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わずか18分で売り切れた限定車が復活 14歳から運転できるシトロエンのマイクロEV「アミ」のバギーが欧州で登場

屋根もドアもない2人乗りEVバギー

 シトロエンは2023年5月23日、超小型電気自動車(マイクロEV)「Ami(アミ)」をベースにした特別仕様車「My Ami Buggy II(マイ・アミ・バギーII)」を発表しました。

わずか18分で売り切れた限定車が復活 14歳から運転できるシトロエンのマイクロev「アミ」のバギーが欧州で登場

シトロエン新型「マイ・アミ バギーII」

【画像】どっちが前でどっちが後ろ!? シトロエンのEV「アミ」のバギーを画像で見る(17枚)

 マイ・アミ・バギーは2022年6月に50台限定でオンライン販売をおこない、わずか17分28秒で完売したモデルです。ドアもない、屋根は取り外し可能なキャンバスというマイ・アミ・バギーは2023年夏に納車されることになっています。

 今回登場したマイ・アミ・バギーIIは、その新バージョンとなります。カーキ色のボディカラーやウイングエクステンダー、フロント/リアバンパー、14インチのゴールドホイールなど専用パーツを装備しています。

 内外装は、IIとなりさらに進化。新たにジッパー付きのプラスチックカバーが用意されます。これは屋根の保護に加え、雨や風、寒いときにほぼ密閉された車室を提供します。

 また新しいルーフクロージャーシステムを設定。ブラックの防水キャノピーにジッパーが付き、より扱いやすくなっています。

 

 さらに専用のBluetoothスピーカー「Ultimate Ears Boom」も用意。防水性と耐久性に優れた持ち運び可能なスピーカーで、15時間のバッテリーを備え、音楽を再生します。これはアミのハンドル横にあるダッシュボードのハウジングに搭載可能です。

 マイ・アミ・バギーIIの限定台数は1000台で、同年6月20日よりオンライン限定で発売されます。車両価格はVAT(付加価値税)込で1万490ユーロ(日本円で約156万円)です。

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 マイ・アミ・バギーIIのベースとなるマイクロモビリティカー「アミ(AMI)」は、2019年3月に開催されたジュネーブモーターショーで「AMI ONE Concept」として登場、2020年2月27日に世界初公開された2シーターのピュアEVモデルです。

 全長2410mm×全幅1390mm×全高1520mmという超小型サイズで、車両重量は485kg(バッテリーを含む総重量)。ターニングサークル(最小回転直径)は7.2mと小回り性もよく、狭いパリの路地でも運転しやすいのが特徴です。

 これまでアミは、フランス本国をはじめイタリア、スペイン、ベルギー、ポルトガルなど11か国で販売され、2020年4月の発売以来3万5507台以上が販売しています。2023年第2四半期にはスイスやマルタ、スロベニアなどでも発売される予定です。日本での展開は未定です。

 

 アミに搭載されるモーターの最高出力は6kW(約8.2ps)で、リチウムイオンバッテリーは5.5kWh。これにより、最高速度45km/hでの走行と、最大航続可能距離70kmを達成しています。この距離は、都市および都市周辺に住む人の1日の平均移動距離よりもはるかに長い数字だといいます。

 アミの最大の特徴は、フランスでは運転免許を必要としない超小型四輪だということです。

 アミのような超小型車(50ccエンジンカーに相当する)は、フランスにおいては1987年12月31日までに生まれた人は、運転免許なしでも運転可能で、1988年1月以降に生まれた人は、検定に合格するともらえる交通安全証明書(AMライセンス)を所持することを条件に、こちらも運転免許なしで運転できます。AMライセンスは14歳から取得可能なため、フランスではアミは14歳から運転することが可能となっています。

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