全長が従来より30mm長い他はほぼ変わらないボディサイズ
独Volkswagen(フォルクスワーゲン=VW)は2023年9月19日、「Tigan(ティグアン)」をフルモデルチェンジ、新型を世界初公開しました。
フルモデルチェンジして3代目に進化したVW新型「ティグアン」
【画像】すべてが新しくなった3代目新型VW「トゥアレグ」を写真で見る(40枚)
2016年に2代目にフルモデルチェンジ、日本でも2017年に登場しています。
ティグアンは長年にわたりVWブランドのなかでベストセラー車の地位を確立しているモデルで、初代から累計740万台以上が生産されているといいます。リリースには「今日世界でもっとも成功したフォルクスワーゲンモデルの1台」と表現されています。
今回登場した新型ティグアンは3代目となるモデルです。
ボディサイズは、全長が約3cm延長されるほかは、全幅/全高、ホイールベースは従来モデルとほぼ同等といいます。ただし通常時の荷室容量は従来型ティグアンよりも33リッター増加し、648リッターとなる予定です。
新機能としては、オプションでIQ.LIGHT HDマトリクスヘッドライトを用意、これは新型トゥアレグ(日本未導入)用に開発されたもので、トップダウンの原則に基づき、プレミアムクラスのライト・テクノロジーを新型ティグアンにも採用します。
新世代のプラットフォーム「MQB evo」を採用
インテリアは全面刷新されます。新開発のコックピットにはには中央に15インチの新しいインフォテインメント システムを搭載。直感的に操作でき、ナビゲーションや音楽、エアコン制御などの機能に素早くアクセスしてカスタマイズも可能です。
またセンターコンソールにはドライビングエクスペリエンスコントロールも搭載されています。独自のミニ画面を備えたロータリー コントロールを使用して、ドライブ モード、ラジオの音量、周囲の照明の色を制御できます。
シートは新しいエルゴアクティブプラスシートを採用。マッサージ機能も搭載するシートは、ある外気温で自動的にシートヒーターまたはシートベンチレーションを作動させるためのプログラミング機能もあります。
新世代のプラットフォーム「MQB evo」を採用、パワートレインはガソリンターボの「TSI」、ディーゼルターボの「TDI」、マイルドハイブリッドガソリンターボの「eTSI」、そしてプラグインハイブリッドの「eHybirid」が用意されます。
これらは将来的にはすべてDSG(DCT)トランスミッションと組み合わされます。VWの電気自動車(EV)「ID.シリーズ」と同様、ステアリングホイールの右側にあるコラムスイッチによって、ギアポジションが変更される予定です。これはスイッチを前方「D」に回すと前進、後進「R」に回すと後進、スイッチの側面を押すとパーキングブレーキが作動します。すべてのティグアン モデルには、ステアリング ホイールの後ろにパドルが追加されています。
プラグインハイブリッドの「eHybirid」は、一充電で約100kmのEV走行を可能としているといいます。
VW技術開発担当ブランドボードメンバー、カイ・グルニッツ氏は「モジュラー・トランスバース・マトリックス(MQB evo)の最新の進化段階は、第 3 世代ティグアンの高度に革新的な技術基盤を形成しています。MQB evo の大きな規模の経済のおかげで、フォルクスワーゲンは、DCC Pro や電気航続距離約 100 km の新しいハイブリッド ドライブなど、数多くのハイテク開発を再び民主化し、数十万のドライバーが利用できるようにしています」とコメントしています。
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欧州市場での発売は2024年第1四半期となる予定です。日本での展開時期は未定です。