Jack Miller, Red Bull KTM Factory Racing 5月12日、ブガッティ・サーキットでMotoGP第5戦フランスGPが開幕。初日午前のプラクティス1では、KTMのジャック・ミラーがトップタイムを記録した。 天候が心配されていたフランスGPだが、ひとまず初日は空模様も良く、気温こそ14度と低いもののドライコンディションでスタートした。 今回が復帰戦となるマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)だが、開始から10分を過ぎた頃にターン11で転倒してしまった。開幕戦で負った右手親指の骨折によって3戦を欠場していたため、久しぶりのMotoGPバイクにはまだ慣れが必要かもしれない。なお転倒したマルケスに怪我などは無く、ピットに戻ってスタッフと熱心に話し合っている様子が見られた。 関連ニュース:マルケス、復帰戦フランスGP初日にカレックス製シャシーのテストへ。他ホンダ勢も実施予定 コース上では母国戦のファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)やヨハン・ザルコ(プラマック)が上位に並んでいたが、彼らをVR46のルカ・マリーニとマルコ・ベッツェッキが上回っていった。 その後トップタイムを更新してきたのは、ドゥカティのフランチェスコ・バニャイヤだ。1分32秒555をマークして暫定トップタイムとした。 セッション残り20分、走行中の中上貴晶(LCRホンダ)のマシンが白煙をあげるトラブルが発生。既にコース後半に入っていたため、中上はホームストレートでマシンを停めてマーシャルに預けると、急いでピットへと向かった。暫定トップタイムを記録していたバニャイヤは、その後1分32秒332まで自己ベストを更新した。 マシントラブルのあった中上は、残り10分を切った段階で走行に復帰。ラストのタイムアタックにもそのまま向かうことになったが、残り4分で1分32秒641を記録して一時は5番手に食い込んだ。 残り時間3分を切るとアタックも激しくなり、マーベリック・ビニャーレス(アプリリア)が1分32秒186で暫定トップを更新。クアルタラロも気を吐き、1分32秒036でさらにトップタイムを塗り替えていった。 クアルタラロの母国戦トップタイムかとも思われたが、そこから怒涛の勢いでタイム更新が連続。VR46勢が続けざまに更新してきたかと思えばアプリリア勢、そしてKTM勢も入り乱れる具合で、最速タイム更新のバーゲンセール状態に。最終的にタイムシートの一番上に名前を残したのはジャック・ミラーで、タイムは1分31秒449だった。 2番手はマリーニ。3番手にはブラッド・ビンダー(KTM)とKTMがトップ3のうち2台となった。母国戦のザルコが4番手に続いた一方で、クアルタラロは11番手タイムとなった。 またフランスGPでエネア・バスティアニーニの代役として再びMotoGPにカムバックしたダニーロ・ペトルッチ(ドゥカティ)は19番手と、最下位を免れている。 マシントラブルのあった中上は、最終的に15番手タイムを記録。復帰戦のマルケスはカレックス製と見られるシャシーをテストしつつ、12番手タイムを記録した。またレプソル・ホンダのジョアン・ミルが6番手と好調なスタートを切った。 ...
2023年シーズンは開幕から南北アメリカのフライアウェイを経て、欧州ラウンドの緒戦第4戦スペインGPを終えた。今週末はフランスGPで、その後はイタリア、ドイツ、オランダ……といよいよ本格的なヨーロッパ転戦がスタートする。ここからの戦いではチームとライダー、各メーカーともに〈本気モード〉に入り、チャンピオンシップは一段と激しさを増す。 今年はグランプリ史上最大のフォーマットチェンジが導入され、土曜午後にMotoGPクラスのスプリントレースが導入された。それに伴い、金曜から日曜までのスケジュールは昨年以上に緊密になっている。MotoGPクラスについて言えば、金曜の走行タイムが土曜の予選組分けを決定し、この予選で決定するグリッド位置が土曜午後のスプリントと日曜午後決勝レースの展開を大きく左右する。 つまり、選手たちは金曜のプラクティスから常に、全力でベストタイムを出しにゆくための走行を迫られる、というわけだ。昨年までなら、金曜にタイムを出せなかったり、あるいは方向性を模索するアプローチを探ったりしている陣営からは、夕刻のコメント取材で「まあ、でもまだ金曜日だし……」という言葉を聞くこともたびたびだった。しかし、今年のようなフォーマットになると、金曜だからといって悠長に方向性を試行錯誤するような余裕は、もはやない。 ■スプリントレース導入は現場への“いじめ”に近い? MotoGPクラスの予選フォーマットとして、Q1とQ2という各15分間の枠組みが導入されたのは2013年。今から10年前のことだ。2012年以前の予選は土曜午後に60分間のセッションとして行われ、その時間枠の終盤10~15分くらいになると、選手たちは三々五々といった感じで一発タイムのアタックを行うことが通例だった(さらに言えば、予選が土曜午後の1回になったのは2005年からで、2004年以前は金曜と土曜の午後にそれぞれ1時間の予選1回目、予選2回目という割り当てになっていた)。 ニッキー・ヘイデン(2012年) Photo by: Ducati Corse 2012年以前に予選が1時間だった時代、あるチームの技術を仕切るマネージャークラスの人物がこんなことを言っていた。 「いいグリッドを獲得することは重要だけれども、バイクを一発タイム用にセットアップし直してタイムアタックを競うあの20~30分は、我々にしてみれば時間のムダ。本音を言えば、レース用のセットアップを最後までしっかり煮詰めていきたい、というのが正直なところ」 今年からスタートした慌ただしいレースフォーマットに関しても、ある陣営の開発責任者が、十数年前の上記の人物と似た主旨の言葉をチラリと漏らした。 「我々にとってこのスケジュールは、いじめに近いですよ(笑)。すでに水準が高いチャンピオン陣営ならともかく、我々はこれからやらなきゃいけないことがまだたくさんあるのに、それをやる時間はどんどん削られているわけですから」 バイクを開発し、ウィーク中にセットアップを進める側にとって、様々なことを試す時間の余裕がなくなっているという不満は、偽らざる本音だろう。