メルセデスの新顔はかなり個性的 次期メルセデス・ベンツCLAのコンセプトがデビュー
メルセデス・ベンツがミュンヘンで開催された「IAAモビリティ」で前輪駆動のAクラスをベースにした4ドア・クーペ、「CLA」の次期モデルの雛型と思われる「コンセプトCLAクラス」を発表した。先進の電動パワートレインを積んだ、次世代のコンパクト・メルセデスを予感させるショー・モデルだ。
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スタイリングは現行CLAの流れを汲む4ドア・クーペ。フロントにはスリーポインテッドスターを散りばめたA字型のバンパー・グリルを持つ逆スラントのシャーク・ノーズを採用。スリーポインテッドスターを象ったヘッドライトの上には眉毛のように走る光のラインが備わりドアまで回り込む。このライトのモチーフはリアまわりにも採用。さらに、ホイールやガラスルーフも無数のメルセデスのエンブレムで飾られている。
アナログとデジタルをブレンド
EV専用プラットフォームを採用
プラットフォームは次世代小型電動車用に開発された「MMA」で、800Vシステムや高電圧バッテリーを搭載。175kWモーターと2段トランスミッションを組み合わせ、110kg以下に抑えた電動ユニット「MB.EDU」は93%ものエネルギー効率を誇り、航続距離は最大750km以上を想定している。
メルセデス・ベンツは前輪駆動のA、Bクラスの後継モデルを用意しないと言われているが、今回のCLA発表に際し、それを裏付けるかのような画像が公表された。MMA採用モデルを示唆するそれには、このCLAとそのシューティングブレーク版、さらに2種類のSUVタイプの映像はあったものの、AとBクラスの後継車は見当たらない。メルセデス・ベンツのボトムエンドは本格電動化に伴い再編されることとなりそうだ。
文=関耕一郎
(ENGINE WEBオリジナル)