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ホンダ、F1に復帰へ 2026年から英アストンマーティンにエンジン供給

ホンダ、f1に復帰へ 2026年から英アストンマーティンにエンジン供給

ホンダ、F1に復帰へ 2026年から英アストンマーティンにエンジン供給

ホンダは24日、自動車レースのフォーミュラ・ワン(F1)に2026年に正式復帰すると発表した。英アストンマーティンのチームにエンジンを供給する。

ホンダは2021年末で正式にF1から撤退した。だが、同社のエンジンはレッドブルの2チームが使い続けており、今年は再びレッドブル・ホンダと呼ばれている。

ホンダはこの日の記者会見で、F1がカーボンニュートラルの2030年までの実現を目指していることが、公式に再参入を決めた主な要因だとした。

2026年の新ルールでは、F1のエンジンで電気の役割が大きくなる。

F1を統括する国際自動車連盟(FIA)は、完全に持続可能な合成燃料の使用を義務付ける。

ホンダ・レーシングの渡辺康治社長は、FIAが2030年のカーボンニュートラル実現を目標に掲げ、2026年以降は100%カーボンニュートラルの燃料使用を義務付けるうえ、電力の比率を現在の3倍へと大幅に高める予定だと説明。

そうした環境では、小型・軽量・高出力のモーター、高性能バッテリー、エネルギー回生技術が鍵を握るとした。

そして、ホンダがF1で得るノウハウは、将来の電気自動車の量産に直接的に応用できると信じていると述べた。

また、カーボンニュートラルな燃料を使用し、それをエンジンに組み込むことも、ホンダの方向性と合致するとした。

アストンマーティンとは「同じ精神」

渡辺氏はアストンマーティンのF1チームについて、ホンダと「同じスピリット」を共有していると述べた。

一方、アストンマーティン・パフォーマンス・テクノロジーズのグループ最高経営責任者(CEO)のマーティン・ウィットマーシュ氏も、「ホンダのような世界的なモータースポーツの巨人との提携は、私たちのチームにとって極めてエキサイティングで重要な、新たなステップとなる」とコメントした。

アストンマーティンはホンダとの提携により、メルセデスとの協力関係を解消することになる。メルセデスからはエンジン、ギアボックス、サスペンションなど車両後部の大部分を購入してきた。

ウィットマーシュCEOは、ギアボックスとサスペンションの製造を引き受けることは「大きな挑戦だが、私たちのステップアップには不可欠なものだ」と認めた。

渡辺氏は、ホンダが他のチームにエンジンを供給する予定は「今のところ」ないとした。

渡辺氏はまた、ドライバーについては完全にチームの選択に任せると表明。かつてホンダのエンジンのマシンに乗り、エンジンを批判するなどしてホンダとの関係がぎくしゃくした経緯のあるフェルナンド・アロンソ氏と再び仕事をすることになっても「まったく異論はない」と述べた。

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