その一方では、土曜のスプリント導入は、各陣営にとって決勝をシミュレートする貴重で有効なデータを獲得する機会にもなっているように見える。つまり、その「とって出し」の材料をどれほど迅速に分析し次に向けて活用させることができるか、という対応能力が各メーカーとチームに問われている、というわけだ。 このように、今年のフォーマットはチームにとってせわしなさに拍車がかかるスケジュールである反面、レースを観戦する側にとっては、金曜午前の走り出しから日曜午後の決勝レースまで、どの曜日のどのセッションをとっても見どころ満載になった歓迎すべき変更であることは間違いない。というよりも、そうやってファンの関心を常に引き続けるための方策がこのフォーマットチェンジなのだから、緊張感が持続するのは当然のことだ。 ■4回の新フォーマットレースを終えて見えてきたもの 特にこれまで4回行われたスプリントは、いずれも翌日に行われる日曜のレースを凝縮したような緊密な展開で、この激しい争いを観戦する醍醐味も濃密なら、上位フィニッシャーの選手やチームたちにとっても同様に、得るものが多いレースのようだ。それは、これまでの4戦で日曜の決勝レースに優勝した選手は必ず土曜のスプリントでも優勝もしくは2位に入っていることからも推測できる。 その反面、少ない周回数で勝負が決するだけに、スタート直後の駆け引きが荒れ気味になる傾向もある。その影響で、何名かの選手が負傷をして欠場を強いられているのは周知のとおりだ。序盤が荒れ気味になりがちなこのスプリントは、今後、選手たちの走行回数増加で順応度が増してリスクが低減していくのか、あるいは何らかの規則導入や技術的な手法で解決策を見いだしていくことになるのか。その向かう先は不明だが、妙に気持ちをざわつかせる現状の序盤展開が落ち着きを見せるまでには、まだしばらくの時間がかかるのかもしれない。 スプリントは荒れ気味? ...
Sergio Perez, Red Bull Racing RB19 F1マイアミGPの予選が行なわれ、レッドブルのセルジオ・ペレスがポールポジションを獲得した。2番手には、アストンマーチンのフェルナンド・アロンソがつけた。 予選Q3の最終アタックで、フェラーリのシャルル・ルクレールがターン7でコントロールを乱してクラッシュ。セッションは赤旗中断となり、そのまま再開されないことになった。 そのとばっちりを最も受けた格好となったのは、レッドブルのマックス・フェルスタッペンだ。フェルスタッペンはQ3最初のアタックでミスがあり、タイムを計測しないままピットに戻った。そして最終アタックに全てをかけたが、セッションが赤旗終了となったことでタイム計測のチャンスを失ない、決勝はまさかの9番グリッドからのスタートとなった。 逆に1回目のアタックで首位に立っていたペレスがポールポジション。アロンソがフロントロウ2番手に並んだ。3番手にはカルロス・サインツJr.(フェラーリ)、ハースのケビン・マグヌッセンが4番手に並んだ。クラッシュしたルクレールは7番手となった。 メルセデスにとっては厳しい予選となった。予選Q2でジョージ・ラッセルは10番手とギリギリでQ3に進出を果たし、そのQ3では幸運を活かして6番グリッドを手にできた。一方でチームメイトのルイス・ハミルトンはQ2で13番手となり、Q3に進むことができなかった。 アルファタウリの角田裕毅は17番手で、Q2に進むことができず。チームメイトのニック・デ・フリーズはQ2に進出し、初めて角田の予選順位を上回ることになった。 Follow @MotorsportJP関連ニュース:フェルスタッペンは後続に0.4秒差をつける圧倒的最速タイム。しかしまだまだ余裕あり? 角田裕毅は16番手|F1マイアミGPフリー走行3回目【動画】角田裕毅とダニエル・リカルドが”ちっちゃな”ボートで対決! 舞台のマイアミには「サメがいる」かも……?F1マイアミGP、最大の敵は”異常”に低グリップな路面? ペレス「まるでインターミディエイトを履いているようだった」真の進化は見えないところに? フェラーリが導入した新フロア。アルファタウリもアップデート導入今回も大本命? フェルスタッペン、F1マイアミGP初日に満足「フィーリングもバランスも良かった」【PR】富山・高岡で作られる“日本製”ホイール。F1全マシンの足元を支える
#100 STANLEY NSX-GT 5月3日、富士スピードウェイでスーパーGT第2戦の公式予選が実施された。ポールポジションを獲得したのは、GT500クラスが100号車STANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)、GT300クラスが56号車リアライズ日産メカニックチャレンジGT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/名取鉄平)だった。 雨により混乱のレースとなった開幕戦岡山から2週間半。ゴールデンウィーク恒例の富士ラウンドが開幕した。今年はコロナ禍以降の規制もなくなったこともあってか多くの観客がサーキットに詰めかけ、道路混雑を見越して搬入日の東ゲートオープン時間が早められたり、予選日を前に前売り券が完売となるほどの盛況ぶりだった。 レース期間中は予選日・決勝日共に晴れ予報。予選は快晴の下、気温20℃、路面温度32℃というコンディションで15時15分にスタートした。 ■GT500クラス 10分間のセッションで、Q2に進む8台を決めるGT500のQ1。早い段階から公式練習のトップタイムを上回る1分27秒台のタイムが記録されていたが、残り1分頃から各車がラストアタックに入っていくと、次々と1分26秒台のタイムが刻まれていった。 特に速さを見せたのは今季から2台体制のARTA。8号車ARTA MUGEN NSX-GTの大湯都史樹が1分26秒817でトップに立つと、16号車ARTA MUGEN NSX-GTの大津弘樹が1分26秒595でそれを塗り替え、ARTAのワンツーでQ1が終了した。 Q2に駒を進めたのは、NSX-GTが4台、GRスープラが3台、Zが1台という分布に。開幕戦岡山でワンツーフィニッシュを飾ったミシュランタイヤユーザーの2台のZ(3号車Niterra MOTUL Z、23号車MOTUL AUTECH Z)は、サクセスウエイトの影響もあってか揃ってQ1敗退となった。 西日が差し込み始める中、GT500のQ2がスタートした。10分間のセッションは残り1分半に24号車リアライズコーポレーション ...
