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「ポルシェ史上でも最大級の広範な製品アップグレード」を謳う改良型ポルシェ・カイエンが日本デビュー

android, 「ポルシェ史上でも最大級の広範な製品アップグレード」を謳う改良型ポルシェ・カイエンが日本デビュー

(写真=CAR and DRIVER)

この記事は2023年4月27日に「CAR and DRIVER」で公開された「「ポルシェ史上でも最大級の広範な製品アップグレード」を謳う改良型ポルシェ・カイエンが日本デビュー」を一部編集し、転載したものです。

ポルシェが人気SUVのカイエンとSUVクーペのカイエン クーペをマイナーチェンジ。デザインや装備、コネクティビティ、パワートレイン、シャシーなどを大幅刷新して魅力度をアップ。車両価格はカイエンが1198~1561万円、カイエン クーペが1273~1644万円に設定

ポルシェ ジャパンは2023年4月18日、SUVのカイエンとSUVクーペのカイエン クーペをマイナーチェンジし、同日より予約受注を開始した。

車種展開および車両価格は以下の通り。

■カイエン

カイエン:1198万円

カイエンE-ハイブリッド:1395万円

カイエンS:1561万円

■カイエン クーペ

カイエン クーペ:1273万円

カイエンE-ハイブリッド クーペ:1440万円

カイエンSクーペ:1644万円

「ポルシェ史上でも最大級の広範な製品アップグレード」と謳う今回のカイエンおよびカエン クーペのマイナーチェンジは、デザインや装備、コネクティビティ、パワートレイン、シャシーなど、改良内容は多岐に渡る。

まずデザイン面では、フェイスリフトを果たした点が目を引く。アーチをいっそう強めた左右のフェンダーに新デザインのボンネット、そして標準装備となった新造形のマトリクスLEDヘッドライトなどを配して、ワイドさを強調するとともに存在感を増したマスクに仕立てる。ヘッドライトは2つの高解像度モジュールと各ヘッドランプあたり3万2000以上の画素でユニットを構成し、他車を識別するとハイビームを画素単位で遮断することで他車のドライバーの眩惑を防ぐHDマトリクスLEDヘッドライトも選択可能だ。一方、リアエンドのデザインは立体的にデザインされたコンビネーションランプ、すっきりとした下部表面、ナンバープレートホルダーを一体化した新しいリアエプロンなどを採用して、より印象的な後ろ姿を演出する。3種類の新しいエクステリアカラーの追加による選択肢の拡大、車両重量を最大33kg削減するカイエン クーペ向けの軽量スポーツパッケージ、そして新デザインの20、21、22インチアルミホイールを用意したことも、エクステリアの訴求点である。

内包するインテリアは、完全にデジタル化されたディスプレイ、多彩なカスタマイズ、直感的な操作性などの導入を実施。これを実現するために、ダッシュボードやメーターパネル、センターコンソール、ドアの内側上部を新たに設計した。

コクピットの基本デザインは、フル電動スポーツカーのタイカンの要素を存分に取り入れる。内燃機関を搭載するポルシェ車では、初の試みだ。造形としては、いわゆる曲面フリースタンディングデザインを採用し、表示内容を変更可能なデジタルメーターパネル、再設計されたセンターコンソール、最新世代のステアリングホイールなどを配備。オートマチックギアセレクターは、従来のセンター部からステアリングホイールの横に移設する。これによりセンターコンソールにスペースが生まれ、洗練されたブラックパネルデザインの大型エアコンディショナーコントローラーが配置できた。また、より水平方向に強調したダッシュボードを採用し、前方視界の開放感をアップ。コクピット内のすべてのエア吹き出し口には、初めてルーバーなしのデザインを取り入れた。

メーターパネルには、完全にデジタル化されたフリースタンディングデザインの12.6インチ曲面ディスプレイを配備。フードカバーが不要なため、モダンでスリムなルックスとなる。メーターパネルの表示内容は、装備レベルに応じて最大7種類用意し、ドライバーはその中から選ぶことが可能。レブカウンター、オンラインナビゲーション、ナイトビジョンアシスト、3D運転支援システムなど、どれでも選択して最前面に表示させることもできる。大幅に簡素化した表示内容や、ポルシェならではの5連メーターパネルデザインをデジタル時代に合わせたクラシックモードも設定している。

