トヨタが新型「4ランナー」を米国で発表、ハイラックスサーフの系譜を継ぐSUV トヨタの「4Runner(4ランナー)」は40年以上前から同社のラインナップにおける定番商品であり続けている。15年ぶりにモデルチェンジした新型の登場で、トヨタのボディ・オン・フレーム構造車のラインナップは完全に刷新されることになった。2021年に発表された3代目「ツンドラ」フルサイズピックアップを皮切りに、トヨタは「TNGA-F」プラットフォームを活用して「セコイヤ」、「タコマ」、「ランドクルーザー」、そしてレクサスの「GX」と「LX」と、次々に大型SUV・ピックアップトラックのモデルチェンジを進めてきた。第6世代の2025年型4ランナーは、少なくとも北米ではその締めくくりとなる。 初代4ランナーは「ハイラックス」ピックアップをベースに製造されたSUVとして1983年に発売された(日本では「ハイラックスサーフ」という車名で販売された)。この時代のピックアップから派生したほとんどのSUVと同様に、初代4ランナーはボディ後部に着脱可能なハードトップを備えており、これを取り外すと、前席の後ろに仕切りのないハーフオープンのピックアップとして使えるのが特徴だった。 この構造は第2世代になると廃止され、1995年に発売された第3世代では「ランドクルーザー プラド」とプラットフォームを共有するようになった。この関係は現在も続き、さらにトヨタのボディ・オン・フレーム構造車すべてにまで拡大されている。最新型のランドクルーザー(250系。日本では「ランドクルーザー250」、北米では単に「ランドクルーザー」と呼ばれる)とレクサスGXは、他の市場で販売されているプラドの実質的な兄弟車だ。 2025年型トヨタ 4ランナー TRD Pro(Toyota) 2025年型トヨタ 4ランナー TRD Pro(Toyota) デビューが2009年まで遡るにもかかわらず、いまだに第5世代の現行型4ランナーは驚くほどよく売れ続けている。その間に、日産エクステラやシボレーS-10など、主なオフロード志向の2列シートを持つ中型SUVはほとんど市場から脱落し、現在はジープ・ラングラーやフォード・ブロンコが4ランナーの主な競合車として残っている。 日産パスファインダーやフォード・エクスプローラーといったその他の車種は、オンロードでの通勤を主な使用目的とした大型の3列シート車に成長した。4ランナーでさえ、今や3列シートのオプションが用意されており、新型でもそれは継続されている。そうして4ランナーは発売から年月が経った旧モデルとなるにもかかわらず、比較的好調な販売を維持しているのだ。 先代と同じく新型4ランナーも、中型ピックアップのタコマの最新世代とパワートレインを含めて多くを共有している。トヨタ車でますます多く使われるようになっている2.4リッターのガソリン直列4気筒ターボは、第6世代の4ランナーのボンネット下にも搭載される。スタンダードな「i-Force」版は最高出力278hp(281ps)と最大トルク317lb-ft(430Nm)を発生する。ハイブリッドの「i-Force Max」には1基の電動モーターと容量1.87kWhのニッケル水素バッテリーが追加され、合計で最高出力326hp(330ps)、最大トルク465lb-ft(630Nm)を発揮。牽引能力は5000ポンド(約2268kg)から6000ポンド(約2722kg)に向上する。 どちらのパワーユニットも同じ8速オートマチック・トランスミッションが組み合わされる。これもタコマやランドクルーザーと同様だ。駆動方式は先代と同じく、後輪駆動、パートタイム式4輪駆動、フルタイム4輪駆動の3種類から選択できる。4輪駆動はどちらも2速トランスファー(副変速機)と、トヨタのアクティブトラクションコントロールが備わり、タイヤが空転した際に最もグリップする車輪に駆動力を配分する。オートLSDは全車に標準装備される。 新型4ランナーの「TRDオフロード」と「TRDプロ」、そして新たに設定される「トレイルハンター」モデルには、電動リアデフロックも装備。「プレミアム」仕様にはセンターデフロックも標準装備されるが「リミテッド」ではオプションとなる。 2025年型トヨタ ...
2024年3月15日、突如として入ってきた、ホンダと日産が提携するというニュース。かねてより「協力すればいいのに」とおそらく多くのクルマ好きが思っていた2社による、包括的な協業に向けた戦略的パートナーシップの検討を始める覚書締結のニュースには、「いよいよか」と感じた人も少なくないのではないだろうか。 はたして、ホンダと日産の協業はどのような効果をもたらすのか。逆にデメリットはあるのか、考えてみよう。 文:吉川賢一 写真:NISSAN、HONDA 北米で強いホンダ、欧州で強い日産 今回の発表で明らかとなったのは、主に電気自動車の分野で、部品の共同調達や、クルマの「味付け」には直接関係のないeAxle(イーアクスル)や駆動用バッテリーなどの基幹部品の共用化などを検討するということ。将来的には、クルマに搭載するソフトウエアの共同開発や、完成車の相互供給についても検討するという。 ただ、先日の会見は、「検討を開始する」と外部へ宣言することが目的で、具体的検討はこれから始めていく、とのこと。実際に話をし始める前の「交際宣言」をしたに過ぎない。また、将来的な両社の資本提携の可能性については、ホンダの三部敏宏社長も日産の内田誠社長も、「今後のことはわからないが、現在は資本関係の話は全くしていない」とのことだった。 北米市場で大きな支持を得ているホンダと、欧州市場で存在感のある日産。どちらも日本市場においては似たような占有率で、トヨタの後塵を拝している状況など、状況が似ている2社だが、NSXやGT-Rといった世界に誇るスポーツカーブランドを持っている(持っていた)ことや、e:HEVやe-POWERといった独自のハイブリッド技術があるなど、クルマづくりの面では似ているところも多い。 北米市場で絶大な人気と売れ行きを誇るホンダの新型CR-V。日本市場でも、燃料電池車のCR-V e:FCEVが今夏発売と発表されている欧州市場で人気を誇る日産の3代目キャシュカイ。日本には導入されていない あるのはメリットだけ、デメリットはない では、実際に2社の戦略的パートナーシップの検討がまとまり、包括的な協業が実現したら、どのようなメリットがあるのか。 メリットに関してはさまざまあるように感じるが、ホンダ側としての最大のメリットは、日産の駆動用バッテリーの知見や製品を広く使えるようになることだろう。ホンダもバッテリー技術は当然持っており、N-VAN e:を2024年春に発売開始する予定だが、その駆動用バッテリーの供給元であるパナソニックエナジーは、元々は日産の子会社でBEV向けに電池開発をしていた会社。リーフの開発・製造を通して培ってきたバッテリー技術は日産の強みであり、あるべき知見は大いに共用したいところ。日産はまた、使用済みのバッテリーを再利用する事業など、環境負荷の軽減シナリオにも取り組んでおり、こうした知見を利用できれば大きなメリットといえる。 一方の日産側は、ホンダのチャレンジする社風がいい刺激になるような気がする。日産は石橋をたたきまくってから渡る傾向があるようで、これまで幾度も商機を逃してきたように思う。筆者も日産エンジニアの時代、開発途中で凍結されてしまったプロジェクトをいくつもみてきた。このため、日産はバッテリー技術に関する深い研究を元に製品開発を広く行っていても、実際に市販車として世に出ることが少なく、ホンダ車の規模と合わせた未来予測であれば、もうちょっと大胆な戦略が立てられるかもしれない。 ホンダと日産の協業によるデメリットは、正直なところないと思う。もちろん最初は苦労することもあるだろうが、日産の内田誠社長も、「闘うべき相手は伝統的な自動車メーカーばかりではない。勢いづいた新興メーカーが圧倒的な価格競争力やスピードでくるいま、悠長に構えている余裕はない」としており、「ホンダと日産は敵対企業」なんて考える社員は、もはやいないのではないだろうか。 開発事業所がやや離れている(日産は神奈川県、ホンダは栃木県)が、それも片道200km程の距離だし、実験場であれば日産も栃木県内に持っている。ひとまず乗り合わせしてみよう、なんていうエンジニア交流は即座にあるだろう。ルノーと向き合ってきた日産にとっては、ホンダははるかにやりやすい相手のはずだ。 2022年10月をもって販売終了となった2代目NSX Type S。2代目NSXは北米ホンダが担当し、ホンダの技術の粋を集めて開発されていた日本が誇るスーパースポーツカー日産GT-Rの ...
2024年4月4日(現地時間)、フランスのルノーは新しい「Captur(キャプチャー)」を世界初公開した。フルモデルチェンジかと思われるほど内外装に大幅なアップデートが加えられたのが特徴で、2024年4月からヨーロッパで発売される。 欧州BセグメントコンパクトSUVのベストセラーが大幅にイメージチェンジ ルノー キャプチャーは2013年に誕生した欧州BセグメントのコンパクトSUV。扱いやすいボディサイズで欧州でたちまち人気モデルとなり、日本でも2015年から販売が開始された。 現行モデルは2019年にワールドデビューし、2021年に日本に上陸した2代目で、初代から続くBセグメントのコンパクトSUVのベストセラーモデルとなっている。 2代目は、ルノー/日産/三菱自動車のアライアンスから誕生したプラットフォームを採用し、日本仕様は新開発の1.3L直4ターボのほか、1.6L直4ターボ+モーターのEテック フルハイブリッドを搭載。ボディサイズは初代よりもひと回り大きくなり、駆動方式はFFながら悪路走破性も高く、日本市場でも都会派SUVとして高い人気を誇る。 200万台を超える車両が販売されたという成功をもとに、よりスタイリッシュでダイナミックなエクステリアになった。リアにも新しいルノーロゴが配される。 新しく、よりアスレチックでダイナミックなプロポーション とくに大きく意匠が変わったフロントマスク。灯火類のデザインは一新されている。 今回欧州で発表された新型キャプチャーは、この2代目の大幅アップデートモデル。大きく変わった点はエクステリアで、基本的なボディスタイリングに変更はないものの、新しいルノーのロゴが配された立体的で斬新なフロントグリル、フルLEDテクノロジーが採用されたライトシグネチャーなどにより、フルモデルチェンジかと思われるほど雰囲気が変わっている。 一方インテリアも、10.25インチのダッシュボードスクリーンにより一気にモダンなものとなった。Googleが組み込まれたOpenR Linkマルチメディアシステムは、Bセグメントでは世界初となるAndroid Automotive 12 によるオンボードテクノロジーを搭載。新しい電子アーキテクチャーは、レベル2自動運転に向けた予測ハイブリッド運転機能やアクティブドライバーアシストなど、さまざまな最新世代の運転支援機能を備える。 また、新たに設定された「エスプリ アルピーヌ」と呼ばれる仕様では、マルチテクスチャーグレインカバー素材が採用され、アルミメッキのスポーツペダル、ブランドロゴ入りドアシル、専用ステアリングホイールなど、アルピーヌ・ブランドにちなんだ装飾が随所に施されている。 パワートレーンは、フランスでは41%以上のオーナーに選択されている Eテック ...
特許取得! 左右専用ドライブレコーダー「WHSR-S100」が日本初登場 輸入車・自動車用品販売のホワイトハウスグループ企業TCLから、ドライブレコーダー・スマートレコシリーズ新モデル「WHSR-S100」が新発売。カメラステー形状によりA・B・Cの3タイプがあり、いずれも価格は3万8500円(税込・取付工賃別)。販売開始は4月11日より。 「WHSR-S100」は左右の録画に特化した新発想のドライブレコーダー。前後2カメラ録画タイプのドライブレコーダーを使用しているユーザーや、車両にドライブレコーダーが標準搭載されているユーザーなどが、両サイドにWHSR-S100の2つのカメラを追加することにより“真横からも死角無し、完全領域”の録画が可能になる。 車内のリアクォーターガラス・内装などへサイドカメラを設置するために特許を取得し、新たにカメラと取付ステーを開発。リアクォーターガラスやリアドアガラスの三角窓用の「TypeA:ウィンドウ用ブラケット」、サイドウインドウ際などに設置でき接地面を柔軟に曲げることができる「TypeB:トリム用ブラケット(黒)」、ブラケット接地面が小さくブラインド付きドアにも取り付けできる「TypeC:トリム用ブラケット(透明・小型)」の3種類の取り付けステーがあり、それぞれパッケージが異なる。 カメラは1920×1080ピクセルのフルHD画質、対角168度・水平138度・垂直70度の画角でSTARVIS採用・ナイトビジョン・HDRを搭載する高画質タイプ。通常の29.1fpsでの撮影のほか、運転中の映像を4fpsで記録し、衝撃感知時や手動イベント録画時は29.1fpsで滑らかな映像を記録するハイパーラプス機能も搭載する。 左右のカメラ追加によりドアパンチ、自転車・バイクのすり抜け、電動キックボードなどの新しいモビリティとの接触事故なども鮮明に録画が可能になるが、モーション&振動・タイムラプス・低電力モードから選択できる駐車監視機能も搭載。 また、Wi-Fi接続で利用できる専用のスマートフォンアプリにも対応し、録画した映像をスマートフォンにダウンロードして共有したり、本体設定を行うことができる。家庭や職場のWi-Fiルーターへ接続すれば、駐車監視状態の通知を受け取ることが可能となっている(アプリはiOS・Android両対応)。そのほか、交換推奨値に達したときに通知する「SDカードの寿命お知らせ機能」、駐車中は点滅してカメラが監視していることをアピールする「セキュリティLED」なども搭載し、本体には2年保証も付帯する。 スマートレコ WHSR-S100 価格:3万8500円(税込・取付工賃別) 外形寸法:本体90×60×12.5 mm・カメラ44.5×44.5×40mm 重量:本体87g(microSDカード含む)カメラ41g カメラ:〔対角〕168度 /〔水平〕138度 /〔垂直〕70度 STARVIS搭載 ナイトビジョン、HDR GPS:外付GPSモジュール みちびき対応 ※本体、カメラ2台、GPS、電源ケーブル、MicroSD ...
