50台限定の「究極のライトウエイトスポーツモデル」
BMWの高性能車部門、BMW M社(BMW M社GmbH)は2022年11月24日、欧州で新型「3.0CSL」を世界初公開しました。
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1972年5月にBMW M社の前身となるBMWモータースポーツ社が設立されてから、2022年の今年は50周年という記念すべき年になります。今回登場した新型BMW3.0CSLは、これを記念した世界限定50台のスペシャルモデルです。
1973年にBMWモータースポーツ社が開発した「BMW3.0CSL」は、欧州ツーリングカー選手権で初優勝を果たしています。また1975年から1979年にかけて、さらに5回連続してこのタイトルを獲得しています。
また2003年に登場した「BMW M3 CSL」や2016年に発表された「BMW M4 GTS」など、いまでも語り継がれるライトウエイトの名車があります。
細部にわたり軽量化もおこなっています。アルミニウム製のドアをはじめ、軽量バケットシートの採用や断熱材、防音材の低減、そして各所にカーボンを多用することで、CSLの名にふさわしく1270kgという際立って軽い車両重量を実現しています。パワーウエイトレシオは2.9kg/psです。
搭載エンジンは、DTMで活躍するレースカーのパワーユニットと同じ技術的ルーツを持つ、専用に開発された3リッター直列6気筒ツインターボで、510馬力を発生。これまで公道走行可能なMモデルに搭載された直列6気筒エンジンの中でもっともパワフルだといいます。最大トルクは550Nmとなっています。
組み合わされるトランスミッションは6速マニュアル(6速MT)で、後輪のみを駆動するFRモデルです。
さらに足元はフロント20インチ、リア21インチの、3.0CSL専用のミシュランタイヤを装着。ホイールはセンターロック式で、1970年代スタイルのゴールド塗装のフィリグリースポークとなっています。さらに電子制御式ショックアブソーバーの「アダプティブMサスペンション」や「Mカーボンセラミックブレーキ 」を装備しています。
エクステリアは専用のエアロを装備。ルーフ、ボンネット、トランクリッドに加え前後エプロンもオールカーボン製となります。これらはほとんどが手作業で少量生産されているため、車両の生産には3か月かかるといいます。
インテリアもMカーボンフルバケットシートなど、カーボンが多用されます。カーボンファイバー仕上げのマットなインテリアトリムには、50台の各ユニットにシリアルナンバーがつけられています。