MotoGP第4戦スペインGPでは、スプリントレースと決勝レースでそれぞれ赤旗中断が1回ずつ発生した。フランコ・モルビデリ(ヤマハ)は転倒とそれに続く赤旗の要因のひとつに、ミシュランのタイヤパフォーマンスが十分ではないからだと主張している。 モルビデリは、スプリントレースの1周目にターン2でアレックス・マルケス(グレシーニ)との接触で転倒。これが赤旗の原因となった。 決勝レースでは、モルビデリのチームメイトであるファビオ・クアルタラロが、同じく1周目のターン1で行き場をなくして接触し転倒。スプリントレースと同じように赤旗が出されることになった。 スペインGPで発生した2度の赤旗に関して、モルビデリはミシュランの提供するフロントタイヤに弱点があると指摘。熱くなりすぎるとパフォーマンスを失ってしまうため、ライダーは膠着状態になる前にできるだけ多くポジションを上げようとした結果、波乱のオープニングラップとなってしまっていると彼は考えている。 「僕らはこの件についてしっかり考え始める必要がある。相次ぐレッドフラッグにゾッとする瞬間や、危険な瞬間があったんだ」 「ミシュランはこの件に取り組んで、解決する必要がある。レギュレーション、そしてテクノロジーは全ての領域で足並みを揃えている必要がある。今はバイクのテクノロジーが、タイヤを上回ってしまっているように見える」 「タイヤは良いよ。でも、弱点がある。暑いコンディションではパフォーマンスが落ちてしまう。フロントタイヤの温度と内圧に左右されてしまうんだ」 「バイクは素晴らしいし、タイヤもコンディションが涼しい時は素晴らしいパフォーマンスで信じられないほどだよ」 「でも大きな弱点を備えてしまっているんだ。だからこの大きな問題を解決するためにミシュランはプッシュしていくことが必要だ」 「問題は、ポジションをひとつ上げれば、それ(フロントタイヤの温度と内圧)を維持できる可能性がかなり高いということだ。このタイヤの状況では、ポジションひとつひとつがとても重要なんだ」 Franco Morbidelli, Yamaha Factory Racing, Marco Bezzecchi, VR46 Racing Team ...
ドライバーシャフトにはカーボンが当たり前の時代だが、アイアンシャフトにはまだまだスチールが多いのが現状。しかし、最近はアイアンにカーボンシャフトを使用するプロゴルファーも増えて注目度が上がってきている。正確な方向性と安定した飛距離を求められるカーボンシャフト2モデルをゴルフステージ成城のクラブナビゲーター・吉田朋広が検証した。 テストクラブのスペックは7番アイアンでi75S・シャフト振動数285cpm、i95 S・297cpm、i105S・309cpm まずは「ディアマナサンプ アイアン」。10年以上発売されているロングセラーアイアンシャフトが2023年1月にデザインを一新して登場しました。コスメチェンジした際に従来のラインナップに加え、新たに最近の軽量化のトレンドを踏まえた軽めの85シリーズが追加されて再注目されています。新たに追加された85シリーズのフレックスはR とS、従来からある95、105シリーズにはSと X、115シリーズはXで展開しています。 さっそく試してみました。手元調子のシャフトですが、切り返し時に手元が大きくしなるような感じはなく、しっかりしたシャフトですね。部分的にしなる感じもなく全体的にしっかりした印象です。 トルクが少なく捻れが少ないので、スウィング中にフェースが大きく動きません。一般的にカーボンシャフトはトルクが大きいと開いてたフェースが戻ってきてインパクトを迎える動きが大きくなりますので、ボールのつかまりが良くなります。 しかし、「ディアマナサンプ アイアン」はトルクが少なくフェースの動きが少ないのが特長です。先端部分の剛性も高いので狙った部分にインパクトしやすく、ボールのつかまりすぎを防いでくれます。トルクが少ないのでレスポンスが良いですね。パー3ホール等でティーアップしてのショットで、ライン出しするような場合でも左に巻き込むようなボールが出にくいので、ターゲットを直線的に狙いやすいですね。 装着するヘッドによって弾道の高さは変わると思いますが、アスリート系のアイアンだと弾道の高さがやや抑えられる印象でボールが吹け上がる感じはありません。この弾道なら風の影響も受けにくく、アゲンストに強そうな弾道が実現できそうですが、個人的にはもう少し高さが欲しいところです。特に95、105のフレックスX はハードヒッターが使っても弾道の高さを抑えられ、強弾道が打てるでしょう。 「ディアマナサンプ アイアン」はカーボンシャフト=軟らかくて頼りない、という感じは一切ありません。高い剛性感は重量級カーボンシャフトらしい手応えで、振り抜きもスムーズです。シャフトに余分な動きを求めず、自分でしっかりとインパクトを作りたい方に良いでしょう。 いっぽうで弾道の高さを求める方や楽にボールをつかまえたい方にはハードなシャフトに感じられると思いますが、「ディアマナサンプ アイアン」には他のシャフトには感じない唯一無二のフィーリングがあります。10年以上に渡りロングセラーの理由は他のシャフトでは感じられない、このフィーリングによるところが大きいと思います。スペックを選ぶ際にはヘッドスピードはあまり関係なく、自分にとっての振りやすさを優先して選ぶのが良いでしょう。振りにくく感じるものはオーバースペックだと判断して一つしたのスペックを選んで下さい。 110g以上のスチールシャフトユーザーなら95Sから、100g以下のスチールシャフトユーザーなら新たに追加された85Sから選ぶのが良いでしょう。ハードに感じ、硬さが気になる方は積極的に番手ずらしで装着する(例/5番アイアンのヘッドに4番アイアン用のシャフトを装着する)のをオススメします。若干ですが、シャフトにしなやかな印象がプラスされると思います。 テストクラブのスペックは7番アイアンで85S・シャフト振動数 333cpm、 95S・333cpm、105S ...