ワイヤレス接続のAndroid Autoは非常に便利です。クルマに乗り降りするたびにスマートフォンからケーブルを抜き差ししなくても機能を利用できますからね。ネックなのはバッテリー消費でしょうか。 便利だぞ、HSパワーコントロール 筆者の環境だと、走る場所にもよりますが1時間で4%強くらい減っていく感覚。実際には1日中出かけた日も、まだ多少の余裕があるくらいはバッテリーが残っていることが多いのですが、長距離走行時には少々心もとないこともあります。 ワイヤレス充電器を導入すれば、ワイヤレスAndroid Autoの利点を潰さずに解決できると思いますが、Android Autoを使うこと自体がまあまあ熱を持つのでそこに充電が加わると余計ホカホカになりそう……。最近のスマホは高いのでなるべく大事に使いたい。ということでXperiaの独自機能である「HSパワーコントロール」(HSPC)を組み合わせてみました。 実はゲーム以外も登録できる。「マイゲーム」とあるがゲーム関係はSteam Linkだけ HSPCは「Game enhancer」に登録したアプリの使用中には、充電器をつないでもバッテリーには充電されず本体に給電されるというもの。ゲーム用の機能なのですが、ある程度ゲームアプリ以外も登録可能です。ただ、Android Autoは登録できなかったので「AA Wireless」(車両につないでいるドングルのアプリ)を選択。車両のオーディオデッキとBluetooth接続時にアプリが立ち上がるように、スケジュールアプリで設定してみました。ディスプレイに表示されるバッテリーのアイコンは充電中ですが、数十分走行してもバッテリーのパーセンテージは変わらず。筆者の企みは成功したようです。 充電中になるけど実際は充電されない……ことが多い ただしHSパワーコントロールは、登録したアプリがフォアグラウンドで動いているときに適用されるようで、画面を消灯すると普通に充電が始まるのが通常の挙動のようです。実は当初パイオニアの車載デバイス「NP1」のアプリ「My NP1」を登録しましたが、画面を消すと普通に充電されてしまい、やっぱりダメかと思っていたところでAA Wirelessアプリを試したら、なぜかこちらは狙い通りHSPCが効いてくれたのです。 ただ、何日かこの組み合わせで走ってみましたが、たまーに充電されてしまいます。Game enhancher内に「本体の状態や充電環境により機能を制限する」とあるので、本来の挙動なのかもしれません。まあ細かいことに目をつぶれば当初の目的は達成されました。1000km程度のプチロングドライブでも安心でしょう。これまでは試験的にモバイルバッテリーをつないでいたので、筆者のマイカーに丁度良いワイヤレス充電器を探す旅が始まりそうです。 直接給電するという機能は、ゲーム以外にも使い方の広がりはいろいろとありそうです。カーナビアプリを起動しながらHSPCを使えれば、クルマよりも直射日光を受けるバイクや自転車でも安定しそうですし、カメラ機能を重視するXperiaですから、長時間撮影のためにHSPCでモバイルバッテリーを電源に……などなど。なんにせよゲーム用だけではもったいない良い機能なので、ぜひ拡充してほしいと思いました。
新型ポルシェ・タイカンと親密な関係!? プレミアムEV専用プラットフォームを用いたアウディQ6 e-トロンが登場 輸入車メーカーのなかで、いち早く電気自動車=バッテリーEV(BEV)を日本にも投入してきたアウディは、「Q4 e-トロン」と「Q8 e-トロン」の間を埋めるSUVスタイルのBEV、「Q6 e-トロン」をドイツ本国で発表した。ちなみに、アウディは2027年までにコアとなるセグメントすべてにBEVを導入するとアナウンスしていて、Q6 e-トロンは一角を担う。 【写真68点】新型ポルシェ・タイカンと親密な関係!? プレミアムEV専用プラットフォームを用いたアウディQ6 e-トロンが登場の詳細画像をチェック プラットフォームはポルシェと共同開発 プレミアムDセグメントSUVのQ6 e-トロンは「技術による先進」というブランドスローガンを掲げるアウディの次世代BEV。プラットフォームはBEV専用でポルシェと共同開発したフォルクスワーゲン・グループの「PPE」(Premium Platform Electric=プレミアム・プラットフォーム・エレクトリック)を採用。先日、BEV専用車へと生まれ変わった新型「ポルシェ・マカン」もこのPPEを用いている。 アウディらしさを踏襲 エクステリアは、フロント・マスクにシングルフレームのグリルを備えるなど、アウディの特徴がしっかりと盛り込まれている。前後フェンダーにブリスター風の処理が施されているのも最新のアウディらしい特徴と言えるだろう。ヘッドライトに見える部分は様々な表示パターンを持つデイタイム・ライトで、ヘッドライト自体はそのブラックアウトされた部分に収まっている。ボディ・サイズは全長×全幅×全高=4771×1939×1648mm。2899mmのロング・ホイールベースにより、広々したセカンド・シートの足元空間を確保するという。 アウディらしい未来的なインテリアも見どころ。立体的でハイコントラストなデザインが採用され、前景や背景にエレメントを意図的に配置。デザイン性と人間工学の観点から、乗員に合わせた空間アーキテクチャーが創出されている。具体的には、「MMIパノラマディスプレイ」と「MMIパッセンジャーディスプレイ」が配置され、先進的なだけでなく、鮮明なデジタル画像を映し出せる。 アットホームなインテリア 同時に、アットホームな雰囲気も漂っていて、「ソフトラップ」と呼ばれるトリムは、ドアからコックピット全体を通ってセンターコンソールにまで広がり、乗員を包み込むようなスペース感覚を生み出す。シートにも同じカラーと高品質な素材が使用され、その一部にはリサイクル素材を採用している。 ロング・ホイールベースに加えて、センタートンネルがないことにより、リア・シート中央席の快適性をはじめ、居住性の高さも美点だ。通常時の荷室容量は526リッターで、40:20:40分割式のリア・シートをすべて折りたたむと最大で1529リッターまで拡大。さらに、ボンネット下にも64リッターの収納スペースがあり、小型の旅行バッグなどを収納することができる。 ...
外観デザインが大幅にリニューアル 仏ルノーは2024年4月4日、コンパクトSUV「Captur(キャプチャー)」をマイナーチェンジし世界初公開しました。 欧州で発表されたルノーのコンパクトSUV、改良新型「キャプチャー」 【画像】「えっ!? これがキャプチャー」!? 大きく変わったルノーのコンパクトSUVを見る(17枚) キャプチャーは初代モデルが2013年に登場したBセグメント・コンパクトSUVです。日本でも2014年に発売されました。 2019年には2代目に進化。ルノー・日産・三菱アライアンスが共同で開発されたFFベースのプラットフォーム「CMF-B」を採用しています。日本でも2021年2月に登場しています。 欧州では、ルノーからOEM供給を受ける形で三菱「ASX」としても販売されています。 キャプチャーは初代の登場以来、キャプチャーは10年間で世界90か国/200万台以上が販売された人気モデルとなっています。 今回欧州で発表された新型キャプチャーは、このマイナーチェンジ版です。 ルノーのデザイン責任者であるジル・ヴィダル氏による新たなデザイン言語を採用。よりスタイリッシュでダイナミックなエクステリアになっているのが特徴です。 新型キャプチャーで大きく変更されたのはエクステリアデザインです。 フロントエンドには、新たなルノーロゴ「ヌーベルR」を採用。より高く水平なボンネットにより、エレガントな雰囲気を醸し出しています。 フロントグリルはより立体的になり、複雑なコントラストでラジエーターグリル全体が輝きます。ヘッドライトはフルLEDテクノロジーを採用。新型クリオと同様、LEDデイタイムランニングライトは縦型のハーフダイヤモンド形状を採用しています。 ボディカラーは6色を用意。さらにオプションでツートンカラーも選択が可能となっています。 インテリアはより高級感が向上。最大10.25インチのダッシュボードスクリーンにより、モダンな雰囲気になっています。 グーグルが組み込まれた「OpenR ...
ヤリス・クロスとヴェゼルを猛追 ハンサムなエクステリアへと生まれ変わった新型日産キックス誕生 2024年3月22日に日産は新型「キックス」(KICKS)をアメリカ・ニューヨークで発表。今年の夏から北米市場に投入することを明らかにした。キックスの車名が市販車で初めて使われたのは2代目三菱「パジェロ・ミニ」のOEM仕様となる軽SUVで、そのときの綴りは「KIX」。その後、しばらく姿を消していたが、2016年に綴りを「KICKS」に変更し、小型SUVとして復活を果たした。日本では2020年6月に発表され、現在も日産ジュークの後継的な役割を担っている。 【写真39点】ヤリス・クロスとヴェゼルを猛追 ハンサムなエクステリアへと生まれ変わった新型日産キックス誕生の詳細画像をチェック ストリートで映える 今回、北米で発表された新型キックスは、ストリートで映える高級スニーカーのような洗練されたデザインが与えられた。靴といえば、初代トヨタ・シエンタがトレッキング・シューズやスポーツ・バッグをモチーフにしてカジュアルな雰囲気を濃厚に漂わせていたのを思い出す人がいるかもしれない。 モダンで上級志向 新型キックスは高級スニーカーということで、よりモダンで、もう少し上級志向を狙っているように感じられる。厚みのあるボンネットとヘッドライト両端のボリュームのある造形が印象的で、その下のフロント・フェンダーはスクエアな形状。エクステリアは写真からもコンパクト・クラスとは思えないほどのタフさが与えられているのがうかがえる。 リアはフルLEDのテールライトがフェンダーに沿って配置され、テールゲートが分割されたような特徴的なデザインが目を惹く。ボディ・サイドのアクセントも印象的で、高級スニーカーのソールからインスパイアされたという立体的な形状が施された。 まゆに包まれたようなインテリア インテリアはタフで力強いエクステリアのイメージとは異なり、モダンでまゆに包まれたような感覚が追求されている。ダッシュボードはメーターと直感的な操作が可能な12.3インチ・センターディスプレイのデュアルスクリーンを設定。機能面では室内に最大4つのUSB Type-Cポート、前方センターコンソールにワイヤレス充電器を装備。スマホ連携では、Android Auto」と「Apple CarPlay」に対応する。 また、「SRプレミアム・パッケージ」には、「ボーズ・パーソナル・プラス 10スピーカー・オーディオシステム」が用意され、鮮明で臨場感あるサウンドを享受する。運転席だけでなく、助手席にもヘッドレスト・スピーカーを追加。日産ではノート・オーラにもヘッドレスト・スピーカーを採用しており、積載スペースに限りがあるコンパクト・モデルの定番装備になりそうだ。 ゼログラビティ・シートで疲労を低減 街乗りでも運転しやすいコンパクトなボディ・サイズを維持しながら、キャビンは快適性とラゲッジスペースの確保を両立。ラゲッジスペースの荷室容量はクラストップを誇り、ワンクラス上のクロスオーバーにも匹敵すると謳っている。さらに、ラゲッジの開口部も40.3インチ(約102cm)とクラストップの広さで、ベビーカーやゴルフバッグなどの長さのある荷物も容易に収納できる。 また、キックスとしては初めて、全席に「ゼログラビティ・シート」を採用。より快適な姿勢を保ちつつ、乗員の疲労を軽減するという。オプション設定の電動パノラミック・サンルーフは風切り音を低減させる新世代の薄型デザインにより、明るさや高い開放感をもたらすはずだ。 北米仕様は2.0リッター直4 搭載されるパワートレインは最高出力141ps(104kW)、最大トルク190Nmの2.0リッター直列4気筒エンジンで、最新のCVTトランスミッションが組み合わされた。レスポンスに優れたトランスミッションと力強い中・低速域のトルクを発生するエンジンにより、高速道路での追い越しなど、パワーが求められるシーンでも余裕のある加速が得られる。 ...
