フルモデルチェンジ並みの大変貌 新型ルノー・ルーテシアが新しい顔で登場
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従来モデルの面影なし
多くの変更点の中で最も目を惹くのはエクステリアだ。ボディサイズは従来通りだが、フロント・デザインを大幅に刷新。新しいルノーのエンブレムの左右に広がるフロント・グリルはヘッドライトまで拡幅され、その内側にあるドット柄は外に行くに従って大きく明るくなる仕立てになっている。スレンダーになったフルLEDヘッドライトとこれまでのC字シェイプから新しい意匠になったデイタイム・ライトの組み合わせは、欧州で2022年に発売された電気自動車=バッテリーEV(BEV)の「メガーヌEテック・エレクトリック」との共通性を感じさせる。
フロントほどの規模ではないがリアまわりにも手が加えられている。バンパーの両端に新設されたスクープはリア・ビューをより大きく見せる視覚効果だけでなく空力デバイスとして機能。クリアレンズとなったテールライトはフロントのデイタイム・ライトのパターンとの類似性が見て取れるデザインに変更されている。
インテリアではセンターに配されたフレームレスの縦型ディスプレイが目を惹く。グレードにより7インチ、もしくは9.3インチが用意され、どちらもAndroid Auto/Apple CarPlayをワイヤレスで使用できる。また、9.3インチ仕様にはナビゲーション・システムが内蔵される。メーター画面は7インチと10インチの2種類で、10インチ仕様はナビ画面表示や走行モードに応じた表示パターン変更が可能だ。内装には環境に配慮した素材などを導入し、革は完全に排除。グレードによって、バイオ由来セルロース繊維や再生ペット樹脂などが用いられている。
R.S.ラインからエスプリ・アルピーヌへ
パワートレインではフル・ハイブリッドの改良がトピック。1.6リッター直4ガソリン・エンジンの出力を94psへと3psアップ。また、高電圧スターター/ジェネレーターは24psへと4psの向上が図られた。なお、145psのシステム出力と49psの駆動用モーターに変わりはない。このセグメントのハイブリッド車では最大容量を持つ1.2kWhのリチウムイオン駆動用バッテリーもそのままだ。このほかに1.0リッター直3ガソリンのターボと自然吸気、1.5リッター直4ディーゼル・ターボ、1.0リッター直3LPGが1機種ずつラインナップされる。
欧州では、2024年モデルとして近く販売が開始されると見られる改良型クリオ。ルノーではこれをブランドの「ヌーヴェル・ヴァーグ」、すなわち新たな波を完璧に表現したものになったと自負している。
文=関 耕一郎
(ENGINE WEBオリジナル)