(画像=dメニューマネー編集部)
高級自動車メーカー「BMW」、自動車部品を製造する「JFE」、自動車用のガラス製品などを製造の「AGC 」の社名が、実は略称であることはあまり知られてはいません。それぞれ、どんな言葉の略なのでしょうか?
「BMW」とは“バイエルン州のエンジン工場”を意味する、ドイツ語のBayerische Motoren Werken GmbHの頭文字を取った略称です。これは、「BMW」がドイツ・バイエルン州にあることに由来します。
1913年に創業した、航空機エンジンを製造する「ラップ原動機製造所」が同社の起源です。バイエルン州のミュンヘンに工場を設立し、1917年に社名をBayerische Motoren Werken GmbHに変更したことで、BMWは誕生しました。
BMW Groupの2019年度の世界販売台数は過去最高の252万0307台を記録しており、中国を筆頭にアジア圏において、販売台数の高い成長が見られるようです。
「JFE」とは、“Japan Future Enterprise”の略で「JFEホールディングス」の名称です。
“F”は同社の中核事業である「鉄」を表す元素記号“Fe”、“E”は“Engineering”を意味し、鉄鋼とエンジニアリングをコア事業とした、「日本を代表する未来志向の企業グループ」であることを表しています。
同グループは、川崎製鉄と日本鋼管が2002年に統合して誕生しました。製鉄所の運営、インフラ整備、鉄鋼製品の販売や流通など、身近な生活になくてはならない製品を作り続けており、日本のみならず世界約20カ国に拠点を構える大手鉄鋼メーカーとしても知られています。
■「AGC」──創立100年を機にグループブランドを統一
「AGC」は“Asahi Glass Co.,Ltd.”の略です。
世界最大手のガラスメーカーとして知られる「AGC」は、1907年に旭硝子株式会社を創立。創立100年を機に、グループプランドを「AGC」に統一し、2018年にAGC株式会社へ社名変更しました。
「AGC」の創業者である岩崎俊彌氏は、三菱グループの創業者・岩崎彌太郎氏の甥にあたります。起業後に第一次世界大戦が勃発し、ヨーロッパからの板ガラスの輸入が止まったことで、国内市況が高騰。国内で生産するAGC製品の需要が高まり、事業が軌道に乗りました。
現在、日本をはじめ、アジア、ヨーロッパ、アメリカにも多くのグループ企業を抱え、主力製品のガラスのみならず、幅広い事業をグローバルに展開しています。
注目なのがバイオ医薬品事業で、新型コロナウイルスのワクチンに用いる原料製造の受託を発表しており、日々高まるワクチン需要に応え、感染拡大の抑止や流行の終息に貢献するとしています。
文/編集・dメニューマネー編集部