6代目「フォレスター」何が進化した? スバルの米国法人は2024年4月4日、新型「フォレスター(2025年モデル)」の価格を発表しました。 6年ぶりのフルモデルチェンジで6代目へと進化したフォレスターは、より洗練された外観デザインや上質なインテリア、乗り心地とハンドリング、安全性などが向上しています。 6代目に進化したスバル新型「フォレスター」 6代目に進化したスバル新型「フォレスター」 外観は、SUVらしい力強いプロポーションを踏襲しながら、現代的でスマートなフォルムに一新。フロントには小型のLEDヘッドライトと新しいエンブレムを備えた大胆なグリルを採用し、タフなデザインに進化しました。 【画像】「えっ…!」カッコいい! これが新型「フォレスター」です! 画像を見る(30枚以上) 上質感を増した内装は、インパネやシフトまわりを中心に頑丈さと安心感を表現。 さまざまな機能を集約したうえで、Apple CarPlayおよびAndroid Autoのワイヤレス接続対応の11.6インチセンターインフォメーションディスプレイを中央に配置し、実用性と利便性を高めました。 リアシートやラゲッジルームは、乗車時や荷物を積む込む際の傷や擦れを隠すためにダークカラーのヘッドライナーを採用しています。 新型フォレスターのパワートレインは最高出力180hp、最大トルク178lb・ftを発生する改良型2.5リッター水平対向エンジンと、リニアトロニックCVTが搭載されています。駆動方式は全車シンメトリカルAWD(全輪駆動)で、悪路走破性を高める「X-MODE」が備わります。 シャシは、スバルグローバルプラットフォームをベースに、インナーフレーム構造を採用。従来モデル比でねじり剛性を10%向上させました。 また、吸音材や溶接技術の強化、構造用接着剤の追加などにより、ルーフパネルからのノイズを低減するなど、より静かで快適な室内空間を実現しています。 運転支援システムには最新の「アイサイト」を搭載。ステレオカメラ+広角単眼カメラや最新の制御ソフトウェア、電動ブレーキブースターなどにより、スムーズかつ迅速に、これまで以上に幅広い状況で作動するように設計されました。 さらに、ACC作動時に、長時間ハンドル操作がされないなどドライバーの異常を検知すると、エマージェンシー・ストップ・アシストによって車両を停止させる機能をフォレスターとして初搭載。システムが車両を停止させるとハザードランプが作動し、ドアのロックを解除され、SUBARU ...
ルノー・キャプチャー 改良新型 ルノーは4月4日、小型SUV『キャプチャー』(Renault Captur)の改良新型を欧州で発表した。 改良新型は、よりダイナミックな外観デザインと最先端の技術が特長だ。フロントエンドは、「ヌーヴェルR」の一体型ロゴを多面的なグリルに組み込み、よりエレガントで技術的な印象を与える。水平に高く設計されたボンネットと、ダイヤモンドを中心に波紋のように広がるラジエーターグリルの複数の反射が、新型キャプチャーの強いアイデンティティを際立たせた。 新しいライトシグネチャーには、全トリムレベルで標準装備のフルLEDテクノロジーが採用されている。ドアのリモートアンロック時には、新しいウェルカムシーケンスによりヘッドライトが点灯し、フレンドリーでモダンな印象を与える。 リアエンドは、透明なライトハウジングと新しいロゴ、再設計されたディフューザーが組み合わさり、より現代的で高品質なイメージを追求している。 ツートンカラーのボディワークは、アークティックホワイトやフレームレッドなど6色が用意されている。 内装に目を向けると、「オープンRリンク」マルチメディアシステムや最大10.25インチのダッシュボードスクリーンが、よりモダンな印象を与える。新しい内装材は、全トリムレベルでプレミアムなルックスとフィールを実現している。 オープンRリンクは、「Android Automotive 12」を世界で初めてBセグメント車に採用した。新しい10.4インチの縦型タッチスクリーンは、直感的な操作性と豊富なサービスを可能にする。 オープンRリンクは、スマートフォンのように直感的でハイパーコネクテッドな体験を提供する。Android AutoやApple CarPlayにも対応し、Googleのサービスを指先で簡単に利用できる。
日産の「高級スニーカー車」に期待高まる 日産の北米法人は2024年3月23日、新型コンパクトSUV「キックス(KICKS)」を世界初公開し、今夏より北米市場に投入すると発表しました。 現行モデルよりも上質に仕立てられており、SNSなどでは内装についても多くのコメントが投稿され、注目されています。 新型「キックス」の内装がオシャレ! 新型「キックス」の内装がオシャレ! キックスは、北米や中南米、東南アジア地域で展開されるコンパクトSUVの世界戦略車です。現行型は2016年5月にブラジルで発表され、8月に発売。2016年後半からは本格的に他市場での展開を開始し、北米では2018年春に投入されました。 【画像】超カッコいい! 日産新型「小さな高級SUV」を画像で見る(30枚以上) 日本でも同名の軽SUV(KIX)が販売されていましたが、こちらは三菱「パジェロミニ」のOEM車で別のモデルであり、コンパクトSUVとしてのキックスは2020年6月に発売されています。この日本仕様車では、ブラジルで先立って行われたマイナーチェンジモデルと同等です。 今回、8年ぶりとなるフルモデルチェンジが実施され、2代目に進化しました。 新型では、「ストリートで映える高級スニーカー(kicks)のような洗練されたデザイン」とする内外装へと一新。上質で力強いボディ造形に最新「デジタルVモーション」を採用するなど、先代よりも大幅なイメージチェンジを図りました。 さらにパワートレインも刷新され、新たに最高出力141ps・最大トルク190Nmを発揮する2リッター直列4気筒エンジンを搭載。これにエクストロニックトランスミッションと、北米向けモデル初のインテリジェント4WDシステムを組み合わせています。 走行性能では、ビークルダイナミクスコントロールや「SNOW」モード、セグメントトップの最低地上高8.4インチを確保するなど、悪路などでの走破性能が高められています。 このほか、先進機能として運転支援「セーフティシールド360」を標準装備したほか、北米向けキックス初の「プロパイロット」を設定しました。 ボディサイズは全長4366mm×全幅1801mm×全高1626-1631mm、ホイールベース2657-2664mmです。 そしてインテリアも先代のキックスとは異なる上質な空間にまとめられ、モダンで繭(まゆ)に包まれる感覚を表現したと言います。 レッドステッチやカーボン調加飾を施した水平基調のインパネを採用し、シートにはブラックとレッドのグラデーションパターンをあしらい、疲れにくい「ゼログラビティシート」構造を初採用。 インパネ中央はAndroid AutoとApple ...
「LBX」に続いて「高級スニーカー車」が登場! 日産の北米法人は2024年3月23日、新型コンパクトSUV「キックス」を世界初公開し、今夏より北米市場に投入すると発表しました。 新型キックスは「高級スニーカー」のように洗練されたコンパクトクロスオーバーだと言いますが、どのようなモデルなのでしょうか。 「高級スニーカー車」登場!? 「高級スニーカー車」登場!? キックス(KICKS)は、北米や中南米、東南アジア地域で展開されるコンパクトSUVの世界戦略車です。日本では同名の軽SUV(KIX)が存在しましたが、系譜としては別のモデルとなっています。 【画像】超カッコいい! 日産新型「小さな高級SUV」を画像で見る(30枚以上) 現行型は2016年5月にブラジルで発表され、8月に発売。2016年後半からは南米の他の市場でも展開を開始し2018年春には北米にも投入されました。 日本では2020年6月に発売しました。外観デザインの変更を伴うマイナーチェンジ実施後のモデルが導入され、日産としては10年ぶりのニューモデルとなりました。 そして今回、8年ぶりとなるフルモデルチェンジが実施され、グローバルモデルとしてのキックスは2代目に進化しました。 デザインを一新したことに加えてパワートレインも刷新され、新たに最高出力141ps・最大トルク190Nmを発揮する2リッター直列4気筒エンジンを搭載しました。 これに最新のエクストロニックトランスミッションと、北米向けモデル初のインテリジェント4WDシステムを採用。ビークルダイナミクスコントロールや「SNOW」モード、セグメントトップの最低地上高8.4インチを確保し、走破性能を向上しました。 先進機能としては全方位運転支援システム「セーフティシールド360」を全車標準装備したほか、歩行者検知機能付きエマージェンシーブレーキ、BSW(後側方車両検知警報)、RCTA(後退時車両検知警報)、LDP(車線逸脱防止支援システム)、ハイビームアシストを搭載。 さらに、最上級モデルには北米向けキックス初の「プロパイロット」を装備しました。 デザインは「ストリートで映える高級スニーカーのような洗練されたデザイン」としており、高級スニーカーのソールからインスパイアされた立体的な形状が施されました。 ボディ上部はすっきりとさせつつ、スクエアかつワイドな形状のフェンダーを採用して対比させることで、上質で力強い印象に仕上げています。 フロントフェイスは最新の日産車に用いられている「デジタルVモーション」を発展させ、フロントグリルから連続するようにポジションランプを装着。 リアはフェンダーと一体化した逆L字型のテールランプを配してワイド感を強調。存在感を高めています。 ...
トヨタ新型「ヤリスクロス」豪で登場 トヨタのオーストラリア法人は2024年3月26日、コンパクトSUV「ヤリスクロス」の新たな一部改良モデルを発表しました。 超カッコイイ! トヨタ新型「ヤリスクロス」(豪州仕様) 超カッコイイ! トヨタ新型「ヤリスクロス」(豪州仕様) ヤリスクロスは、「ヤリス」と同じGA-Bプラットフォームを採用したコンパクトSUVとして2020年4月に登場しました。 【画像】超カッコイイ! トヨタ新型「ヤリスクロス」を画像で見る(30枚以上) 全長4180mm×全幅1765mm×全高1595mmという扱いやすいボディサイズとしながら、居住性や荷室空間といったSUVらしいユーティリティ性能を併せ持ちます。 オーストラリアでは「GX」、「GXL」、「アーバン」、「GRスポーツ」の4グレードを展開しています。純ガソリン車はなく、全車ハイブリッドモデル。GRスポーツは前輪駆動のみ、他の3グレードには四輪駆動も選択できます。 今回の一部改良では、視認性に優れた8インチ大型ディスプレイオーディオを採用しました。Apple CarPlayやAndroid Autoに対応し、ナビゲーションをはじめとする様々なアプリが利用可能。自然な発話にも対応する音声認識機能も備えます。 USB充電ポートは2つのコンセントを備えたUSB-Cタイプにアップグレード。メーターパネルは7.0インチマルチインフォメーションディスプレイに変更され、9つの表示パターンから選択できます。 予防安全性能については、最新世代の「Toyota Safety Sense(トヨタセーフティセンス)」を採用しました。プリクラッシュセーフティ(自動緊急ブレーキ)は検知対象を拡大。自転車、歩行者、前方車両に加えて、オートバイと対向車も認識し、衝突回避を支援します。 アダプティブクルーズコントロールとレーントレースアシスト機能も改良。GXL以上のグレードには、パーキングサポートブレーキやブラインドスポットモニターを新たに採用しました。 このほか、GXにはサンバイザーミラーライト、リアグラブハンドル、センターコンソール用ソフトアームレストを、GXLにはリアおよびリアサイドにプライバシーガラスを追加し、快適性と利便性を高めています。 ...
EVになったクラシックな「ミニ」は完璧な街乗りクルマ ただし買えるなら 電気自動車(EV)には個性がないという世評があるが、それは不当なものではない。効率に重点を置いてデザインすれば、空力の計算は結局似たようなものになりがちだ。クラシックカーを電気自動車に改造したクルマが非常に多くの関心(そして純粋なクルマ好きからは多くの嫌悪)を集める理由はそこにあり、昔風の自動車を運転する楽しみと、EVならではの利便性や効率性を併せ持つからだ。 英国の限定生産自動車メーカー、David Brown Automotive(デビッド・ブラウン・オートモーティブ)が販売する「Mini eMastered(ミニeマスタード)は、そんな旧時代の個性を備えた電動車の最新作だ。筆者はこのクルマの地元であるロンドンの市街地で試乗することができた。 新品のボディシェルを改良 クルマ好きならデビッド・ブラウン・オートモーティブという社名を聞いたことがあるかもしれない。同社は懐古調のリクリエーション車(作り直したクルマ)で有名だ。その製品には、近年のジャガーXKRの車体に擬古典的なデザインのボディを載せた「Speedback GT(スピードバックGT)」や、クラシック・ミニ(1959年から2000年まで生産された初代「ミニ」)を現代の技術で仕立て直した「Mini Remastered(ミニ・リマスタード)」がある。 ミニeマスタードはいうまでもなく後者のバリエーションの1つだが、同社初のEVでもある。「リマスタード」と同様「eマスタード」もクラシック・ミニに丹念なレストアを超える多くの作業が施されている。ドナーとなる(中古の)クラシック・ミニをベースにしているものの、スチール製のボディシェルは、ブリティッシュ・モーター・ヘリテージ(英国製クラシックカーの補修用パーツを今も製造・供給している)が製造するまったくの新品が用いられている。これはドアを閉めればすぐにわかる。高級ドイツ車も羨むような「ズシン」というしっかりした音がするからだ。 ミニeマスタードはロンドン市街地の路上にすっかり溶け込んで見える(David Brown Automotive) ミニeマスタードはロンドンの路上によく馴染んでいる(David Brown Automotive) そのデザインは、1959年に登場したオリジナルのミニを思い起こさせるが、目立たないように改良されており、奇妙な現代的な工夫が施されている。オリジナルのミニはドアの前に溶接の継ぎ目があったが、eマスタードではここがなめらかに平らに処理されている。ただし、ルーフ周囲の溝(雨どい)はそのまま残されている。 ホイールアーチは、よりワイドなタイヤが収まるように拡げられている。ボディは防錆処理と電気泳動コーティングが施され、塗装の工程には4週間かかるという。顧客は好きな塗色を選べるが、筆者が乗ったクリーム色のボディとブロンズ色のルーフを組み合わせた2トーンのカラーリングは、格別に上品な一例だ。ルーフの色は高級感のある内装にも反映されており、ダッシュボードにはエクステリアを引き立てる微かなグラデーションが施されている。 エクステリアは1959年当時の見た目を保っているが、その中にはLEDを使用したヘッドランプとテールランプ、ウインカーなど、現代のテクノロジーが盛り込まれている。ホイールにはオリジナルの10インチより大きい12インチが選択されており(クラシック・ミニも1985年より12インチになっている)、タイヤの幅も145mmから165mmに拡大。バンパーはドアハンドルやサイドミラーと同じクローム仕上げだ。前後ランプの周囲、窓枠、そして充電ポートにもクロームメッキが施されている。全体の見た目はとてもクラシックだ。 ...
