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マスタング史上初のラリー仕様 フォード新型「マスタング マッハEラリー」登場 2024年に市販化決定

トータル出力487馬力の2モーターEV

 欧州フォードは2023年9月7日、ドイツ・ミュンヘンで開催されていたIAAモビリティ2023で、「Mustang Mach E Rally」を発表しました。

マスタング史上初のラリー仕様 フォード新型「マスタング マッハeラリー」登場 2024年に市販化決定

フォード新型「マスタング マッハEラリー」

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 マスタング・マッハEは、2019年に発表されたフォードのSUV型電気自動車(EV)です。初代が1964年に登場したという長い歴史を持つフォードのスポーツモデル、「マスタング」として初のEV、初のSUVとして登場しました。

 全長185.6インチ(約4714mm)×全幅74.1インチ(約1882mm)×全高64インチ(約1625mm)、ホイールベースは117.5インチ(約2984mm)というボディサイズで、後輪駆動、または4輪駆動を用意します。乗車定員は5名です。

 マスタング マッハEは、すでに世界中の37か国で販売されています。2022年11月には早くも15万台を生産したと発表されています。

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 今回登場した新型マスタング マッハEラリーは、そんなマスタング マッハEをベースにラリー仕様したモデルです。2023年におこなわれたグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードで世界初公開されたモデルで、マスタング史上はじめてのオフロードもこなせる仕様となっています。

 新型マスタング マッハEはトータル出力358kW(約487馬力)・800Nm以上を発生する2モーターを搭載、4輪を駆動します。またリチウムイオンバッテリー容量は91kWhで、およそ312マイル(約502km)のWLTP航続距離を発揮します。

 標準モデルよりも20mm高くなっている全高に独自のサスペンションを搭載。特別調整されたスプリングやマグネライドのショックアブソーバー、さらにブレンボのキャリパーを備えた3385mm径のフロントディスクブレーキが装備されます。

 タイヤはミシュラン・クロスクライメート2を装着。白い19インチのラリースタイルアロイホイールを備えています。

 またフォード初の「ラリースポーツ・ドライブモード」を搭載。これはオフロード走行用に設計されており、電子制御システムを適応させ、より大きなスライドやリニアなスロットル応答による優れたコントロール性、そして積極的なダンピングによる優れたハンドリングを可能にしています。

 フォードは、マスタング マッハEの開発のためにミシガン州にあるテストコースに新たなラリーコースを作ったといいます。エンジニアと技術者はマスタング マッハ-Eラリーのプロトタイプをテスト、設計意図を満たしていることを確認したといいます。

 フォードのジム・ファーリー最高経営責任者(CEO)は「マスタング マッハE・ラリーは、世界中のラリー選手権に対するフォードの数十年にわたる情熱を顧客の手に委ねるものです」とコメントしています。「マスタングは、砂利道や未舗装の道路など、これまでになかった場所に連れて行きます。真の運転愛好家からインスピレーションを得た、運転の純粋な喜びをもたらす、これまでにない運転体験です」

 新型マスタング マッハEは2024年初頭に注文開始となり、その後すぐ納車が開始されます。日本での展開はありません。

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