DALI、スピーカー開発40周年記念のフロアスタンディング型「EPIKORE 11」
EPIKORE 11
ドライバーには8インチウーファー×4、6 1/2インチミッドレンジ×1、DALIの特徴であるEVO-Kハイブリッドトゥイーターモジュール×1を搭載。このうちのウーファーとミッドレンジ、そしてクロスオーバーのインダクターコアにDALIの特許技術「SMC Gen-2」を搭載する。
SMCは、マグネットがボイスコイルに意図しない抵抗をもたらし、オーディオ信号の不要な歪みを引き起こす現象「ヒステリシス」を大幅に低減するためのマグネット素材技術。本製品に搭載されたSMC Gen-2はその最新版であり、第1世代から大幅に特性を向上させ、マグネットシステムのヒステリシス、フラックスモジュレーション、過電流のさらなる低減に成功。損失や歪みがさらに低減された、ダイナミックで忠実なサウンド再生を実現したという。
SMC Gen-2はKOREで導入された技術だが、クロスオーバーインダクターコアにGen-2を採用するのは今回が初めて。標準的な空芯インダクターと比べると直列抵抗が低く、信号経路が短く、特に高インダクタンスでのインダクター間のクロストークに対する脆弱性を低減できるという。さらにSMC Gen-2の特性によって、同等の鉄粉コアインダクターと比べ電流歪みを約12dB低減するとしている。
ダイキャストバッフルは音響的に不活性で高剛性な材料によって構成され、キャビネットの不要な共振を排除。ツインデュアルフレアバスレフポートは、ウーファーが深く歪みのない低周波レスポンスを提供するのを助けるという。また、搭載する新開発のスピーカーターミナル「Bi-wire Capable Binding Post」は、オーバーサイズの蝶ネジによって裸線とスペードターミナルをより良くグリップできるとのこと。
スパイクフット・アウトリガーは調整が可能なため、床との安定した接触を確保可能。グロスブラック/グロスマロン/グロスウォールナットの3つの仕上げを用意する。