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ロールス・ロイス カリナンに全世界限定たった62台の「ブラックバッジ カリナン ブルーシャドー」登場。究極のプライベート コレクションだ

2023年5月31日(英国現地時間)、ロールス・ロイス モーターカーズ(以下、ロールス・ロイス)は、ラグジュアリーSUVである「カリナン」の唯一無二のプライベート コレクションである「ブラックバッジ カリナン ブルーシャドー(Black Badge Cullinan Blue Shadow)」を全世界限定62台で発表した。

ロールス・ロイス カリナンに全世界限定たった62台の「ブラックバッジ カリナン ブルーシャドー」登場。究極のプライベート コレクションだ

宇宙と地球の境界を示す「カーマンライン」からインスパイア

カリナンは、ロールス・ロイスが初めて送り出したラグジュアリーSUVだ。2018年に発表され、日本でも同年から発売されている。今回のプライベート コレクション「ブラックバッジ カリナン ブルーシャドー(以下、ブルーシャドー)」は、地球の大気圏が終わり、宇宙空間が広がる海抜高度62マイル(約9978m)に引かれた、目に見えない境界線である「カーマンライン」からインスピレーションを得ている。

ロールス・ロイス カリナンに全世界限定たった62台の「ブラックバッジ カリナン ブルーシャドー」登場。究極のプライベート コレクションだ

スピリット オブ エクスターには、3Dプリント技術でチタンに青い色合いのラッカーを薄く塗布している。

この神秘的な天空の領域では、地球から見る空の青が宇宙の漆黒に溶け込み、暗闇が目に見えるような濃密な青のゾーンが広がる。美と静寂をたたえたこの神秘的な世界は、選ばれし少数の冒険者だけのために許された、ブルーシャドーの真髄を完璧に映し出す。これをイメージしたボディカラー「スターダスト ブルー」は、地球の大気圏上層の深い青色を捉えたものだ。サテン調のグリルサラウンドとエアロバンパー インサートセットには、地球に帰還するスペースシャトルを大気圏突入時の高温から守るために使われたサーマルタイルの仕上げを再現している。

ボンネット前端の「スピリット オブ エクスタシー」は、宇宙船に使われる素材からインスピレーションを得て、3Dプリント技術でチタンに青い色合いのラッカーを薄く塗布し、チタンのグレインテクスチャーにパールのような光沢が加えられている。そのベースには、ブラックバッジのインフィニティロゴとプライベートコレクションの名である「BLUE SHADOW」がチャールズブルーで刻まれている。美しいエクステリアの仕上げとして、ブルーシャドーのホイールには半透明のラッカーが使用され、さりげなくダークな印象を与えている。

カーマンラインでは、地球の大気圏の端が幻想的な青い光輪のように見えるという。青空から宇宙の漆黒の闇へと移るこの変化は、ブルーシャドーのインテリアでは、独自のペイントを施したフェイシアとドアパネルに表現されている。6種類の青と深い黒と組み合わせた層のペイントを重ね、立体的な美しさを生み出した。仕上げには、青と透明なガラス粒子を配合したクリアコートで、深みと光沢を加えている。その比率は、0.05%という数パーセント単位で正確に確定されている。さらに、ライトブルーのアノダイズド加工と「BLUE SHADOW」のエングレービングが施されたプライベート コレクション独自のビスポークのクロックでフェイシアは完成されている。

月面や宇宙を表現した魅惑的なルーフのヘッドライナー

ルーフ内側に設えられる、ロールス・ロイスが誇るスターライト ヘッドライナーには、合計1183個の星のようなライトが配され、そのうち799個がホワイト、384個がブルーだ。それぞれの位置は手作業で正確に決められ、レザーのキャンバスにパンチングされた穴を通して配置される。さらに、あまたの星々が囲む繊細な月の刺繍が、パッセンジャーを宇宙の彼方へと誘う。多数のクレーターがある月面を立体的に表現したこの刺繍には、5色の糸が用いられ、それぞれに異なる技法で独特な質感を生み出している。刺繍には25万ものステッチが施され、丸2日かけて完成される。

ロールス・ロイス カリナンに全世界限定たった62台の「ブラックバッジ カリナン ブルーシャドー」登場。究極のプライベート コレクションだ

スターライト ヘッドライナーが煌めくルーフ内側と、パーフォレーテッド アートワークが施されたシート。

前後のシートには、ロールス・ロイス初の試みとして、宇宙から見た地球をイメージして独自のパーフォレーテッド アートワークが施された。このパーフォレーションには2種類のサイズがあり、直径わずか0.8mmの小さなパンチングが陸を、それよりわずかに大きい1.2mmのものが海を、その間にあるレザーの余白部分が雲を表現している。それぞれのシートには7万5千個あまりの穴があり、すべて一つずつ配置されている。ロールス・ロイスのビスポーク コレクティブにふさわしい高い品質を実現するために、このパターンのデザインには2週間を要し、5回の試行を経ている。

このパーフォレーション パターンはピクニックテーブルの背もたれにも施されている。ピクニックテーブルは、ピアノブラックの化粧板で仕上げられ、ガラスの輝きが暗黒の宇宙の雰囲気を醸し出す。各テーブルの最上部のラッカー層には、コレクションのテーマを表すテキストが刻まれ、ポリッシュ仕上げのアルミニウムで縁取られている。

さらに、シートと同じ専用のインドア カーカバー、プライベート コレクションのカラーリングを踏襲したラゲッジセット、8分の1スケールのレプリカ モデルカーなど、ビスポーク アクセサリーも用意されている。

究極のビスポーク モデルともいえる「ブラックバッジ カリナン ブルーシャドー」、地球からカーマンラインまでの距離に合わせて、前述のように全世界で62台限定でロールス・ロイスのプライベート オフィス(英国 グッドウッドの本社とUAEのドバイにある)を通じてのみ販売される。日本でも購入は可能のようだが、車両価格に関してはアナウンスされていない。ベース車両であるブラックバッジ カリナン(4951万円から)より高額となることは、間違いないだろうが・・・。

ロールス・ロイス カリナンに全世界限定たった62台の「ブラックバッジ カリナン ブルーシャドー」登場。究極のプライベート コレクションだ

地球からカーマンラインまでの距離に合わせて、全世界で62台限定で販売される。

●全長×全幅×全高:5340×2000×1835mm

●ホイールベース:3295mm

●車両重量:2750kg

●エンジン:V12 DOHC ツインターボ

●総排気量:6748cc

●最高出力:441kW(600ps)

●最大トルク:900Nm(91.8kgm)/1700-4000rpm

●トランスミッション:8速AT

●駆動方式:フロント縦置き4WD

●燃料・タンク容量:プレミアム・未発表

●WLTCモード燃費:未発表

●タイヤサイズ:前255/45R22、後285/40R22

●車両価格(税込):4951万円〜

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