ミニでデジタルプロダクト&サービスを担当するクリステン・アウグスブルク氏(写真:BMW) ドイツのプレミアムブランドといわれる自動車メーカーのプロダクトで興味深いのは、インフォテインメントシステムの“進化”だ。少なくとも、新しさでいうと日本車は後塵を拝している。 【写真】見ているだけで楽しい最新インフォテインメントの画面 中でも熱心な取り組みを見せるのはBMWで、最新のOSは「BMWオペレーティング・システム9(OS9)」だ。 搭載車は、新型「X1/iX1」「X2/iX2」、それに新型「ミニ・カントリーマン」と「ミニクーパー」(ミニの場合「MINI・オペレーティングシステム9」という)。 BMW X2とミニ・カントリーマンの試乗と同じタイミングで、同社技術者に最新のOSとインフォテインメントシステムのコンセプトを聞いてみた。 気分を盛り上げるための演出 どこが、BMWの注目点なのだろう。ごく簡単にいうと、単なるナビゲーションやオーディオの操作にとどまっていないことだ。それが、インフォテイメントシステムの“進化形”たる所以。 最近では、ホンダが2024年3月に発売した新型アコードに「エクスペリエンスセレクション ダイヤル」なる機構をそなえたインフォテインメントシステムを搭載した。 ダイヤルを回すことでエアコンの温度調整をしたり、室内照明の調整といったメニューを少ない手順で呼び出せるようにしたもの。BMWに限らず、この分野は重要視されているのだ。 BMW OSの特徴としてあげられるのは、「MY MODES」。これは、「5シリーズ」や「7シリーズ」などで導入済みなので、ご存じの方もいるだろう。 BMW新型「X2」のMY MODES選択画面(写真:BMW) 従来のドライブモードにサウンドやライティングを加えたもので、車載コンピューターがドライバーの運転などから判断して、ドライバーの気分を盛り立ててくれるモードである。 7シリーズを例にすると、「リラックスモード」ではリヤシートに内蔵されたマッサージ機構が動くとともに、サンシェードが自動で閉まり、エアコンが設定温度より1℃高く、さらにアンビエントライトなる車内照明が白を基調としたものになる、といった具合。 快適性を重視したという「エクスプレッシブモード」は、視覚で楽しむモードで、ガラスルーフのサンシェードが自動で開き、アンビエントライトはブルーとイエローに。初めて経験すると、けっこうびっくりすると思う。 ...
日産キックス新型(ニューヨークモーターシヨー2024) 日産自動車は3月23日に、新型で2025年型のコンパクトSUV『キックス』を、米ニューヨークのバークレイズセンターで公開した。続いて3月27日と28日にニューヨークオートショー(ニューヨークモーターシヨー2024)のプレスプレビューで展示され、その後4月7日まで一般公開される。 新型キックスは、2.0L直列4気筒エンジンとエクストロニック・トランスミッションを搭載し、パワーとトルクを向上。キックス初のインテリジェント・オールホイール・ドライブ(四輪駆動)が追加され、あらゆる天候下での安心した走行をめざしている。 デザイン面では、スニーカーにインスパイアされた大胆な形と鮮やかな色使いが特徴で、力強いスタンスとにぎやかなディテールが目をひく。内装には12.3インチのデュアル・ディスプレイが設置され、広々としたカーゴスペースとパワーパノラミックサンルーフを備える。 安全技術においては、Nissan Safety Shield 360が標準装備され、Apple CarPlayとAndroid Autoも利用できる。USB Type-Cポートを備え、ワイヤレス充電も可能だ。また、ProPILOTアシストにより、インテリジェントクルーズコントロールとステアリングアシストが組み合わされ、ドライバーの車線内での中心維持を支援する。 新型キックスはこの夏の終わりには、米国とカナダの日産ディーラーで販売が開始される予定だ。
MAZDA/MX-30 Rotary-EV(423万5000円~) 2023年、約11年ぶりに復活したマツダのロータリーエンジンを搭載する「MX-30 Rotary-EV」。「8C」と呼ばれる新開発のシングルローターエンジンを発電に徹するPHEVは、どのような走りを魅せてくれるのでしょうか? マツダ党員のモデル兼タレントの新 唯( あらた・ゆい)さんと試乗してきました。 ◆燃費に難ありだったロータリーエンジンが 発電用のエコカー用エンジンとして復活 MX-5こと、初代ロードスター マツダによると、MXという名は「その時代ごとの自動車の常識に囚われることなく、新しい価値の創造と提供に挑戦したモデル」に与えられるのだそう。記憶を遡るとMX-5(初代ロードスターの北米仕様)やハッチバッククーペのMX-3(ユーノス・プレッソ)、スペシャリティカーのMX-6(同じプラットフォームを利用したクルマに、2代目フォード・プローブがある)などが思い出されます。 1990年代から2000年代前半に誕生したこれらのクルマは、確かに「新しい価値の創造と提供に挑戦したモデル」でした。 2020年代におけるクルマの「新しい価値の創造と提供」はズバリ電動化。MX-30は、マイルドハイブリッド車のほか、BEV(バッテリーEV)、そして今回ご紹介するPHEVの3モデルをラインアップしました。技術面のみならず、車両の価値の面でも新しい価値の創造と提供に挑戦。「わたしらしく生きる」という、今までのマツダでは聞きなれないグランドコンセプトを提案。「ちょっとぜいたくなパーソナルモビリティ」に仕上げてきました。 筆者は、MX-30を触れるたびに「このクルマ、ホントに居心地がよい」と感心するとともに、マツダのSUVで買うならコレ一択という気分であることを正直に告白します。背伸びをしない「身の丈にあった心地良さ」で、たとえるなら晩酌で飲むビールが「サッポロ黒ラベル」から「赤星」に変えたような感覚。「ちょっとだけぜいたくなんだけど、毎日飲むのにちょうどよい」そんなクルマなのです。 ですが、世間はMX-30が提供する「新しい価値」を受け入れられていないというのが実情のようで、街でMX-30を見かけることはほとんどありません。唯さんも「ディーラーで見たことがある」というくらいの認識だったりします。SUVなら同じような価格で、もっと大きなCX-30やCX-5がありますからね。 ◆観音開きのドアは好みがわかれるが 使い勝手は良好 ボディーサイズは全長4395×全幅1795×全高1565mm。ホイールベースは2655mmで、車重は1780kgが公表値。全体的に柔らかで優しい印象を抱くデザインで、唯さんは「マツダっぽくない」という印象を抱かれたようですが、「コレはコレでいいと思います」とのこと。ここら辺は好みの話。 そして賛否両論を巻き起こす、このクルマの「新しい価値」のひとつが、観音開きの「フリースタイルドア」。その機構を始めてみた唯さんは「なんですかコレ?」と驚きの表情を隠しません。そして「これ、後ろの人がドアを開けるの、大変じゃないですか?」と正直な感想を漏らします。 実際に乗車してみると「後席はコンパクトカーくらいの広さはありますが、閉塞感が強いですね」とも。また、USB充電ポートの類もなく。これに関しては、開発陣の誰もが「言われなくてもわかっている」というほどに十分に理解しており、マツダとしては「普通のクルマが欲しい方は、兄弟車のCX-30をどうぞ」なのでしょう。 ...
2024年3月25日、日産自動車(以下、日産)は新型「キックス(KICKS)」を同年夏より北米市場に投入すると発表した。なお、現段階では日本仕様に関してはアナウンスされていない。 コンパクト クロスオーバーのレベルをさらに高めたモデル サイズ的には現行型よりひとまわり大きくなっているが、取り回しの良さは変わらないという。 キックスは、日産のコンパクト クロスオーバーSUVだ。2008年に登場した初代は三菱 パジェロミニのOEM供給モデルだったが、現行型となる2代目は2016年にブラジルで発売。その後、中国や北米でも発売されるグローバルモデルとなり、日本には2020年からタイで生産される「e-POWER」搭載モデルが導入されている。 今回、ニューヨーク 国際オートショーで発表された新型は、現行型からデザインを一新。すっきりとしたボディ上部と、ワイドに張り出されたスクエアな形状のフェンダーの対比が新型キックスのデザインを特徴づけている。リアはフルLEDのテールランプをフェンダーに沿って配置し、テールゲートが分割しているかのような特徴的なデザインを採用している。また、ボディサイドのアクセントにも視覚的に目を引く、高級スニーカーのソールからインスパイアされた立体的な形状が施されている。 インテリアは、タフで力強いエクステリアのイメージとは異なり、モダンで繭に包まれるような感覚をもたらす。ダッシュボードにはメーターとナビゲーションにデュアルスクリーンを設定。また、キックスとしては初めて全席にゼログラビティシートを採用。より快適な姿勢を保ち、ドライブにおける乗員の疲労を軽減する。オプションとなる電動パノラミック サンルーフは風切り音を低減する新世代の薄型デザインが採用され、明るさと開放感をもたらす。 北米仕様のパワートレーンは、最高出力141ps/最大トルク190Nmを発生する2L 直4エンジンを搭載し、最新のエクストロニックCVTを組み合わせる。レスポンスに優れたトランスミッションと力強い低中速トルクを発生するエンジンの組み合わせにより、高速道路での追い越しなどの場面で余裕のある加速をもたらす。 また、北米仕様のキックスとしては初の4WDを「S」「SV」「SR」の全グレードに設定し、天候や路面状況を問わず高い安心感をもたらす。ドライビングモードに滑りやすい路面に特化した「スノー」を設定し、4WDとビークルダイナミック コントロールシステムを緻密に制御し、雪道で安心した走りを提供する。また、最低地上高はセグメントトップとなる8.4インチ(約213mm)とし、悪路や雪道での高い走破性を実現した。 高級スニーカーのソールからインスパイアされたという、ボディサイドの立体的な形状のアクセントもユニーク。 サイズはひとまわりほどアップ。安全&快適装備も充実 モダンで繭に包まれるような感覚をもたらす、新型キックスのインテリア。 室内空間は乗員の快適性とラゲッジスペースの確保を両立しながらも、市街地でも運転しやすいコンパクトなボディサイズを維持している。全長4366×全幅1800×全高1630mm、ホイールベース2657mmというサイズ(編集部換算値)は、現行型(4290×1760×1605mm、2620mm)よりひとまわりほど大きい。ラゲッジスペースの荷室容量はクラストップで、1クラス上のクロスオーバーにも匹敵する。ラゲッジルームの開口部も40.3インチ(約102cm)とクラストップで、ベビーカーやゴルフバッグなど長さのある荷物を容易に収納できる。 また、直感的な操作が可能な12.3インチのデジタルディスプレイに加えて、室内に最大4つのUSBタイプCポートや、前方センターコンソールにワイヤレス充電器を装備(※グレード別設定)。Android ...
国内投入にも期待高まる 三菱自動車工業(以下三菱)のタイ法人は2024年3月18日、新型「パジェロスポーツ」(2024年モデル)を発表しました。 この2024年モデルについて、SNSなどでは多くのユーザーが話題にしています。 新エンジン搭載&デザイン一新した「パジェロスポーツ」 新エンジン搭載&デザイン一新した「パジェロスポーツ」 パジェロスポーツは三菱が主にアセアン地域で展開しているミディアムサイズSUVです。三菱の代表的な本格四輪駆動車「パジェロ」の名称を用い、オフロード性能・信頼性・耐久性を継承しながら、快適性・機能性を兼ね備えています。 【画像】超カッコイイ! 三菱「パジェロS」を画像で見る(30枚以上) なお、このうち初代は「チャレンジャー」として、日本国内でも販売されていました。 現行型は3代目で2015年8月に登場。ピックアップトラック「トライトン」のラダーフレームをベースに開発されました。 今回登場した2024年モデルでは、パワーユニットを一新したほか、デザインの変更もおこなわれています。 パワーユニットには、最高出力184馬力・最大トルク430Nmを発揮する2.4リッター4気筒ディーゼルターボエンジン「Hyper Power」ユニットを新規搭載。新世代の電子コモンレール噴射装置を備えたことで燃費の向上と車両の軽量化を図りました。 タイ仕様ではFRの2WDモデルと「スーパーセレクト4WD II」を搭載する4WDモデルが設定され、グラベル、マッド/スノー、サンド、ロックを含む4つのオフロード モードも搭載されています。 エクステリアはフロントフェイスを刷新。新デザインの6角形フロントグリルと前後バンパーを採用して精悍な表情になったほか、18インチの新デザインホイールも装備されました。 インテリアではブラック/バーガンディの2トーンカラーが追加され、新しいパターンのキルティングを施したシートや8インチのデジタルメーター、8インチインフォテイメントディスプレイを採用しました。 上級モデルでは8スピーカーのプレミアム ...