Ryusei Yamanaka, GasGas Aspar Team ヘレス・サーキットで開催されているMotoGP第4戦スペインGP。Moto3クラスの決勝レースが4月30日に行なわれ、Angeluss MTA Teamのイヴァン・オルトラが優勝した。 Moto3クラス予選でポールポジションを獲得したのはデニス・オンジュ(Red Bull KTM Ajo)。2番手にオルトラ、3番手にロマーノ・フェナティ(Rivacold Snipers Team)が並んだ。日本人ライダーで最上位グリッドは5番手の山中琉聖(Gaviota GASGAS Aspar M3)だ。 全19周の決勝レースがスタートすると、山中が積極的に前を伺う走りで1周目に3番手へ浮上。オンジュ、ダニエル・オルガド(Red Bull KTM ...
Charles Leclerc, Scuderia Ferrari, receives his Pirelli Pole Position Award from Mario Isola, Racing Manager, Pirelli Motorsport F1第4戦アゼルバイジャンGPでポールポジションを獲得したシャルル・ルクレール(フェラーリ)は、当初はアストンマーチンとメルセデスだけをターゲットにしていたため、「本当に良い驚き」だったと語った。 ルクレールは、Q3最初のアタックでマックス・フェルスタッペン(レッドブル)と全くの同タイム。しかし2回目のアタックではセクター1と3で自己ベストを更新、セクター2では全体ベストをマークする会心のアタックを決めたルクレールが、フェルスタッペンに0.188秒差をつけてポールポジションを獲得した。 ルクレールは、週末前のチーム目標はアストンマーチンとメルセデスを倒すことだったと語り、開幕以来ポールポジションを譲っていなかったレッドブルを倒して、2022年のシンガポールGP以来となるポールを獲得したことに「驚いたよ」と話した。 ...
Kazakhstan track for 2023 MotoGP season FIMは、7月9日に決勝レースが行なわれる予定だったMotoGPカザフスタンGPの開催中止を発表した。 MotoGPは今季、史上最長となる21戦の開催を予定していたが、カザフスタンGPとインドGPはサーキットのホモロゲーション待ちという状態だった。 カザフスタンGPは、アルマトイ近郊に新しく作られるソコル・インターナショナル・レーストラックで開催される予定だったが、サーキットの準備が間に合わなかったため、MotoGPは2023年の開催を断念することになった。 カザフスタンGPの代替戦は用意されず、6月25日決勝のオランダGPと8月4日にスタートするイギリスGPの間の夏休みは、5週間以上に延びることになった。 一方、現時点でブッダ・インターナショナル・サーキットでのインドGPは、9月24日の週末に開催される予定である。 FIMからの簡単な声明は以下の通りだ。 「FIM、IRTA(国際チーム協会)、ドルナ・スポーツ(MotoGP主催者)は、2023年カザフスタンGPの開催中止を確認することができる」 「MotoGPは、2024年にソコル・インターナショナル・レーストラックを訪れ、カレンダーに新しい地域を迎え入れることを楽しみにしている」 「2023年に代替戦が行なわれることはない」 これで当初発表された暫定カレンダーから変更が行なわれるのは5年連続となる。2019年から2022年にかけてフィンランドGPが繰り返し日程から削られた他、パンデミックの影響で多数のキャンセルが発生した。 なおフィンランドGPの開催は、サーキットの継続的な財政問題によりプロジェクトが破綻したため、ついにお蔵入りになっている。 Follow @MotorsportJP関連ニュース:マルケス、第4戦スペインGPも欠場。開幕戦クラッシュで負った右手骨折が完治せずリスク回避MotoGPを題材にした長編映画が来る! ワーナー・ブラザースが2025年公開に向けプロジェクト進行中500cc王者シュワンツはスプリントレース歓迎派? 「土曜のバイクが本当のレーシングバイクだ」マルケス、ホンダ離脱の可能性はある? 大物ウェイン・レイニーまでも“移籍”の憶測に言及MotoGP、カザフスタンGP開催を発表。2023年からカレンダーに追加へ
FIA世界耐久選手権は、来る2024年シーズンに向けてカレンダーの拡大を検討しており、2024年の開催候補地としてアメリカ・オースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)とブラジル・サンパウロのインテルラゴス・サーキットが挙げられている。 2024年のWECカレンダーには、既にプロローグテストと開幕戦の舞台として、カタールのルサイル・インターナショナル・サーキットがリスト入り。2020年にWECのレースを開催したCOTAは、セブリングに代わって北米での重要な位置を占めることが有力視されている。 また、2012年から2014年にかけてWECの開催経験があるインテルラゴスは、従来の全8戦のカレンダーに戻るに従い、ポルティマオに代わって追加となるようだ。 WECのフレデリック・ルキアンCEOは、2023年6月のル・マン24時間レースで明かされるであろう来季のカレンダーの発表を前に、開催地の追加・復帰について明言することを避け、「現在、我々はいくつかの国やサーキットと交渉や協議を行なっている」と語った。 そしてCOTAとインテルラゴスのWECカレンダー復帰は「噂に過ぎない」としている。 しかし、カタールでの2024年シーズン開幕戦は、3月上旬に開催される予定だということは明かした。 そうなると、従来3月中旬に開催されてきた、セブリングでのIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権との併催は日程の都合上ほぼ不可能となる。 そして”スーパーセブリング”と呼ばれた週末にWECが12時間レースを実施する契約は、2023年シーズン開幕戦をもって終了を迎えている。 2014 World Endurance Championship,Interlagos, Brazil. 28th – 30th November 2014.Race start – ...