高解像度の12.3インチセンターディスプレイは、ポルシェコミュニケーションマネジメントシステム(PCM)を一括制御。ドライバーは従来と同じく、多くの運転機能や快適機能、標準装備のオンラインナビゲーションやマルチメディア機能をここで操作することができる。そして、新しい機能として10.9インチパッセンジャーディスプレイを用意。この追加のタッチスクリーンにより、助手席乗員がナビゲーションの操作やメディアサービスの選択などを行えるようになり、ドライバーの負担を軽減する。また、ディスプレイには運転席から見ることができないように特殊コーティングを施し、ドライバーの注意をそらすことなくパッセンジャーディスプレイに動画をストリーミングすることができるように配慮した。

911に由来する高機能なマルチファンクションスポーツステアリングホイールを新たに組み込んだことも訴求点だ。高品質でモダンかつスポーティなデザインとなり、合わせてノーマル、オフロード、スポーツ、スポーツプラスの各モードをステアリングホイールで直接選択できるドライビングモードスイッチを標準で装備する。さらに、メーターパネルの機能やデザインを選択するための新しいトグルスイッチも、オプションのヘッドアップディスプレイのスイッチ類と同様に、ステアリングホイールに直接配置した。

センターコンソールの新しいエアコンディショナーコントロールパネルにはブラックパネルデザインのガラス面を採用し、極めて高品質なアピアランスを実現。エアコンディショナーの設定は、明確なレイアウトのコントロールパネルで素早く直感的に行うことができる。また、タッチ認識と触覚フィードバックに、機械式エアコンディショナースイッチや物理的なボリュームコントローラーを組み合わせることで、心地よい手触りと美しさを兼ね備えた機能を具現化。さらに、最新のエアクオリティシステムを標準で採用し、空気中の微細な粉じんのセンシングや、イオナイザーで空気中の雑菌や汚染物質を除去できる機能もオプションで用意した。

コネクティビティの向上も新型カイエンのトピック。ワイヤレス充電機能付きの冷却式スマートフォン収納スペースを標準で装備し、冷却することで充電電力が最大15Wに最適化される。また、組み込まれるオンラインサービスの拡張により、音声アシスタント「Siri」を使った車両機能の操作など、新しいインタラクション方法を提供できるようにした。一方、フロントストレージコンパートメントに2つのUSB-Cポート、センターコンソール後部に2つのUSB-Cポートを新たに設定。すべてのUSBポートには、急速充電機能を備える。さらに、フロントのUSBポートはスマートフォンをポルシェコミュニケーションマネジメントシステム(PCM)と接続できるように設定。スマートフォンと車両のペアリングは、PCMに表示されたQRコードをスマートフォンで読み取るだけで行える。これにより、Apple CarPlayやAndroid Autoをはじめ、SpotifyやApple Musicなどの組み込みアプリを含む多くのコネクティビティ機能の利用を可能とした。

パワートレインはカイエンおよびカイエン クーペに従来より13psアップの最高出力353ps/5400~6400rpm、同50Nmアップの最大トルク500Nm/1450~4500rpmを発生する2995cc・V型6気筒DOHC直噴ターボエンジンと8速ティプトロニックSトランスミッションを、カイエンSおよびカイエンSクーペに従来の2894cc・V型6気筒DOHC直噴ツインターボエンジンに代えて最高出力474ps/6000rpm、最大トルク600Nm/2000~5000rpmを発生する3996cc・V型8気筒DOHC直噴ツインターボエンジンと8速ティプトロニックSトランスミッションを搭載。一方、カイエンE-ハイブリッドおよびカイエンE-ハイブリッド クーペには、最高出力304ps/5400~6400rpm、最大トルク420Nm/1400~4800rpmを発生する2995cc・V型6気筒DOHC直噴ターボエンジンに最高出力130kW、最大トルク460Nmを発生する電気モーターを組み合わせてシステム総出力470ps(346kW)/システム最大トルク650Nmを発揮するパワーユニットに8速ティプトロニックSトランスミッション、そして総電力量を従来の17.9kWhから25.9kWhに引き上げたリチウムイオンバッテリーを採用し、EV走行距離はWLTPモードで最大90kmを実現している。

シャシー面に関しては、ポルシェアクティブサスペンションマネジメントシステム(PASM)を含むスチールスプリングサスペンションを装備。新しいショックアブソーバーは、圧縮ステージとリバウンドステージが別々となる2バルブテクノロジーを採用したことで、とくに低速走行時の快適性、ダイナミックなコーナリング時のハンドリングおよびピッチとロールのサポートを向上している。さらに、2チャンバー、2バルブテクノロジーを採用した新しいアダプティブエアサスペンションも設定。セルフレベリングは車高を一定に保ち、またオフロード走行時などでは必要に応じて最低地上高を上げることもできる。ノーマル、スポーツ、スポーツプラスといった走行モードによる違いをより明確化したことも特徴である。

Writer:大貫直次郎

(提供:CAR and DRIVER)

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