ひと工夫が盛り込まれた「カーアクセサリー」の注目作を厳選して紹介している当コーナー。今回は、「車載用Android端末」の注目作を紹介する。これが何なのか、何ができるのかを解説しながら、お薦めの新作をピックアップする。 さて、ここで紹介する「車載用Android端末」とは何なのかというと……。 これはつまり、Apple CarPlayとandroidautoに対応した車載メインユニット(以下、「CarPlay対応機」)にて使える機器のことを指す。 ところで「CarPlay対応機」では、スマホを接続するとスマホアプリの表示を車載機のモニターに映し出せて、アプリの機能のほぼすべてを車載機のモニターにて操作できるようになるのだが、1つ弱点も持っている。それは「ナビアプリ以外の動画系アプリには対応していないこと」だ。 とはいえ「CarPlay対応機」にHDMI端子が備わっていれば、不満は出にくい。スマホのミラーリングを行えるので、動画系アプリはミラーリングにて楽しめる。しかしトヨタ車純正ディスプレイオーディオではHDMI端子も映像の外部入力端子も非装備なので、ミラーリングを行うのは困難だ。 でも「車載用Android端末」を使えば、話が変わる。「車載用Android端末」に動画系アプリをインストールしそれを「CarPlay対応機」にUSB接続すると、動画系アプリもナビアプリやミュージックアプリと同様に車載機にて楽しめるようになる。つまりこれら「車載用Android端末」は、「CarPlay対応機」に備わっている“動画系アプリを使えなくするリミッター”を解除できる、というわけなのだ。なのでいわゆる「テレビキャンセラー」も不要だ。 では、その注目作を4つ紹介しよう。1つ目は、「スマート」の『T-box』(税抜価格:5万4780円)だ。こちらはデザインがスタイリッシュで機能も豊富だ。GPS&グロナスを内蔵し、SD&SIMカードスロットも装備するのでSDカードに収録した動画データ等の再生も可能で、当機自体で通信も行える。 そしてその最新モデル、『T-box with HDMI』(税抜価格:6万280円)が4月上旬に発売される。当機はHDMI出力端子も備えるので、これにて映し出せる映像をリアモニター等へと出力できる。 また、「フィールド」も人気モデルをリリースしている。1つは、スタンダード機の『VISIT・ELA-V12』(税込価格:6万6000円)で、もう1つはHDMI入出力端子を備えた『VISIT・ELA-H3』(税込価格:9万9000円)だ。 なお『VISIT』も両機ともにSIMカードスロットを装備する。そしてメモリーと内蔵ストレージのスペックが高い(8GB/128GB)。パワフルな「車載用Android端末」をお望みならばこちらが狙い目だ。 今回は以上だ。次回以降も気の利いた「カーアクセサリー」を厳選して紹介していく。お楽しみに。
日産自動車は『シルビア』『スカイライン』『フェアレディ』という過去の名車をハイクオリティなVR上で体験できる「NISSAN Heritage Cars&Safe Driving Studio」を公開した。 3つの撮影スタジオという設定で、各時代の名車がある風景を楽しめる。VRとはいえ実車なみの美しさを堪能できる魅力的なコンテンツだが、実は交通安全の啓発も目的としている。旧車×交通安全というとりあわせの意外なマリアージュを紹介しよう。 ◆大人気デートカー「シルビアS13」と夜景を楽しむ 今回VRで体験できるのはシルビアS13 Q’s(1988年)、スカイライン2000GTX-E(1976年、いわゆるケンメリ)、ダットサンフェアレディ(1960年)の3台。 最初のスタジオ01にはシルビアS13がいる。ただし、S13だけどK’sじゃなくてQ’s。しかも1800ccの初期型だ。VRだからエンジンはなんでも良いのだが、それでも初期型Q’sにしたのは、座間にある「日産ヘリテージコレクション」に実車が所蔵されているからだろう。 初代シルビア(1965年)は、「スペシャリティカー」(スポーツカー的なルックスや性能で快適性も重視)の元祖とされているが、5代目のS13シルビアは、その流麗なデザインとカラーリングからバブル期のデートカーとして大人気だった一方で、コンパクトでハイパワーなFR車として走り屋にも人気という希有な存在だった。 J’s、Q’s、K’sという3グレードがあり、モテたいナンパな大学生はお手頃なJ’sを親にねだり、走り屋はターボ付きでハイパワーなK’sを買って硬派を気取りつつ、でもちょっと女の子ウケを密かに狙った。 そういう意味でQ’sは、お金はケチらず走り屋でもない、大人のためのデートカーだと言えるかも。とにかく’80年代終わりから平成初期のバブルな気分を代表するクルマだったのだ。 シルビアS13が置かれたスタジオ01は東京湾岸の夜景で、彼方には白く輝く横浜ベイブリッジが見える(まだレインボーブリッジは無かった!)。特定の場所を再現した訳ではなく、発売当時にシルビアS13が置かれたであろう架空の風景だという。 さらに正確に言うと、ここは80年代トレンディドラマの夜景の撮影セットなのだ。だから撮影用のクレーンや巨大なフラップがついた撮影ライト、(とんねるずの石橋貴明がオールナイトフジ生放送中にぶっ壊した)1000万円もするテレビカメラっぽいのも置かれている。 なんならトレンディドラマの撮影ごっこだってできる。というか、日産はそういう使い方もしてほしいらしい。 VRChatにはズームもできるカメラ機能があって、誰でもワールド内の撮影ができる。最近は「VRカメラマン」と自称する人たちも現れているが、今回のワールドでは、クルマ好きなら誰でもバシャバシャとシャッターを切りたくなるだろう。 ◆夜のデート服は視認性にご注意!? だけど、このスタジオの本当の目的は別にある。それは服装の違いによる安全性の違いを体感することだ。夜間は着ている服の色によってドライバーからの視認性が異なる。言われれば想像はできるが、実際にどのくらい違いがあるか体感した人は少ないだろう。 このスタジオでは、80年代の典型的なイケイケギャルのファッションと現在のファッションを題材に、夜間の視認性の違いをリアルに体感できる巨大実験施設なのだ(VRだけど)。 ...
2024年3月25日 発表 日産、新型「キックス」公開 2024年夏以降に北米市場で2.0リッターガソリン車を発売 日産自動車は3月25日、新型「KICKS(キックス)」を2024年夏より北米市場に投入すると発表した。発売は2024年夏以降を予定しており、価格は発売日近くに発表するとしている。 北米市場で展開する従来モデルの「KICKS」は、1.6リッターのガソリンエンジンを搭載していた。新たに登場する新型「KICKS」では、2.0リッターエンジンを搭載し、コンパクトクロスオーバーのレベルをさらに高めたモデルとして、ストリートで映える高級スニーカーのような洗練されたデザインや、優れた機能性、高い安心感をもたらす4WDシステムを備えた。 北米市場は直列4気筒 2.0リッターエンジンを搭載 北米市場に展開する新型KICKSは、最高出力141PS/最大トルク190Nmを発生する直列4気筒 2.0リッターエンジンを搭載し、トランスミッションは最新のCVT(エクストロニック・トランスミッション)を組み合わせた。このパワートレインはレスポンスに優れたトランスミッションと力強い低中速トルクを発生するエンジンにより、高速道路での追い越しなどの場面で余裕のある加速をもたらすとしている。 北米向け「KICKS」初となる4WDシステムを搭載 北米向けの「KICKS」として初となる4WDを「S」「SV」「SR」のすべてのグレードに設定し、天候や路面状況を問わず高い安心感をもたらした。ドライビングモードに滑りやすい路面に特化した「SNOW」を設定し、4WDとビークルダイナミックコントロールシステムを緻密に制御し、雪道で安心した走りを提供。また、最低地上高はセグメントトップとなる8.4インチとし、悪路や雪道での高い走破性を実現させた。 高級スニーカーのソールからインスパイアされたボディサイドのデザイン 新型「KICKS」のエクステリアは大胆かつ力強い印象をもたらすデザインを採用。ボディサイドのアクセントに、視覚的に目を引く、高級スニーカーのソールからインスパイアされた立体的な形状が施された。 すっきりとしたボディ上部と、ワイドに張り出されたスクエアな形状のフェンダーの対比が新型「KICKS」のデザインを特徴づけた。リアはフルLEDのテールライトをフェンダーに沿って配置し、テールゲートが分割しているかのような特徴的なデザインを採用している。 インテリアは、タフで力強いエクステリアのイメージとは異なり、モダンで繭に包まれるような感覚をもたらす。ダッシュボードにはメーターとナビにデュアルスクリーンが設定され、「KICKS」としては初めて、全席にゼログラビティシートを採用することで、より快適な姿勢を保ち、ドライブにおける乗員の疲労を軽減。オプションとなる電動パノラミック・サンルーフは風切り音を低減する新世代の薄型デザインが採用され、明るさと開放感をもたらすとしている。 室内空間は乗員の快適性とラゲッジスペースの確保を両立しながらも、市街地でも運転しやすいコンパクトなボディサイズを維持。ラゲッジスペースの荷室容量はクラストップで、ワンクラス上のクロスオーバーにも匹敵するという。ラゲッジルームの開口部も40.3インチとクラストップで、ベビーカーやゴルフバッグなど長さのある荷物を容易に収納可能。 12.3インチのデジタルディスプレイなど採用するインテリア 新型「KICKS」 新型「KICKS」では直感的な操作が可能な12.3インチのデジタルディスプレイに加えて、室内に最大4つのUSB ...
アキュラ初となる全電動モデル ホンダの米国現地法人、アメリカン・ホンダモーターは2024年3月7日、アキュラ「ZDX」および「ZDX タイプS」の予約を開始しました。 米国市場にて注文が開始されたアキュラの新型EV「ZDX」 【画像】NSXの生まれ変わり!? 電動SUV新型「アキュラZDX」を写真で見る(25枚) アキュラZDXは、かつて米国で販売されていたスタイリッシュなクロスオーバーSUVで、2009年に登場。しかしながら2013年に生産が終了されています。 今回、注文が開始された新型ZDXはこのモデルに続く2代目で、新たに電気自動車(EV)として復活、2023年8月に開催されたモントレー・カー・ウィーク2023で世界初公開されました。 全長5020mm×全幅1955mm×全高1635mm、ホイールベースは3095mmというボディサイズのフルサイズSUVです。 新型ZDXは、アキュラブランド初となるEVとなります。シングルモーター(後輪駆動)およびデュアルモーター(4輪駆動)の「ZDX Aスペック」と、パフォーマンス仕様のデュアルモーター「ZDX タイプS」を用意します。 今回、はじめて詳細なスペックを発表。ZDX Aスペックのシングルモーターは358馬力・440Nmを発生、EPA(米国環境保護庁)の一充電航続距離は313マイル(513km)です。米国での車両価格は6万4500ドル(日本円で約970万円)となります。 ZDX Aスペックのデュアルモーターは、トータル490馬力・592Nmを発生、EPAの航続距離は304マイル(約489km)となります。車両価格は6万8500ドル(約1030万円)です。 高性能モデルのZDX タイプSはトータル500馬力・738Nmを発生。これは生産終了されたアキュラのスーパーカー「NSXタイプS」の最大トルクを上回るといいます。航続距離は278マイル(約447km)で、車両価格は7万3500ドル(約1105万円)です。 これらはすべて連邦政府による7500ドル(約113万円)のEV税額控除(30D)の対象になることが見込まれています。これを考慮にいれると、ZDX Aスペックのシングルモーターは5万7000ドル(約858万円)から手に入れることが可能となります。 新型ZDXは、アキュラ初となるGoogle搭載モデルとなり、ワイヤレスApple ...
