復刻再生産が話題のランドクルーザー70。レトロなルックスのまま現在のモダン技術で生産されるのですから、自動車趣味人でなくとも気になる1台。まさに昭和クラシックな魅力を新車から安心して楽しむことができる趣味車です。
そんな70系は1984年に誕生。今回取り上げるFJクルーザーは1961年に誕生した40系を意識したインスパイア系のSUV。開発のべース車両は当時のランドクルーザー・プラドです。北米デビューは2006年。そのヒットを背景に右ハンドル仕様の生産・販売が後追いで始まります。
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愛らしい小顔は40系譲り。両側面の前後ドアは観音開きというユニークさ。エンジンはディーゼルの設定がなく、4.0LのV6ガソリンを搭載。4WD車とはいえ、通常走行は後輪駆動の2WD。4WDにするにはドライバーがアナログ操作で切り替えるパートタイム式となります。ちなみにシャーシはフルフレーム構造という本格派。
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【トヨタ FJクルーザー】
販売期間:2010年(H22)12月~2018年(H30)1月
全長×全幅×全高:4635mm×1905mm×1840mm
最低地上高:230mm
最小回転半径:6.0m
エンジン:V型6気筒(1GR-FE型)
総排気量:3995㏄
最高出力:276ps(203kW)/ 5600rpm
最大トルク:39.0kgm(380Nm)/ 4400rpm
サスペンション(前/後):ダブルウィッシュボーン/ トレーリングリンク
トランスミッション:5速AT(5 Super ECT)
駆動方式:パートタイム4WD
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
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全販売期間を通じエンジンスペックの変更はありません。なお、オフロードパッケージにはビルシュタイン製の単筒ショックが採用されます。また、オプションとして前後左右のショックを中間ユニットが対角線で結び減衰力・車体を姿勢制御する「X-REAS」を設定。以下、プレスリリースに基づくモディファイ年表となります。
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●2010年12月4日
販売開始から1ヶ月で予想を上回る約2100台を受注。導入時の価格はスタンダード314万円、
カラーパッケージ324万円、オフロードパッケージ332万円(消費税8%を含む)。
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「ブラックカラーパッケージ」、「レッドカラーパッケージ」を追加。
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●2012年07月24日
一部改良。ホワイトルーフと組み合わせたツートーン仕様の外板色に、新色のオレンジ、グレイッシュブルーなどを含む全6色を設定。オフロードパッケージには砂地・岩石路などの路面状況に応じ、エンジンとブレーキの自動制御により、ステアリング操作のみで極低速走行を可能とするクロールコントロールを標準装備するなど、本格4WD車として装備を充実。
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●2013年07月30日
一部改良。ホワイトルーフと組み合わせたツートーン仕様の外板色に、新色スモーキーブルー、ダークグリーンを含む全7色を設定。新意匠の17インチアルミホイールや快適な乗り心地とシャープなハンドリングを両立するパフォーマンスダンパー(フロント・リヤ)をオプション設定。
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●2014年07月30日
一部改良。ホワイトルーフとイエローのボディを組み合わせたツートーンイエローを復活させ、全6色を設定。新意匠のアナログメーターを採用するとともに、フロントデザインにシャープな印象を付与し、視認性を向上させるフロントフォグランプをオプション設定。
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●2017年10月16日
特別仕様車「FJクルーザー Final Edition」を投入。特別設定色のベージュを、外板色やシート表皮、センタークラスターガーニッシュなどに採用。また、内外装の随所にブラック塗装を施したほか、20インチアルミホイールやサイドステップなどを装備。価格349万2720円。

すでに新車はありませんので、ランクルと昭和のスポーツモデルに強い専門店「ユーティリタス」さんにうかがってみました。代表の池谷さんは渡米時にFJクルーザーに一目惚れ。日本での正規販売より早く、北米から輸入販売を開始した人物でもあります。
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「もうこの40系ちっくな小顔とSUVとしての本格性能に魅了されてしまいました。日本仕様はややスタイリッシュさに欠けるので、当時は北米仕様のスタイルをできるだけ取り入れ、予めカスタマイズしたコンプリート車両を販売しました」
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中古車として流通するFJクルーザーの相場は200万円代半ばから。最終版のファイナルエディションで300万円台半ばといった現状です。一般的な中古車相場より年式に応じた価格低下はありませんが、新車価格を大幅に上回ることもありません。その気になれば認定中古車も見つかります。
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リアルなFJクルーザーの現状は動画レポートをご覧ください。「趣味車ってなんでも高いよな~」とか、「マジで維持できるの?」なんて声とは無関係なこの1台。もし興味をもたれたら至福の愛車となることは請け合いましょう!
Model:Yuna Suzukawa(SAN OFFICE)
Video:Shigetaka Kida(M.at)
Text:Seiichi Norishige
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ユーティリタス
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