Fernando Alonso, Aston Martin AMR23, leads George Russell, Mercedes F1 W14
メルセデスのカスタマーチームとして、パワーユニット(PU)の供給を受けてきたアストンマーチンは、2026年からホンダと組むことになった。これに対しメルセデスのトト・ウルフ代表は、これがメルセデスPUの競争力低下を示しているわけではないと語った。
一方、2014年から圧倒的なパフォーマンスを見せてきたメルセデスが2022年から苦戦。メルセデスPUが持つ競争力も下がっているのではないかと見られていた。
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そんな中でのアストンマーチンの決断に対し、ウルフはメルセデスPUの競争力低下が原因というよりも、ワークスPUを手に入れるメリットの方が大きかったのではないかと考えている。
「彼らがメルセデスのクライアントからホンダに乗り換えたことは、PUそのものと関係があるとは思わない」
「PUに関して、我々はコンペティティブだと考えている。しかし彼らは、常に自分たちを解放し、真のワークスチームになることを望んでいた。それが彼らのやり方なんだ」
「彼らはPUのワークス供給契約を結び、燃料の供給も独自に行ない、大きなファクトリーを建設中で、数ヵ月後には稼動する予定だ」
ホンダとの提携は、F1以外でのメルセデスとアストンマーチンの関係にも影響を与える可能性がある。
メルセデスはアストンマーチンの株主であり、2020年には出資比率を2.6%から20%を上限に高めていくことを発表している。また、市販車ではメルセデスからエンジンや車載エンターテイメントに関するコンポーネントの供給を受けているのだ。
アストンマーチンがホンダと提携することによって生じる対立関係について、ウルフは次のように述べている。
「ロードカーにおける関係という点では、それはまた別のプラットフォームに関する話だ」
「メルセデスとしては、ビジネス上の関係としてパーツを供給する。リードタイムも長いから、しばらくそれは続いていくだろう」
「アストンマーティンは誇るべきブランドであり、だからこそメルセデスはパートナーであり続ける」
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