2024年3月22日 開催 パナソニック オートモーティブシステムズのIVIがレクサス「NX」とマツダ「CX-60」に採用(写真はCX-60) パナソニック オートモーティブシステムズ(PAS)は3月22日、同社の中核事業と位置づけるIVI事業について説明会を開催。「価値創出、共創活動」「大規模ソフトウェア開発」「グローバル生産・供給体制」の3点に事業競争力があることを強調してみせた。 パナソニック オートモーティブシステムズ インフォテインメントシステムズ事業部IVIシステムズビジネスユニット長の中村知樹氏は、「PASは開発における競争力があると自負している。カーメーカーとの戦略的パートナーシップにより、IVI事業を拡大していきたい」と前置きし、「クルマを進化させる価値の源泉が、ハードウェアからソフトウェアに移行している。今後は電子化や電動化のさらなる進展により、ソフトウェアを中心としたSDV(Software Defined Vehicle)の潮流が重要になる。ソフトウェアを速いサイクルで進化させることが求められる。また、車載アーキテクチャーはソフトウェアを進化させやすいようにECUの統合化が進んでいる。機能ごとに搭載されていたECUが、ドメインごとにECUが統合化され、さらに統合HPC(high Performance computer)に進化する。これによりシステムが複雑化し、大規模化するが、それに対応するには製品開発プラットフォームや高度な開発力に加えてグローバルITプレーヤーやシリコンベンダー、カーメーカーとの連携が重要になる。PASはこれらの点での優位性を保ちながら事業を進めていきたい」と述べた。 パナソニック オートモーティブシステムズ株式会社 インフォテインメントシステムズ事業部IVIシステムズビジネスユニット長の中村知樹氏(左)と、パナソニック オートモーティブシステムズ株式会社 インフォテインメントシステムズ事業部IVIシステムビジネスユニット IVI商品開発センター所長の中村欣央氏(右) PASでは、IVI(In-vehicle ...
パワーユニット&デザインを一新… 三菱自動車工業(以下三菱)のタイ法人は2024年3月18日、新型「パジェロスポーツ」(2024年モデル)を発表しました。 改良モデルの「パジェロスポーツ」 改良モデルの「パジェロスポーツ」 パジェロスポーツは、三菱を代表する本格SUV「パジェロ」の名称とオフロード性能・信頼性・耐久性を継承しながら、快適性・機能性を兼ね備えたミディアムサイズSUVです。 【画像】超カッコイイ! 三菱「パジェロS」を画像で見る(30枚以上) 初代は「チャレンジャー」として、日本国内でも販売されたことがあります。現行型は3代目で2015年8月に登場しています。 ピックアップトラックのラダーフレームをベースに開発され、現行モデルは先代「トライトン」をベースとしています。 今回登場した2024年モデルでは、パワーユニットを一新。 新世代の電子コモンレール噴射装置を備えた2.4リッター4気筒ディーゼルターボエンジン「ハイパーパワー」ユニットを搭載しました。これにより、最高出力は184馬力・最大トルクは430Nmを発揮するとともに、車両の軽量化と燃費向上を図りました。 タイ仕様ではFRの2WDモデルと「スーパーセレクト4WD II」を搭載する4WDモデルが設定され、グラベル、マッド/スノー、サンド、ロックを含む4つのオフロード モードも搭載されています。 エクステリアでは、デザインを変更した6角形フロントグリルと前後バンパーを採用。18インチの新デザインホイールも装備され、表情の刷新を図りました。 インテリアではブラック/バーガンディの2トーンカラーを新設定したほか、新しいパターンのキルティングを施したパワーシート、8インチインフォテイメントディスプレイを採用しました。 上級モデルでは8スピーカーのプレミアム ミツビシ パワー サウンド ...
AppleがCarPlayのアップデートで自動車業界への本格参入を目指しているとの報道、Android Automotiveのような車両のさまざまな機能をコントロールできる完全なOSを目指す Appleが独自の自動運転車の開発から撤退したとウワサされていますが、Appleは自動車業界への参入を諦めているわけではないと、Bloombergが報じました。報道によると、AppleはCarPlayのアップグレードで自動車業界への本格参入を目指しているようです。 Apple (AAPL) Revamped CarPlay Becomes Last Hope After Apple Car Is Canceled – Bloomberg https://www.bloomberg.com/news/newsletters/2024-03-17/apple-aapl-revamped-carplay-becomes-last-hope-after-apple-car-is-canceled-ltvif8zt AppleがCarPlayの刷新に取り組み始めたのは2020年頃とされています。Appleは自動運転車の開発プロジェクトをキャンセルしたため、「CarPlayのアップデートプロジェクトの重要性はさらに高まっています。Appleが自動車業界に本格的に参入する唯一の希望です」とBloombergは指摘しました。 CarPlayのアップデートプロジェクトは「Project ...
アイデアが光る、秀作「カーアクセサリー」を選りすぐって紹介している当コーナー。今回は、車内でも大活躍するスマホやタブレットの使用をサポートする“電源アイテム”を3つピックアップする。充電・給電環境の整備を考えていたドライバーは、要チェック♪ まずは、「EXEA(エクセア)」からリリースされているこちら、『USB 変換アダプタAA/USB 変換アダプタAC(EM-179/180)』(価格:オープン、実勢価格:700円前後/800円前後)から紹介しよう。これらは、USB-CポートをUSB-A×2口、またはUSB-A+USB-Cに変換できるアダプタだ。新型トヨタ・プリウス、クラウン、シエンタ、日産・サクラ等、純正のUSBポートがタイプCであるクルマが増えつつあるが、所有するUSBケーブルがタイプAなら当品が役立つ。 またこれらはコンパクト、かつナチュラルなデザイン&カラーが特長で、純正ポートに付けてしっくりなじむ。なお2ポート合計で最大3A、15Wまで対応する(愛用のUSB電源が出力3A以上の場合)。2口同時充電が可能で、繋いだデバイスに対して最適な充電を行える自動判別機能も搭載済みだ。 次いで同じく「EXEA」から発売されている電源アイテム、『ライトUSB ポート(EM-177)』(価格:オープン、実勢価格:2180円前後)を取り上げる。当品は、シガーソケットをUSB-Aポート×2口に変換できる電源アイテムだ。最大許容電流(電力)は合計で24W。車内にもともとUSBポートが装備されていないクルマで便利に使える。 で、当品はLEDライトが装備されていることもストロングポイント。LEDは3つ備え、色・明るさ・LED点灯数・照射方向等は任意に切り替えられる。センターコンソールやコンソールボックスはとかく暗いが、当品を使えば明るく照らせる。ポートはリバーシブルタイプなので、充電コネクターがどちら向きでも挿せる。iOSとAndroidを識別し最適な充電を行える自動判別機能も搭載済みだ。 そしてもう1つ、「Kashimura(カシムラ)」の『USB充電&同期ケーブル 50cm A-C WH/USB充電&同期ケーブル 50cm C-C WH(AJ-639/AJ-642)』(価格:オープン、実勢価格:640円前後/800円前後)をお見せする。これらは、車載を想定した電源ケーブル。前者はUSB-AtoCタイプで、後者はUSB-CtoC。ともに断線防止のためのロングブッシュ構造を採用し高耐久。折り曲げにも無類の強さを発揮する。 なお、両品ともにデータの相互転送も可能。USB2.0相当の480Mbpsデータ通信に対応している。また、UL規格に合格した難燃性材料が採用されていることも嬉しいポイント。どちらも、1.2m、2mバージョンも用意されているので、用途に応じて選択可能だ。車内で安心して使える充電・給電ケーブルを探していたのなら、これらがお薦め。 今回は以上だ。次回以降もアイデアが盛り込まれた秀作「カーアクセサリー」を厳選して紹介していく。お楽しみに(記事中の価格はすべて税込。実勢価格は編集部調べ)。
2024年3月18日(ドイツ時間)、アウディはかねてより開発を進めていたミッドサイズの新世代電動SUV「Q6 e-tron quattro/SQ6 e-tron」を世界初公開した。すでにドイツ本国では受注を開始しており、納車開始は2024年第3四半期からとなる。Q6 e-tron quattroの現地価格は7万4700ユーロ、SQ6 e-tronは9万3800ユーロ。現状、日本国内導入時期は未発表だが、上陸までさほど時間はかからないと思われる。(タイトル写真は「アウディ Q6 e-tron quattro」) PPE(Premium Platform Electric)をアウディとして初採用 アウディQ6 e-tronは、同社の電動SUVシリーズであるQ4 e-tronとQ8 e-tronの中間に位置付けられる新シリーズだ。すでに発表されている情報も多いが、今回正式に発表されたことを交え改めてその概要をまとめてみた。 今回発表されたのは、4輪駆動の上位グレードとなる「Q6 e-tron quattro」と「SQ6 ...
新型「トライトン」にオンロード&オフロード試乗 ポイントは独自の4Hシステム 日本では2011年以来の再登場となる三菱自動車「トライトン」。ラダーフレームを用いた本格4WDピックアップトラックとなる。日本で売られることがなかった先代モデルは、先々代モデルの改良版となるフレームを使用していたが、新型はおよそ20年ぶりとなるフレームの完全刷新を行なっている。 フレームは曲げ剛性を60%、ねじり剛性を40%向上。段面積をアップさせることでそれを達成したため、重量を増やさずに剛性アップが可能となった。また、容量アップが行なわれたショックを用い、サスペンションもよりしなやかに動かすようにセット。リバウンドストロークは従来よりも20mmほどアップさせている。また、リアに備えたリーフスプリングも改良を行ない、従来では5枚の板バネで構成していたものを3枚に減らし、一方で1枚ずつの厚みや幅を広げつつ、フリクションの低減や取り付け点の剛性にもこだわった開発を行なうことで、きちんと滑らかな動きを実現したという。結果として四輪駆動システムの性能をさらに活かすことができるようになったそうだ。 今回試乗したのは2月15日に販売を開始した、三菱自動車の新型1tピックアップトラック「トライトン」。2023年12月21日から先行注文の受け付けを開始し、3月10日時点で約1700台の注文を受けている(月販計画は200台)。標準グレードの「GLS」、上級グレードの「GSR」の2モデルを用意するが、全体の約9割が上級グレードのGSRを選択(GSRが88%、GLSが12%)しているという。GSRのボディサイズは5360×1930×1815mm(全長×全幅×全高)で、ホイールベースは3130mm 新開発の直列4気筒DOHC 2.4リッタークリーンディーゼルターボ「4N16」型エンジンは、回転数と負荷に応じて2つのタービンを協調させる2ステージターボシステムを採用。排出ガスをクリーンに浄化する尿素SCRシステムを採用し、尿素水溶液であるAdBlueにより窒素酸化物(NOx)を安定して除去する。最高出力は150kW(204PS)/3500rpm、最大トルクは470Nm(47.9kgfm)/1500-2750rpm。WLTCモード燃費は11.3km/L 四輪駆動システムはパジェロで培った技術が多く取り込まれているスーパーセレクト4WD-IIが備わっている。これは2輪駆動の2H、フルタイム4WDの4H、センターデフロックの4HLc、センターデフロックでローギアになる4LLcをダイヤル1つで切り替えが可能となるシステム。ポイントとなるのは独自の4Hシステムだ。トランスファー内部は2WDと4WDの切り替え、Hi/Lo切り替えに加えて、リアに駆動を伝える直結機構のほかに、フロント40:リア60にトルク配分を行なうトルセンデフを備えた機構も備わっている。つまりはリアに向けて2系統が存在するのだ。ちなみにこのトルセンはTypeCと呼ばれる遊星歯車(プラネタリーギヤ)方式のものだ。 結果としてフルタイム4WDで走りながらも、タイトターンブレーキング現象に悩まされることなく最小回転半径6.2mを確保。いつでも駆動系の負担を気にせずに4WDが使えるようになっている。 開発過程では利便性も考えて電子制御のセンターデフも考えたというが、耐久性やピックアップトラックという特性を考慮。さらに万が一壊れたとしても、修復が容易だという整備性の良さも考えて、やはり現在のシステムに到達したという。トライトンは世界約150か国で年間20万台を販売するコアモデル。だからこそ耐久性や整備性を第一に考えた設計となったわけだ。 GSRのインテリア。4WDのモードセレクターの操作はセンターコンソールのダイヤルで可能となっており、後輪駆動の「2H」、フルタイム4WDの「4H」、センターディファレンシャル直結の「4HLc」、さらによりローギヤの「4LLc」の4種類が選択可能。ドライブモードはすべての4WDモードに設定されている「NORMAL」モードをはじめ、2Hには経済性を重視した「ECO」、4Hに「GRAVEL(未舗装路)」と「SNOW(氷雪路)」、4HLcにトラクション性能を引き出す「MUD(泥濘)」と「SAND(砂地)」、4LLcには「ROCK(岩場)」モードが設定される しなやかに凹凸を吸収するサスペンション その実力を試すためにまずは一般道を走ってみる。ラダーフレーム車両でしかもピックアップトラックとなれば、色々と心配になる面が多いが、動き始めてまず驚いたのは、まるでモノコックフレームのクルマのようにリニアにしなやかに駆け抜けることだった。 5名乗車時に最大積載量500kgを実現する荷台を持ちながら、そのほとんどが空っぽにも関わらず、跳ねるような動きもなく、ただただしなやかに凹凸を吸収していく。けれども揺らぎすぎるわけでもない。足の動きはきちんと調教されており、応答遅れなどをさほど感じないところがマル。ラック&ピニオンの電動パワステ(デリカなどに使ったダブルピニオンではない)も重すぎずスッキリとした切れ味で乗用車ライクな乗り味が感じられる。 また、ランサーエボリューションに採用されていたAYC(アクティブヨーコントロール)も備わっている。これはリアデフを使ったものではなく、あくまでフロントブレーキの内輪をわずかにつまむことで曲げているものだが、それがあるからこそ、ワインディングでもあまりハンドルを切ったり、揺らぎが大きくなることなく走り切れたのだろう。そこにトルセンデフがトルク配分を行なっているのだから軽快そのもの。フロントタイヤの余裕があり、スイスイとコーナーをクリアする。さらにサイドサポートが豊かで、しかもクッション性も高いシートや上質なインテリアの仕上げも上級グレードの「GSR」はなかなか心地良かった。 GSRのボディサイズは5360×1930×1815mm(全長×全幅×全高)となかなかの大きさだが、前後ともにドライバーズシートからは見切りが良く、さらにモニターによって全方位確認できるようになっているから扱いやすい。とはいえ、そもそもの大きさが気になる方はオーバーフェンダーなどが付かない標準グレードの「GLS」を選択したほうが良いかもしれない。こちらは5320×1865×1795mm(全長×全幅×全高)。インテリアなどは簡素化されてしまうが、さまざまなスポーツバーやキャノピーなどのオプションで自分好みに仕立てていくのも面白そうだ。 エンジンは2.4リッターターボのディーゼルエンジン。ボア×ストローク86.0×105.0というロングストロークもあってか、わずか1500rpmで470Nmを発生させている力強さが宿っている。街乗りではそれほどまわさずに駆け抜けてくれるが、一方で最近のディーゼルのような滑らかさや静けさはない。豪快にガラガラと動いている感じがうるさいと感じる人もいるだろうが、このクルマのキャラクターを考えればその荒々しさはなかなかマッチしているようにも感じる。 スタック知らずの走行性能 オンロードでそんな基本的なことを確認したのちに、今度はいよいよ富士ヶ嶺オフロードを走ってみる。本格4WDの試乗会となればココというほど、何度も来たことがあるコースだが、歩いて移動など絶対にしたくない急勾配が点在する場所で、一体どう走るのか? まずは泥濘地が点在する林間コースを4Hモードで走ってみると、何事もなく駆け抜けてしまう。下りの急勾配ではヒルディセントコントロールを使うことで、アクセルもブレーキも操作せずにゆっくりと下ることを確認できた。これくらいならセンターデフロックの必要もさほど感じない。 ...