スーパー耐久シリーズに参戦するホンダの従業員自己啓発チームである“Honda R&D Challenge”(以下 HRDC)は、5月26〜28日にかけて富士スピードウェイで開催される富士SUPER TEC 24時間レースに、野尻智紀をゲストドライバーとして起用することを発表した。 2019年からスーパー耐久に参戦中のHRDC。参戦開始当初からCIVIC TYPE Rを走らせ、今季もFL5で参戦を継続している。 先日行われた開幕戦では、武藤英紀がゲストドライバーを務めたが、富士での24時間レースでは、スーパーフォーミュラ連覇を果たし、今季も開幕の2ラウンドで2位&優勝と圧倒的な速さを見せる野尻が招聘されることになった。 「富士SUPER TEC24時間レースにHRDCからHonda R&D Challenge FL5で参戦でき ることになり胸が高鳴っています。これはレーシングドライバーとしてだけではなく、納車の日から『CIVIC TYPE R 最高!』と運転中に何度も声に出してしまっているひとりのFL5型オーナーとしての思いがそうさせているのだと思います」 野尻は富士24時間レース参戦決定に際し、そうコメントを寄せた。 ...
Start action, #8 Toyota Gazoo Racing Toyota GR010 – Hybrid: Sébastien Buemi, Brendon Hartley, Ryo Hirakawa, #7 Toyota Gazoo Racing ...
Jack Miller, Red Bull KTM Factory Racing MotoGP第3戦アメリカズGPはアレックス・リンス(LCRホンダ)の優勝で終了したが、ジャック・ミラー(KTM)は自分が勝利していた可能性もあったと主張している。 今シーズンからKTMに移籍したミラー。彼はアメリカズGP予選では10番グリッドとなっていたが、スタートからオープニングラップのうちに一気に3番手まで浮上。表彰台を争う位置で周回を重ねていった。 しかしレース3分の1となる7周目に、ミラーは転倒。KTMでの初表彰台のチャンスを失ってしまった。 しかもミラーによると、アメリカズGPでは転倒する前までKTMのマシンのタイヤ消耗の少なさから、勝利するチャンスがあったとすら考えていたというのだ。 「正直、今日は勝利が見えていたと思っていたんだ。リヤタイヤを保つのがその方法だった」 「レース序盤に他のライダー達は、特に長い右コーナーで僕からかなり離れていった。彼らはかなりアクセルをオンオフしてして、リヤタイヤをかなりプッシュしていた。一方で僕はコンサバで、パーシャルスロットを維持して、(アクセルを開くのは)次のコーナーに入るのを待っていた」 「序盤、彼らは僕に対してちょっとギャップを開いていたけど、捉えられる程度だった」 「5周もすると彼らのやり方もそれ以上は上手くいかなくなり、僕はその区間で接近し始めた」 「だから本当に良い結果に向かっていると感じていたんだ。何周か後にグラベルに横たわっているときも、そうだったんだ」 ミラーは転倒の原因については、次のように語っている。 「マシンはかなり良く機能していた。快適に感じていたセクターはふたつ目で、そこでタイムを稼いでいくことができていた。2周前にエンジンマップを変更したんだけど、それが快適に感じさせてくれていたんだ。ライバル達にも少しずつ追いついて来ていて、タイヤもいたわらないといけない地点に近づいているようだった」 「ホットラップに入っていたんだ。データを見つつターン6を回って、ターン7に向けて方向を変えた時に、一瞬の間があった。というのも少しワイドになってここに来ていて、リヤに荷重がかかっていたのが抜けて、フロントにより荷重が掛かっていたんだ」 「その事は関係しているかもしれない。凄く小さなコトなんだけど、そういうことだ」 ...
