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【海外通信】BMW 新型M2 のファーストインパクト「直6ツインターボ+FRの高性能モデルが正常進化」

2世代目となるBMWの「新型M2」が欧州で発表された。直6エンジンを搭載する高性能な小型2ドアクーペである。(Motor Magazine2022年12月号より)

【海外通信】bmw 新型m2 のファーストインパクト「直6ツインターボ+frの高性能モデルが正常進化」

エンジンはM3/M4と同じS58型

2015年に登場した初代のM2は、後輪駆動の1シリーズ(F87)クーペに直列6気筒エンジンを押し込んだハイパースポーツモデルで、本来はM1と呼ばれるべきであった。しかし伝統のミッドシップスポーツカーと同じ名前を掲げるわけには行かず、M2として発売された。

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ダッシュボードの半分以上にわたるカーブドワイドスクリーン。 OSは最新のBMWシステム8だが、M専用の内容となる。

19年からはベースモデルの1シリーズが前輪駆動となり、その去就が心配されてきた。しかし、21年、後輪駆動のプラットフォームCLARをベースにした2シリーズクーペがフルモデルチェンジを行ったことでM2の継続も約束されていた。そして今回、2世代目となる新型M2(G87)が誕生した。

ミュンヘン郊外のスタジオで最初に注目したのはキドニーグリルだが、新型M2は兄貴分のM3やM4とは異なる小さめなキドニーが与えられており、個人的にはホッとした。しかし2シリーズとは違って変形5角形で、水平のルーバーを持っている。その下には大型化された角型のエアインテークが広がる。

リアデザインも非常に特徴的でエアスプリッターを持ったトランクリッド、そして大きく広がったリアフェンダーの後端はリフレクターが嵌め込まれたダミーディフューザーが目を引く。スタジオに用意されたM2に装備されていたオプションのビジブルカーボンルーフは約6kgの軽量化が約束されている。

E36型M3を凌ぐボディサイズに成長

ボディサイズは全長が4.58m、全幅は1.89m、全高は1.40mと旧型のM2と比べわずかに大きくなっている。ちなみに00年に登場したM3(E46)よりも10cm長く、8㎝幅広いサイズだ。

【海外通信】bmw 新型m2 のファーストインパクト「直6ツインターボ+frの高性能モデルが正常進化」

460ps/550Nmを発生するS58型の3L直6DOHCツインターボエンジンに、8速ATまたは6速MTという組み合わせ。

パワードームを持つボンネットの下にはM3/M4と同じS58型エンジンを搭載、最高出力460ps、最大トルク550Nmを発生する。この直6エンジンのパワーはZF製の8速AT、(オプションの6速MT)で後輪に伝達され、ダイナミック性能は0→100km/h加速4.1秒(8速AT)、最高速度250km/hとなる。

スポーティな走りを実現させるために開発されたシャシは、ホイールベースの延長により旧モデルよりも快適性を確保。このシャシの正しい働きを可能にするためにボディ剛性は2シリーズよりも大きくアップされている。

新型M2の生産はメキシコのサン・ルイ・ポトシー工場で行われ、ドイツでの価格は19%の付加価値

と税込みで7万2800ユーロ(約1060万円)と現行M3より1万3000ユーロ(約190万円)安い。日本での発売は23年4月になる予定だが、価格の発表はまだ行われていない。(文:木村好宏/写真:キムラ・オフィス)

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リアフェンダーはびときわワイド。285/30ZR20の大径タイヤを履きこなす。

■BMW M2(欧州仕様) 主要諸元

●全長×全幅×全高:4580×1887×1403mm

●ホイールベース:2747mm

●車両重量:1775kg

●エンジン:直6 DOHCツインターボ

●総排気量:2993cc

●最高出力:338kW(480hp)/6250rpm

●最大トルク:550Nm/2650-5870rpm

●トランスミッション:8速AT

●駆動方式:FR

●燃料・タンク容量:プレミアム・52L

●WLTPモード燃費:9.8-9.6L/100km

●タイヤサイズ:前275/35ZR19、後285/30ZR20

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