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ランボルギーニ レヴエルト、早くも日本デビュー! 最高出力1015hpを誇る、ハイパフォーマンスEV

2023年6月6日、ランボルギーニ・ジャパンは新たなフラッグシップとなる「レヴエルト(Revuelto)」を日本初公開した。詳細なスペックは未発表だが、日本でのデリバリーは2024年春以降に予定されている。

ランボルギーニ レヴエルト、早くも日本デビュー! 最高出力1015hpを誇る、ハイパフォーマンスev

フロントに2基、リアに1基モーターを搭載した電動4WD

ランボルギーニ レヴエルト、早くも日本デビュー! 最高出力1015hpを誇る、ハイパフォーマンスev

カタログモデルでは、ランボルギーニのスーパースポーツ初のプラグインハイブリッド車となる「レヴエルト」。

「コル・タウリ戦略」により、電動化を推し進めるアウトモビリ・ランボルギーニ。2024年には全モデルを電動化(フルEVという意味ではない)、2025年にはCO2排出量を50%削減、さらに2030年には80%以上の削減を目指している。その初手として、ハイブリッド シリーズの第1号車として、フラッグシップとなる「レヴエルト」を登場させた。

同社は2023年に創立60周年を迎えた。そして、その歴史はV12エンジンの歴史でもある。今回の発表会場には、レヴエルトの日本デビューを祝うかのように、400GTからミウラ、カウンタック、ディアブロ、ムルシエラゴ、そしてアヴェンタドールと、歴代のV12搭載フラッグシップモデルが並べられていた。

レヴエルトは、彼らと同じV12エンジンを搭載するが、スーパースポーツ初(カタログモデルでは)のプラグインハイブリッド車であり、これをランボルギーニでは「HPEV(ハイパフォーマンスEV)」と呼んでいる。単体で825hpと725Nmを発生する6.5Lの自然吸気V12エンジンはアヴェンタドールなどと同様ミッドシップ搭載されるが、これに3基のモーターが組み合わされる。

そのうち1基は新開発の8速DCTと一体化されてエンジンの後ろに配置され、2基はフロントのEアクスルとなる。カウンタック以来トランスミッション トンネルがあった場所にはリチウムイオン電池が搭載されている。システム最高出力は1015hp、0→100km/h加速は2.5秒、そして最高速度は350km/h以上とアナウンスされている。しかも、レヴエルトはモーターのみでのEV走行も可能だ。このときの全体的なCO2排出量はアヴェンタドール ウルティマエよりも30%低く抑えられている。

「ランボルギーニだ!」ではなく「レヴエルトだ!」と分かるデザイン

ランボルギーニ レヴエルト、早くも日本デビュー! 最高出力1015hpを誇る、ハイパフォーマンスev

カーボン製のエンジンフードは備わるが、V12エンジン本体はオートバイのように完全に露出されている。

レヴエルトの外寸は、本国仕様のデータによると、全長4947×全幅2033×全高1160mm、ホイールベースは2779mm。従来モデルのアヴェンタドールよりホイールベースは8cmほど長くなっているが、外寸はほとんど変わらない。

そのスタイルは、遠くから見ても一目で「ランボルギーニだ!」と分かるものだ。もっとも、アウトモビリ・ランボルギーニのヘッド of デザインであるミィティア・ボルケルト氏によれば、「レヴエルトだ!」と分かるものだという。

スタイリングは、歴代のフラッグシップ モデルからインスパイアされている。もちろん、それでもカウンタックから続くランボルギーニのフラッグシップらしいウエッジシェイプのシルエットやシザードアは踏襲しているが、スペースシップ(宇宙船)をイメージしてゼロからデザインされたという。

フロントでは、Y字型のライトシグネチャーやシャークノーズのフードなどが特徴的。サイドビューでは、フロントのホイールアーチからサイドエアインテークへ流れるフィンとエアインテークのシャープな線が、フロントの矢のようなデザインと呼応している。リアでは2つの六角形エキゾーストエンドと、完全に露出されたV12エンジンに「オートバイのようにエンジンを見せたかった」というボルケルト氏の意志が反映されている。

スーパースポーツといえども居住性は無視できない

ランボルギーニ レヴエルト、早くも日本デビュー! 最高出力1015hpを誇る、ハイパフォーマンスev

メーターパネルは12.3インチのモニター、センターダッシュに8.4インチのディスプレイ、そして助手席前にも9.1インチのディスプレイが並ぶ。

コクピットは、ドライバー直前のメーターパネルは12.3インチのモニター、センターダッシュに8.4インチのディスプレイ、そして助手席前にも9.1インチのディスプレイが並び、ドライバーとコ・ドライバーは同じ情報を同時に見ることができる。ステアリングホイールにはドライビングモードやリアウイングなどを操作する4つのダイヤルが備わっている。

また、スーパースポーツといえども居住性も考慮されている。アヴェンタドールと比べてヘッドスペースは26mm、フットスペースは84mmも拡大され、シートの後ろにはゴルフバッグサイズの荷物が収納でき、フロントフード下には小型のキャリーバッグが2個も積載できる。コクピットにはカップホルダーや、ちょっとした収納スペースも用意されている。

さらに、レヴエルトではランボルギーニ車で初めて、カメラ/レーダー/センサーなどの高度なシステムによる完全なADAS(先進運転支援システム)を採用。これにより、アクティブ車線逸脱警報、車線変更警告、アダプティブ クルーズコントロールなどの安全装備が充実されている。

さて、気になるのは日本仕様の車両価格だが、ランボルギーニ・ジャパンによると、ユーロとの為替レートとの関係もあり、正式な車両価格は2024年春にデリバリーが開始されるまでには発表されるとのことだが、一説には「6500万円から」と言われている。ちなみに、日本仕様のレヴエルトは「数年分まで完売している」とのこと。ランボルギーニ初のハイパフォーマンスEV、レヴエルトが日本の公道を走る姿を見られる日が待ち遠しい。

ランボルギーニ レヴエルト、早くも日本デビュー! 最高出力1015hpを誇る、ハイパフォーマンスev

写真左から、アウトモビリ・ランボルギーニのヘッド of デザインであるミィティア・ボルケルト氏、レヴエルト プロダクトライン ダイレクターであるマッテオ・オルテンツィ氏、そしてヘッド of ジャパンであるダビデ・スフレコラ氏。

●全長×全幅×全高:4947×2033×1160mm

●ホイールベース:2779mm

●乾燥重量:1772kg

●エンジン:V12 DOHC+モーター×3

●総排気量:6498cc

●エンジン最高出力:825hp/9250rpm

●エンジン最大トルク:725Nm/6750rpm

●システム最高出力:1015hp

●トランスミッション:8速DCT

●駆動方式:電動4WD

●タイヤサイズ:前265/30ZRF21、後355/25ZRF22

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