エーミング機器やスキャンツールを中心に「国際オートアフターマーケットEXPO 2024(IAAE 2024)」に出展したAUTEL(オーテル・インテリジェント・テクノロジー)。注目の新製品に迫った。 ◆エーミングとホイールアライメントを1台で完結する「MaxiSys ADAS IA900WA」 ブース中央に展示されたのは新製品の「MaxiSys ADAS IA900WA」。実際の車両を使って利用方法を実演した際には、多くの来場者を集めていたのが印象的だった。 このモデルが画期的なのは、従来別々の機器の利用が必要だったホイールアライメントとエーミングを1台の機器で完結できる点だ。実演でもホイールアライメントを取った後に、そのままの状態からエーミング作業を実演して作業性の良さをアピールした。 アライメントテスターとして利用する際には、左右に伸びたクロスバーの先端部にカメラが設置されており車両を捉える仕組みだ。基本操作はモニター画面を見ながら行い、機器の水平出しなども同様に実施できるシステムとなっている。しかも車両をリフトで上げた場合でも追従してクロスバーも自動で移動する仕組みで、都度設定を変える必要がないのも使いやすい。 さらにアライメントを測定したあとは、調整箇所をシステム側が指示。さらに調整についての詳細なガイダンスが表示されるのも魅力。例えば「タイロッドを○○に回してください」という細かな表示(Androidのタブレットを利用)があり、その指示の通りに作業することでアライメントを適性に正すことができる。作業員のスキルに関係なく利用できるのも特徴だ。 上述の通りアライメントの調整作業が終わると、そのままエーミング作業に移れるのも優れた点だ。ADASのキャリブレーションの作業を開始する際には、必要なターゲットなどをセットするのもガイダンスによって指示され、それに従って作業を行えば正しくエーミング作業ができる点も簡単で手軽だ。 さらに画面を見ながら作業を進めることができるシステムで、作業手順はすべてガイダンスで指示されるため使い方が簡単なのも大きな特徴。仕様書をいちいち調べる手間もなく、作業がこのシステムとガイダンスだけで完結するのも作業効率が良い。整備工場で行う作業の一連の流れを踏まえたこの機器、作業の効率化やエーミングまでの作業を請け負うことができる点でメリットも大きい新製品となった。 ◆必要十分な機能が備わったスキャンツール「MaxiDAS DS900」 さらにスキャンツールの新製品も展示。すでに複数のスキャンツールをラインアップするAUTELだが、新しく登場した「MaxiDAS DS900」と呼ばれるモデルの特徴は従来モデルに比べて低価格なコスパ重視である点だ。 スキャンツールとして基本的な機能は上位モデルと同等、一般的に良く用いるOBD診断やDTC(故障コード)の消去などを手軽に行えるスキャンツールとなった。対応車種は60メーカー以上と幅広い。ただしコーディングやカスタマイズの機能は含まないことでコストを抑えたのが特徴。整備工場で手軽に使うスキャンツールを求めているユーザーにはぴったりの仕様だ。 整備の現場を考えて使いやすさや作業効率を考えた機器をリリースするAUTEL。アライメントテスター+スキャンツールという新しい機器の提案や、手軽で使い勝手の良いスキャンツールのリリースなど、プロの目線から見て実作業の中での利用を想定し、その魅力がダイレクトに伝わる展示となった。 ...
大きくなったボディの恩恵で後席も広い 「X2」はBMWのSUVラインナップにおいては最後発組として2017年に投入されたモデルです。ほぼ同時期に大型3列シートの「X7」も登場していますから、彼らとしてはすき間を埋め尽くして鉄壁の布陣を完成させる、そんな思い入れもあったのでしょう。 BMWの新型「X2」は、初代よりも大きくなったボディで優れた居住性と使い勝手を実現しつつ、強い存在感も身につけたコンパクト・クーペSUV 【画像】「えっ!…」コンパクトSUVの新たな注目株が誕生! BMW新型「X2」を写真で見る(51枚) 初代「X2」の日本ローンチは2018年。イメージキャラクターとして香取慎吾さんが登場、彼の手がけたアートカーが各所で展示されていたのを思い出します。 あれから6年。2代目となる「X2」はほどなく日本でもデリバリーが始まります。 BMWにおいて偶数銘柄はクーペやスペシャリティ系というイメージが強いですが、初代「X2」は実用的車格を意識したのかハッチバックをリフトアップしたような形状で、“ほかとは違う”感がちょっと薄かったように見えました。 そこで新型「X2」は「X4」や「X6」とのつながりが連想できる5ドアファストバックのプロポーションを採用。独自の存在感を得るに至りました。 ただし、全長は初代から200mmほど伸び、全高も1550mmを突破しています。日本での取り回し的には後退したものの、長さを活かしてcd値(空気抵抗係数)はEV(電気自動車)の「iX2」で0.25と、車型の割には好数値をマーク。高効率化を図っています。 ちなみホイールベースは2690mmと初代比で20mm伸長。これは2023年にフルモデルチェンジした「X1」と同じです。 その長くなったホイールベースをうまく使って、「X2」は後席の居住性も窮屈さを感じさせません。頭上回りも「X1」ほどではないものの、181cmの筆者がどこにも触れることなくきちんと座ることができます。 EVの「iX2」はバッテリーを床下に置く関係でフロア面が高くなり、ヒザが浮き気味になるのが玉に瑕ですが、足を伸ばし気味に座れるくらい前後席間はしっかりとられています。 注目すべきは荷室容量で、後席使用時の容量はわずか10リットルながら「X1」よりも広い560リットルを確保。EVの「iX2」でも525リットルですから、ファミリーカーとしてみても実用性に不満はありません。 日本仕様のパワートレインは、「iX2」を含むと3種類が用意されています。うち、ガソリンの2種類は2リッターの“B48型”直4直噴ターボを搭載した「X2 xDrive20i Mスポーツ」と「X2 M35i xDrive」、そしてEVは「iX2 xDrive30」というのがグレードの内訳です。 ...
航続距離最大607kmの「ID.7ツアラーPro」が約5.5万ユーロから 独フォルクスワーゲン(VW)は2024年3月7日、欧州市場にて新型「ID.7 Tourer(ID.7ツアラー)」の先行販売を開始しました。 欧州市場で先行販売が開始されたVW新型「ID.7ツアラー」 【画像】VWの新型電動ワゴン「ID.7ツアラー」を写真で見る(21枚) 新型ID.7ツアラーは、2023年4月に登場したVW「ID.シリーズ」のフラッグシップセダン「ID.7」をベースにしたツーリングワゴンモデルで、2024年2月19日に世界初公開されました。 全長4961mm×全幅1862mm×全高1536mm、ホイールベースは2971mmというミドルサイズの電気自動車(EV)で、VW初の全電気式エステートモデルとなります。 現在VWは、ミドルクラスのラインアップを充実させていますが、新型「ID.7セダン」、新型「パサート」新型「ティグアン」に続き4番目の新型ミドルサイズモデルです。 VWは60年以上にわたり「ヴァリアント」や「シューティングブレーク(アルテオン)」という名前でワゴンモデルを展開、世界でもっともワゴンモデルを販売しているメーカーのひとつとなっていますが、新たに登場するモデルは「ツアラー」というネーミングが採用されます。 VWではこのアッパーミッドサイズクラスのワゴンモデルに新型「パサート ヴァリアント」、そしてスポーティな「アルテオン シューティングブレーク」を投入していますが、今回登場した新型ID.7ツアラーと相互に補完しあい、内燃機関(ICE)モデルからEV航続距離が100km以上となるプラグインハイブリッド(PHEV)、そしてEVと、すべての駆動タイプをカバーします。 新型ID.7ツアラーのリアデザインは、新型パサートの伝統的なエステートなデザインと、アルテオンのようなダイナミックなシューティングブレークのデザインを融合したものとなっています。 荷室容量も通常時605リッター、後席背もたれを倒すと最大1714リッターと十分な広さを誇ります。2023年9月に欧州でフルモデルチェンジされ世界初公開された、9代目となる新型「パサートヴァリアント」にも匹敵する荷室容量を確保しているのが特徴です。 今回欧州で先行販売が開始されたのは、286馬力(210kW)のモーターと77kWhのバッテリーを備えた「ID.7ツアラーPro」です。 ID.7ツアラーProのWLTP航続距離は最大607kmで、最高速度は180km/h。最大175kWの急速充電に対応し、これを用いるとバッテリーを10%から80%までおよそ28分で充電することが可能です。 ID.7ツアラーProの車両価格は5万4795ユーロ(日本円で約888万円。ドイツの付加価値税VAT19%込)となっています。 このグレードには2ゾーン オートエアコンやApple CarPlayおよびAndroid ...