マスターズチャンピオン、ラームが使うシャフトブランドは「アルディラ」。日本ツアーでは使用者が少ないこの「アルディラ」のニューモデルをクラブナビゲーター・吉田朋広が検証してみた。 マスターズ優勝のジョン・ラームが使うシャフト「アルディラ」の 最新モデルを試してみた! 2023年、マスターズトーナメントはジョン・ラームの優勝で幕を閉じました。ラームの4日間安定したゴルフを支えたシャフトは長年愛用しているアルディラの「ツアーグリーン」、これは2013年に発売された中調子のシャフトです。カウンターバランス設計のもつ操作性の良さが特長で、中間部分から先端部分にかけてしっかりしたツアーシャフトです。 「アルディラ」は現在三菱ケミカルグループの傘下に入っていて、PGAツアーでは同社の「テンセイ」、「ディアマナ」に並ぶシャフトブランドになっています。そのアルディラの新製品が「ローグ インフィニティ」です。 今回はアルディラのこの新シャフトがどんなシャフトかを検証してみたいと思います。 日本では2023年2月に発売、アメリカでは昨年から展開されており、すでに日本のツアープロにも使用者がいます。 最近のドライバーヘッドのトレンドに合わせた設計で特長としては、アルディラとしては初めて全長に超高弾性80tカーボンファイバーを採用しています。50~80グラム台までラインナップしており、フレックスはS(TS) とX(TX)を基本フレックスとしていますが、50にはRがあり、80はXのみになっています。今回は50~70g台をテストしてみました。 外観は手元側がマットブラックで中間から先端は艶のあるブラック仕上げで精悍なデザインです。 まずは50グラム台から。さすがアルディラのツアーモデル、イメージ通り手元側に剛性感のあるしっかりしたシャフトです。グリップして感じるバット部分の剛性の高さは振っていても感じられます。振動数はRが252cpm 、S で262cpm、 Xは276cpmと、手元側の剛性が高いため、数値も高く出ますが、中間部分から先にかけてはやや軟らく、しなりを感じれないシャフトではありません。R、 S 、Xの順に打っていきましたが、その動きはフレックスが硬くなっても変わらず、ボールのつかまりも悪くありません。むしろイメージよりボールのつかまりも良く、ドローボールで狙いやすいシャフトだと思います。インパクトエリアでは押し込む動きでしっかりとボールをとらえるイメージです。バックスピン量は少なめでボールの吹け上がりはありません。 Rはしなりも感じられ、トルクもありハードさは感じません。先端部分の動きはボールをとらえやすく、多くのゴルファーに使いやすく感じられるでしょう。Sはしっかりしたフィーリングですがなめらかな挙動で、ほどよくつかまった吹け上がりのない力強いボールが打ちやすい。打ち手によってはやさしくさえ感じるでしょう。Xは全体が締まっていて一体感のある動きが印象的で、硬めの中調子シャフトらしいフィーリングです。 次に60グラム台。60Sは65グラムで50Sと重量は4.5グラムしか変わらないのですが、重量差以上にシャフトの重厚感がアップして、フィーリングも違いますね。振動数は265cpm、60Xは285cpmと手元側が硬いので振動数の数値は高く出ますが、振ってみると印象は変わります。スピード感を感じる50グラム台に比べてマイルドなフィーリングがプラスされスムーズでおだやかなシャフト挙動。とくに60Sは不思議とハードに感じません。カウンターバランス設計と80tカーボンファイバーによる復元力の高さは、しなり戻りのスピードをアップし、加速感は50グラム台よりもあり、爽快に振っていける印象ですね。 動きはあるものの、ねじれを感じない先端剛性は分厚いインパクトを実現し、当たり負けないのは当然、ボールをしっかりと押し込み、つかまりも良い感じです。操作性もよく、設計バランスが非常に良い感じです。特に弾道の安定性は抜群で、すでにアスリート系シャフトの60グラム台のSを使用されているゴルファーなら難しいシャフトに感じないと思います。 ...
Marco Bezzecchi, VR46 Racing Team celebrate with the Team アルゼンチンで行われたMotoGP第2戦はVR46チームにとって記念すべきレースとなった。まだMotoGP参戦2年目のチームに、マルコ・ベッツェッキが初優勝をもたらしたのだ。チームマネージャーはこの結果を大いに喜び、「予想していなかったことだった」と語った。 そのチーム名どおり、バレンティーノ・ロッシが設立したVR46は、2022年にMotoGPクラスへの挑戦を開始した当初から注目を集めるチームのひとつとなった。 今シーズンも昨年に引き続き、ルカ・マリーニとベッツェッキのラインナップを継続。ディレクターのアレッシオ・サルッチは、表彰台を獲得した昨年以上の成績……つまり“優勝”といった結果が目標だと開幕戦前に語っていた。 関連ニュース:VR46チーム、2023年は優勝と表彰台が目標に! 型落ちバイク使用も「グレシーニの再現は可能だ」とチーム側意気込む「この勝利はロッシとアカデミーのおかげ」アルゼンチンGP独走勝利のベッツェッキ、師匠に感謝の言葉 そして第2戦アルゼンチンで早くもその目標は達成されることになった。ベッツェッキはスプリントレースで2位表彰台を獲得すると、ウエットレースになった決勝では独走してMotoGPキャリア初優勝を達成。チームにとっても、MotoGPクラスでの初勝利を果たすことになった。 開幕戦でもマリーニとベッツェッキがダブル表彰台を達成するなど、VR46としてはこれ以上ないほどのシーズンスタートとなっている。ただ、チームマネージャーのパブロ・ニエトはこの結果は予想できなかったと明かしている。 「信じられない! 今回の結果は信じられないモノだ!」 彼はMotoGP公式サイトでそう語っている。 「チームにとっても、全てのスポンサーにとって、マルコにとっても今回の勝利は本当に喜ばしいモノだ。我々はオフシーズンテストの間も非常にハードに取り組みを進めて、この結果がついてきた。ちょっと早すぎるような気もするが、とてもハッピーだ!」 「正直に言うと、これは予想していなかったよ。MotoGPでこんなことを達成するのは非常に難しいと我々も理解していたからね」 「彼はほぼ完璧な週末を過ごしていた。金曜日から非常に速く、土曜日はスプリントレースで勝ちかけていた。そして日曜日には素晴らしいレースをしたんだ。彼を誇りに思う」 ...
