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最高出力1914HP、最大トルク2360NmのハイパーEV「リマック ネヴェーラ」日本初公開

2023年9月13日 日本初公開

最高出力1914hp、最大トルク2360nmのハイパーev「リマック ネヴェーラ」日本初公開

リマック ネヴェーラ

BINGOは9月13日、クロアチアのEV(電気自動車)メーカーのRimac Automobili(リマック オートモビリ)の市販車モデル「Nevera(ネヴェーラ)」を東京・新木場のARTA MECHANICS&INSPIRATIONSで日本初公開した。

ネヴェーラは最高出力1914HP、最大トルク2360Nmを発生し、最高速は412km/h、0-100km/h加速は1.81秒を誇るEV。自社開発の120kWh液冷式H型バッテリを搭載し、300マイルの走行距離を確保している。ゼロから80%充電するのにかかる時間は500kWで19分、350kWで25分とされている。ボディサイズは4750×1986×1208mm、ホイールベースは2745mm、車両重量は2300kg。生産台数は150台で、価格は200万ユーロから。

最高出力1914hp、最大トルク2360nmのハイパーev「リマック ネヴェーラ」日本初公開

ネヴェーラは、クロアチアの沖合で発生する急で予測不可能かつ、雷が伴う強力な地中海の嵐を意味する言葉とのこと

リマックは“電動モーターが究極のパフォーマンスカーを作成するのに役立つ”と信じ、電動パワートレーンをフルで活用し、公道用の電気ハイパーカーを開発。電動モーターは効率的かつ軽量・コンパクトで、瞬時に無限に調整できる柔軟性を持つことから、エンジニアは燃焼エンジン車が実現できなかった方法でクルマを操作できるようになり、各ホイールは別々のシステムによって制御され、運転の体験を損なうのではなく向上させるとした。

ネヴェーラは圧倒的に速い直線性能だけでなく、快適で豪華な乗り心地と高性能なドライビングダイナミクスを完璧に組み合わせたハイパーカーGTとして設計されているとのこと。最新のトラクションシステムと安定性システムを搭載し、トルクベクタリングシステムにより4つのホイールをフル活用できるとともに、ドリフトモードではタイヤを滑らせ、煙を立てながら走らせることもできるようになっている。

ドライブモードは「SPORT」「CRUISE」「RANGE」「DRIFT」「TRACK」「CUSTOM 1」「CUSTOM 2」が用意され、スロットル反応、スリップ制御アシスト、トルク分配、サスペンションの硬さなどを好みに応じて設定可能としている。

デザインには17世紀にクロアチア兵士がナポレオン軍で着用していたネクタイをモチーフとして取り入れ、リマックのブランドアイデンティティの一部として、ネヴェーラのサイドビューやインテリアの要素などに加え、グラフィック言語全般にインスピレーションを与えているとのこと。

内装は最近の新しいモデルのように現代的に見せるために画面で埋め尽くすことを望まなかったといい、ドライビングに必要なものは全てカスタムメイドのアナログノブでコントロール可能とした。一方、ドライビング体験を補完するものやドライビングの前後に行なうようなシート調整、メディア、セッション分析などは全てスクリーン上で行なえるようにしている。

最高出力1914hp、最大トルク2360nmのハイパーev「リマック ネヴェーラ」日本初公開

ネヴェーラは世界でもっとも速い量産EV。さらに、加速と制動に関する23の世界記録を保持している

ネヴェーラに採用されているバッテリシステム、インバータ、ギヤボックス、制御システム、インフォテインメント、コネクティビティ、リマック オールホイールトルクベクタリング(第2世代)、トラクションコントロール、回生ブレーキ、アダプティブエアロダイナミクス、モノコックと安全構造、高電圧&低電圧ハーネス、ECU、オンボードチャージャーなどの主要な車両システムは、全てゼロから設計して自社開発されたものとなる。

アダプティブエアロダイナミクスは、エアロバランスをシームレスに制御し、速度の変化だけでなくブレーキ(エアブレーキ)、スロットルポジション(DRS)によっても制御可能となっている。これは、フロントのボンネットフラップ、フロントのアンダーボディフラップ、リアのウイングとディフューザーの4つの表面および、アンダーボディのアクティブエアコンポーネントにより実現されている。

モノコックは2200以上のカーボンファイバーの層から構成された1枚のカーボンファイバー製で、フロントクラッシュ構造からリアクラッシュ構造までボルトオンのサブフレームがない一体のユニットとなり、これにより7万Nm/度の回転剛性を実現している。

リマック オールホイールトルクベクタリングは自社開発のシステムで、複雑なアルゴリズムと道路からのグリップ量に関するフィードバックを使用して、ホイールごとに理想的なトルクを展開。グリップレベル、アクセル、ステアリングの入力は秒間100回以上常にモニタリングされるとのこと。トルクは全部および後部パワートレーンの両方でホイールごとに調整でき、モードに応じてトルクベクタリングは車両のバランスを変え、より安全で、より遊び心のある走りを可能とした。

オンボードスーパーコンピューターは4500以上の信号を数千もの車両システムから数秒ごとにモニタリングし、1時間あたり6TBのデータを処理可能。ユーザーインターフェースからモバイルアプリまで、ネヴェーラ独自のソフトフェアはクロアチア内で開発とコーディングが行なわれた。

最高出力1914hp、最大トルク2360nmのハイパーev「リマック ネヴェーラ」日本初公開

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最高出力1914hp、最大トルク2360nmのハイパーev「リマック ネヴェーラ」日本初公開

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ネヴェーラのボディサイズは4750×1986×1208mm、ホイールベースは2745mm、車両重量は2300kg

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ヘッドライト

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テールランプ

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フロントは275/35R20、リアは315/35R20のミシュラン「パイロット スポーツ 4 S」を装着。ブレーキはフロント・リアともにCCMR 390mmの6ピストン

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フロントウィンドウのカメラ

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サイドミラー

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サイドのラインは流れるように点灯する

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リアのエアロパーツ

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充電口。撮影車はヨーロッパ仕様となっているが、オプションでCHAdeMO方式などに変更可能

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画面を極力減らし、ドライビングに必要なものはアナログノブで操作できるようにしたインテリア

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シート。左ハンドル車のみの設定となる

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ペダル

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助手席のインフォメーションディスプレイ

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ネヴェーラは150台を生産予定。撮影車はデモカーとなるため、プレートのナンバーは000

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