HS40m/s前後に向けたプロギア「LS ドライバー」の最新作が誕生 プロギア(本社・神奈川県平塚市)は、ヘッドスピード(以下HS)40m/s前後のゴルファーが最大飛距離を得られる「LS(エルエス)」シリーズの最新作「LS ドライバー」を5月19日に発売すると発表した。21年5月に初登場した同名モデルの2代目で、フェアウェイウッドとユーティリティも同時発売する。 「LS」とは打ち出し角(Launch)とスピン量(Spin)を意味し、HS約40m/sのゴルファーが最大飛距離を得られる軽量ヘッド設計となっている。今作では「女子プロのように、ぶっ飛ばせ」というキャッチコピーを掲げ、“ビッグキャリー&ロングラン”を実現するヘッドに仕上げたという。 2023年モデル(左)と2021年モデル(右)。フェースには縦のラインが追加された 前作との大きな違いは、「新DBソール」と呼ばれるソール後方部の三角形の部分が出っ張っている点だ。これにより、ヘッドの低・深重心化を促進。部位別に薄肉化したフェース搭載のカップフェース構造がインパクト時のたわみと高初速エリアを拡大させ、理想的な高打ち出し・低スピンのボールをオートマチックに打てるという。 装着シャフトは藤倉コンポジットと共同開発した「SPEEDER NX FOR PRGR」で、硬さはS、SR、R、R2の4種類。ロフト角は10.5度と11.5度(11.5度はSR、R、R2のみ)。税込価格は9万9000円。フェアウェイウッド(3番16.5度、5番20度)は5万8300円、ユーティリティ(4番22度、5番26度)は4万7300円。いずれもレディスモデルあり。問い合わせはプロギアお客様相談室(0120-81-5600)まで。
Alex Rins, Team LCR Honda MotoGP第2戦アルゼンチンGPで、LCRホンダのアレックス・リンスは欠場中のマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)が使用していたシャシーをテストした。 マルケスは開幕戦で転倒したことで右手を負傷。第2戦は欠場することになったが、彼の不在で宙に浮いたマシンが出るため、ホンダはリンスにマルケスが使っていたシャシーをテストさせることにした。 関連ニュース:ホンダのマシンはオーバーテイクができん! アレックス・リンス「2年前のスズキ時代の苦戦を思い出す」 リンスは初日の走行を終えると、総合10番手タイムを記録。予選で直接Q2進出となるポジションを確保している。 セッション後の取材でリンスは当然、マルケスの使っていたシャシーとの比較についてコメントを求められることになったが、ポジティブな評価を下している。 「僕らにとってベストな選択肢なのかどうか、シャシーを比較していた」 「ユーズドタイヤで、しかも別のシャシーへの乗り換えだったけど、ペースは悪くなかった」 リンスはトラクションの点ではまだ改善が必要としつつも、コーナリングで「ブレーキを離して曲がれる」点が違いであり、ポジティブな点だと語る。 また彼は、マルケスのチームメイトであるジョアン・ミルが使用しているシャシーも比較のためにテストしてみたいと語った。 「アクセルを開けると、スライドしてしまうんだ。コーナーを速く立ち上がれているとは思わない」 「マルクのシャシーには、僕が使っていたのと比較してポジティブな点がある」 「ジョアンも別のシャシーを使っているから、ホンダにはそっちも僕がテストすることがマシンを改善するための最善の方法だと話をしている。彼らがどうするかは分からないけどね」 またリンスはホンダ・RC213Vはグリップ面で厳しいところがあるとも明かしている。 「このコースもグリップが良いとは言えないけど、そこは僕らがプレシーズンテストから抱えている問題でもある。このマシンはグリップを発揮させるのが難しいんだ。マシンそのものや電子制御のせいか、スズキの方が少しラクだったかもしれない」 Follow ...
スーパーフォーミュラに参戦するDOCOMO TEAM DANDELION RACINGは4月1日、2023年シーズンを戦う2台のマシンのカラーリングを発表した。 京都府亀岡市に拠点を構えるDANDELION RACINGは、NTTドコモのスポンサードの下で長年国内トップフォーミュラに参戦しており、最近では2019年にチームタイトル、2020年にドライバーズタイトル(山本尚貴)を獲得するなど、強豪チームのひとつとして活躍している。2023年はチーム3年目の牧野任祐に加え、ルーキーの太田格之進を起用する。 昨年のマシンカラーリング Photo by: Masahide Kamio DOCOMO TEAM DANDELION RACINGと言えば、白を貴重に赤のライン、そして『docomo』のロゴが赤文字で入れられたマシンでお馴染みだが、今季のカラーリングは少し装いが変わり、赤のラインを廃して白一色というシンプルかつクリーンなものとなった。 サイドポンツーンのスポンサーロゴについては、牧野の5号車に『docomo』ロゴが、太田の6号車にはNTTドコモが展開する携帯電話プラン『ahamo』のロゴが入れられており、これは昨年と同様であるが、今季は5号車にもahamoロゴが、6号車にもdocomoロゴがそれぞれ小さく追加されている。 2023年公式テストでの5号車 なお彼らは3月に鈴鹿サーキットで行なわれた公式合同テストにも、赤いラインを廃した新カラーリングで参加。イメージを新たにした車両を一足先にお披露目していた。 スーパーフォーミュラ開幕戦は4月8日、9日に富士スピードウェイで開催される。 Follow ...
MotoGP第2戦アルゼンチンGPの開催を前に、ライダー達からは開幕戦におけるペナルティの扱いをめぐり、FIMスチュワードパネルの考え方を明確にするよう要求が出る状況となっている。 開幕戦ポルトガルGPでは、決勝レース序盤にマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)がミゲル・オリベイラ(RNF)を巻き込むクラッシュが発生。これに対し、スチュワードパネルは無責任なライディングだったと認定し、第2戦アルゼンチンGPでダブルロングラップペナルティを科した。 ただマルケスが負傷により第2戦を欠場となったため、再通達でペナルティが次に出場するレースへと持ち越されることが決定した。だが、現在このペナルティ変更に対してホンダが抗議しており、判断は控訴裁判所へと持ち越されることになった。 関連ニュース:FIM、ホンダによる抗議をMotoGP控訴裁判所へと付託。開幕戦クラッシュへのペナルティは覆るのか? 第2戦アルゼンチンGPを前に、ライダー側からはこうした一連の出来事に加え、ポルトガルGPではペナルティに対する様々な矛盾があったとして、FIMの考えをより明確にするよう要求する意見が噴出している。 現チャンピオンのフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)は、31日(金)に行なわれるセーフティコミッションでペナルティの適用について明確化を求めていく考えを語った。 「現時点では理解するのが凄く難しいから、ペナルティや安全性についてもっと明確な考えを求めていく必要があると思う」 「例えば、昨年のミサノ戦FP1では僕がチェッカーを受けたと思ってスローダウンしていたとき、レーシングラインに残ってしまっていて、(妨害行為とされて)3グリッド降格のペナルティを受けた」 「今年の開幕戦の予選では、セクター2まで僕が最速ペースで来ていてラップタイムを更新しようとしていたけど、ライン上にスロー走行のライダーが4人いてそのラップは台無しになってしまった」 「だけどそのライダー達は何も言われなかった。これはとても分かりづらいよ」 「マルクに対する制裁についても彼らが何をしているのかを知るのは難しい。誰もがこうしたミスを犯す可能性があるんだ。だから、もっと明確な考えを要求することが必要だと思う」 Maverick Vinales, Aprilia Racing Team Photo by: Gold and ...
2023年開幕戦ポルトガルGPは、おそらく大方が予想していたとおりのリザルトになった。2022年王者のフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)が隙のない圧倒的な強さと速さと巧さを見せて土曜のスプリントと日曜の決勝レース双方で勝利を収め、スプリント(12pt)+決勝(25pt)で37ポイントを獲得した。 週末を通してバニャイヤ以下8名のドゥカティ勢が見せた高水準の安定感は、プレシーズンテストで充実した仕上がりを見せていたことの延長線上にある結果で、驚くような要素は何もない。それはアプリリア勢の高い戦闘力についても同様だ。やや想定外といっては失礼になるかもしれないが、開幕前にはドゥカティやアプリリアと比較して苦戦傾向の窺えたKTMがレースウィークに良好なポテンシャルを発揮したことは、これからのシーズン推移を見据えるうえで愉しみな要素が増えたと言っていいだろう。 バニャイヤがスプリント&決勝を勝利しフルポイント Photo by: Gold and Goose / Motorsport Images これら欧州メーカー陣営がいずれも勢いの良いシーズンスタートを切った一方で、ホンダとヤマハの日本メーカー3チーム6選手は苦戦を強いられたが、残念ながらこれも開幕前の予想を裏切らなかった。 サプライズがあったとすれば、マルク・マルケス(レプソル・ホンダ)が予選でポールポジションを取って土曜のスプリントで3位に入ったことだろう。だが、そのマルケスは日曜の決勝で序盤に転倒し、その際に接触したホルヘ・マルティン(プラマック/ドゥカティ)をオーバーランさせ、表彰台が期待された地元ポルトガル出身のミゲル・オリベイラ(RNF/アプリリア)に後方から追突して転倒させるに至った。この転倒でオリベイラとマルケスはともに負傷して、両選手揃って次戦のアルゼンチンGPを欠場することになった。 この出来事に対してマルケスにはアルゼンチンGPでダブルロングラップペナルティという処分が科されたが、次戦欠場によってこの処分が宙に浮く格好になってしまうため、処分は「次に参戦するレースで適用する」とする改訂が、28日(火)欧州時間午前に発表された。 関連ニュース:マルケス、次戦欠場もペナルティからは逃れられず。MotoGP復帰戦でのダブルロングラップペナルティが確定 と、このようにグランプリ史上初となる土曜スプリントの実施に伴う新たな週末スケジュールの導入で、今回の開幕戦は様々なコトが初めて尽くしで慌ただしく推移していった。そして、その影響はマルケスの処分改訂が発表されたレース翌々日の火曜まで尾を引いて残響したような印象もある。 この処分改訂をレースディレクション(FIM MotoGPスチュワード)の朝令暮改と見るか、それとも「過ちては改むるに憚ること勿れ」と謙虚に自省した結果の迅速な英断と見るかは議論の余地があるかもしれないが、いずれにせよ、レース現場では何もかもが慌ただしく進んでゆくことの象徴的な事例であったとはいえるだろう。 様々な出来事がめまぐるしく推移していったこの週末では、MotoGPの土曜スプリント導入や、日曜午前に行われる〈移動ピットウォーク〉的イベント「Rider Fan ...