(写真:AP/アフロ) 米アップルが10年続けてきた電気自動車(EV)の開発計画を断念したというニュースは投資家にとって朗報だったようだ。 米ブルームバーグ通信などの報道によれば、アップルはEV開発の人員を、スマートフォン「iPhone」などのAI(人工知能)機能の開発に振り向ける。一方、AIサービスの分野では、米マイクロソフトや米グーグルといった競合の動きが速く、アップルがこれらに追いつけるかどうかが注目されている。 アップル、再びiPhoneの機能拡充に注力 英フィナンシャル・タイムズ(FT)によると、アップルのAI開発はこれまで主に、自動運転EVや複合現実(MR)端末「Vision Pro(ビジョンプロ)」といった新しいハードウエアの市場を開拓するための手段として進められてきた。しかしEVプロジェクトの終了と、MR端末の出足の鈍さに伴い、アップルは再びiPhoneの機能拡充に注力するようになった。 FTによると、もしAIの主戦場がスマホであるのならば、それはiPhoneに新たな活力がもたらされることを意味する。AIを活用した機能は、より高度な処理能力をスマホに要求する。そのため消費者に機種変更を促す材料となり得る。音声操作サービスの強化は、ワイヤレスヘッドホン「AirPods」や腕時計型端末「Apple Watch」といった周辺機器の重要性を高め、アップルのエコシステム(経済圏)の維持・拡大につながるという。 アップル経済圏の要は「サービス」 iPhoneを含むスマホは、すでに広く普及しているため、かつてのような大幅な販売の伸びは期待できない。アップルの売上高で見ると、2023年10~12月期は全体の6割弱を占めるiPhoneは697億200万ドル(約10兆4800億円)で、前年同期比6%増だった。一方、アプリ・音楽・動画配信などのサービス事業の売上高は同11%増の231億1700万ドル(約3兆4800億円)で、前四半期に続き過去最高を更新した。同部門の200億ドル超えは5四半期連続で、アップル全売上高に占める比率は、2割弱になった。 こうした状況を踏まえ、FTは次のように分析している。「iPhoneの収益は引き続きわずかな成長で推移することが予想される。爆発的な増加はみられないものの、AI機能が拡充されれば、iPhoneは今後も消費者のコンピューティングの中心として存在し、同社のサービス収入は伸び続ける」 iPhoneのAI機能、鍵を握るのは「小規模言語モデル」 アップルにはいくつか有利な点があるという。例えば米IBMは、24年に「小規模言語モデル(SLM)」の開発・導入が進むとみている。今の生成AIブームのきっかけとなったのは大規模言語モデル(LLM)だが、これは莫大な電力を消費する数百億パラメーターのモデルである。 一方、小規模言語モデルであれば、低コストかつ身近なハードウエアで実行できる。AIのローカル実行という点でも小規模モデルは有利だ。 FTによれば、端末上でAI処理を行うことは、アップルのプライバシーとセキュリティーに対する取り組みや強みとも合致している。これにより、アップルはユーザーデータを活用して、パーソナル化した新しいサービスを提供できるようになる。開発者も、iPhoneの処理能力を利用できるため、高額なAI処理コストを抑えることができる。 加えて、iPhoneユーザーの強いブランドロイヤリティーもアップルにとって有利に働くという。例えば、グーグルは「Android」端末向けに魅力的なAI搭載サービスを次々と展開している。しかし、こうした機能はiPhoneユーザーの心を動かすには至っていないと、FTは報じている。
車型グッズなどを扱うフェイス(石川県白山市)は、「日産スカイラインGT-R」型の無線マウスを2024年3月下旬に発売する。それに先だち、直販サイト「キャムショップ」で予約を受け付けている。 ヘッドライトが点灯するギミック搭載 日産自動車公認のライセンスを取得し、「BNR32」型のスカイラインGT-Rをかたどった無線マウスが登場。なるべくデフォルメを行わないよう、手になじむサイズに設計したといい、ミニカーのように精巧な仕上がり。電源をオンにするとヘッドライトが点灯するギミックを搭載する。 Bluetooth 5.1とUSBレシーバーの2通りの接続方式を用意する。Windows、Macシリーズ、Chrome OS、Android 7~11、iPadOS 13~14の各OSに対応する。 電源は単3形乾電池1本(別売)。オリジナル・マウスパッドが付属する。 直販価格は7700円(税込)。
By 多根清史 Android Autoは、スマートフォンを車載システムに接続してカーナビや各種のアプリを使うことができ、便利な機能として親しまれています。 ↑Android Auto その最新版では、クルマが駐車しているときだけ使えるアプリのアイコンには「P(Parked)」マークが付くようになりました。 Android Autoのアプリには様々なものがありますが、中にはクルマが完全に停止している場合、つまり運転中には使えないものもあります。その1つが、海外でも広く親しまれているの「GamesSnacks」。タッチ操作で遊べるミニゲーム集であり、主にEV(電気自動車)の充電中に暇つぶしとして遊ばれています。 このGameSnacksなど一部アプリは、クルマが走行中に起動すると、「駐車中でなければ動きません」というエラーメッセージが表示されます。が、開こうとしたときに初めて警告され、それまでは走行中に使えるのか、駐車中のみかは区別が付きませんでした。 しかし、最新版のAndroid Autoでは、駐車中だけ使えるアプリには「P」マークが表示されます。ドイツのブログSmartDroidが、Android Auto 11.4から有効になったと報告しています。 Image:9to5Google またAndroid Auto 11.4では、ついに長文のメッセージを要約して読み上げることが可能となりました。ただしGoogleは「一部のデバイス、地域、国、言語ではご利用いただけません」と但し書きをしています。 これらのアップデートは今のところ展開中ですが、なかなか利用できない場合は、Google Playストアでアップデートを確認するとよさそうです。 ...
アップルのティム・クックCEO(写真:picture alliance/アフロ) 米アップルが自動運転・EV関連プロジェクトを打ち切るという報道が世界を駆け巡った。 他の巨大テック企業と比べて出遅れているとされる生成AIの開発にリソースを大規模にシフトさせる狙いがあると見られている。 生成AIが自動車関連事業のゲームチェンジャーになるというのは、どういうことか?(JBpress) (桃田健史:自動車ジャーナリスト) 日本時間の2月28日早朝、アメリカでの報道を受けて日本でも「アップル・EV関連事業計画の打ち切りか?」というニュースが報道機関各社から一斉に流れた。 アップル関係者の談話として、同社が量産化を目指して約10年間にわたり研究開発してきた電気自動車(EV)や自動運転技術へのプロジェクトを打ち切り、リソースを生成AI(人工知能)にシフトするという内容だ。 アップルは2月に米国でMR(複合現実)端末「Vision Pro」の発売を始めた(写真:AP/アフロ) 本稿執筆時点でアップルからの正式なリリースはない。 筆者はアップルが自動車産業への事業参入を発表した2013年からアップルなど米IT系企業の多くが本拠地を置くシリコンバレーで、自動車とITとの関連性について定常的に取材をし、IT関連の関係者らと意見交換もしてきた。 そうした中で、アップルがいま、報道にあるような決断をしたことに対して、筆者として違和感はない。 その上で、アップルの事業計画をベースとして、一連のアップル関連の報道を踏まえて今後の自動車産業界の流れについて私見を述べる。 「SDV」を踏まえて生成AIへシフトか? アップルの今回の判断は、グローバルでEVの普及が中長期的に進まないことを示唆するものではない。 ただし、現状ではEVが産業としての伸びが一段落した「踊り場」にあることは確かだ。これは、2010年代後半から一気に加速したESG投資バブルが終焉に向かい、国や地域によるESG投資を意識した環境政策などが修正の局面に入ったことに起因している。 【関連記事】 【EV市場が「踊り場」のワケ】ESG投資バブルも終わり、エネルギー地産地消には大きな壁…やっぱりハイブリッド? ESG投資とは、従来の財務情報だけではなく、環境・社会・企業統治を考慮した投資のことだ。 ...
ジープ・ラングラー・アンリミテッドに約70万円安く、さらにドラレコも付いたお得な特別仕様車登場 一時のブームから今やすっかり定番化したSUV。その中でも、ラダー・フレームを使った本格オフローダーである「ジープ・ラングラー」、とくに5ドアでロング・ボディの「アンリミテッド」が人気のモデルになっている。 【写真8点】ジープ・ラングラー・アンリミテッドに約70万円安く、さらにドラレコも付いたお得な特別仕様車登場の詳細画像をチェック アンリミテッドのサハラがベース そんなジープ・ラングラー・アンリミテッドに特別仕様車の「Jeep Wrangler Unlimited Freedom Edition II」(ジープ・ラングラー・アンリミテッド・フリーダム・エディション・ツー)が設定された。スタンダード・グレードである「Unlimited Sahara」(アンリミテッド サハラ)がベースになっている。 ジープ・ダック⁉ ユニークなのが、「Jeep Duck」(ジープ・ダック)を基にデザインされたデカールがテールゲートに配置されるほか、フロアマットに刺繡ロゴが施されていること。130mmサイズのマスコット「Big duck(ビッグ・ダック)」も用意されるなど、遊び心に満ちた特別仕様車になっている。 このジープ・ダックはカナダのオーナーがきっかけでアメリカ全土に流行したというアイテム。「ジープを見つけたら、メッセージを付けたアヒルをジープの車上に置く」というお約束があり、置かれたオーナーは「ジープをダックされた」と幸せを感じ、それをさらにほかのオーナーへ受け渡すようにアヒルを置いていくのだそうだ。そんなジープ・オーナー共通の喜びを広める楽しいコミュニケーション・アイテムとして広がったのだという。 ドライブレコーダーが標準装備 また、特別装備としてドライブレコーダー付ディスプレイ・ミラーを装着。もちろんベース・モデル同様、「Apple CarPlay」と「Android ...
トヨタ自動車の米国部門は2月20日、SUVの『ランドクルーザー』新型(ランドクルーザー250)に、「1958」グレード(Toyota Land Cruiser 1958)を設定すると発表した。 新型に設定された「ランドクルーザー1958」は、米国に初めてランドクルーザー(FJ25)が導入された1958年を、モデル名に付したグレードだ。ランドクルーザーを象徴する丸型LEDヘッドライトに、「TOYOTA」の文字入りヘリテージグリルを採用した。 ランドクルーザー1958はオフロード性能を重視しており、リアにディファレンシャルロックを組み込み、凹凸の大きなオフロードでの低速走行を支援する「クロールコントロール」も装備した。タイヤは245/70R18サイズのオールシーズンを履いている。 スマートキーシステム(プッシュボタンスタート付き)、ブラインドスポットモニター(BSM)、7インチフルカラーマルチインフォメーションディスプレイ、オートエアコン、5つのUSB-Cポート、8インチオーディオマルチメディアタッチスクリーン、6スピーカーサウンドシステム、ワイヤレスApple CarPlay、Android Auto対応など、現代的な機能も追加されている。
フォルクスワーゲンの3列シート・7人乗り新型クロスオーバーSUVを激写した。これまでVWは『ティグアン』に3列シートを備えた「オールスペース」を用意していたが、昨年発表された新型では廃止されていた。今回スクープしたモデルが、このオールスペースの実質後継車になるとみられる。 そのモデルが新型『タイロン』だ。タイロンは現在、中国市場にてクーペSUV『タイロンX』とともに販売されているが、次期型ではグローバルモデルとしてリボーンする。つまり中国では第2世代、ヨーロッパでは新型車として登場する。また米国では第3世代ティグアンとして投入される可能性もあるというこのタイロン、日本を含むアジアへの展開も期待できる。 豪雪のスウェーデン山中で捉えたプロトタイプは、欧州市場向けティグアンより長く、大型の『アトラス』より短い7人乗りのクロスオーバーSUVだ。新型ティグアン風のカモフラージュが施されているが、フロントセクションの厚み、ボンネットの切り欠きが明らかに異なる。これまでのティグアンやティグアン・オールスペースと比べても押し出し感があり、かなりマッシブなイメージだ。リアセクションは『ゴルフ』などと共通する意匠で、スマートにまとめられている。 VWの新型3列シートSUVを激写!ティグアンより20cmも長い、このモデルの正体は? この新生タイロンは「MQB-Evo」プラットフォームを採用、剛性対策とサスペンションのアップグレードが施され、48Vマイルドハイブリッドに対応する。 中国工業情報化部(MIIT)に提出されたデータによると、全長4735mm、全幅1860mm、全高1680mmとされており、ティグアンより20cm近く長いほか、全幅、全高も大型化されている。またホイールベースを11cm延長し、2791mmとすることで3列目に十分なスペースが確保される。 インテリアは、大きなタブレット型タッチスクリーンと、Apple CarPlayや、Android Autoに対応するインフォテイメントシステムの採用など、新型ティグアンと同様のコックピットとなるだろう。 欧州仕様として予想されるパワートレインは、出力の異なる2種類のPHEV、ディーゼル、1.5リットルターボチャージャー付きマイルドハイブリッドガソリンエンジンなど、ティグアンと同様のラインアップだ。また北米では、48ボルトのハイブリッドアシストを備えた2.0リットル直列4気筒ターボチャージャーエンジンを提供。前輪駆動と全輪駆動が用意されるが、PHEVの導入も有力だ。日本には新型ティグアンも未導入であるため完全に予想でしかないが、導入されるとなれば1.5リットルターボ、PHEVが有力か。 新生タイロンのワールドプレミアは、最速で2024年内の可能性ありそうだ。
大阪オートメッセ2024で行なわれたSUPER GT参戦車両NSX-GTイベントでは、多くの人が集まって大変なことに 関西最大級のカスタマイズカーの祭典「大阪オートメッセ2024」が、2月10~12日までの3日間、インテックス大阪で開催されました。1月の「東京オートサロン2024」との違いを中心に、会場の様子をお届けします。 「大阪オートメッセ、めっちゃ楽しいですよ」と誘われて…… 例年20万人以上の来場者でにぎわう大阪オートメッセ。1997年の初開催から、今回で26回目の開催となります(2021年は新型コロナウイルス感染拡大により開催中止)。 東京オートサロン2024の様子(モデル:寺坂ユミ) 何年も前から色々な方から「大阪オートメッセは行かないんですか? めっちゃ楽しいですよ」と誘われていて、とても気になっていました。そこで今回、クルマの長距離レビューもかねて大阪へと向いました。 駅すぱあと先生によると、東京から中ふ頭まで、新幹線自由席で1万4210円。往復で2万8420円! 東京駅からインテックス大阪の最寄り駅である「中ふ頭」駅までの交通費は、片道1万4210円と駅すぱあと先生。しかも、プレス受付は8時30分からなのに、頑張っても朝10時着。「前乗りしてホテルに泊まればいい」という声もありますが、全額自腹企画ゆえ、1円たりとも経費は削らねばなりません。 NEXCO東日本「ドラぷら」先生によると、ETC2.0で深夜割引を使えば片道8060円+ガソリン代で大阪に行ける! そこで自動車利用を考えると、東名の東京インターチェンジから、インテックスの最寄りという阪神高速4号湾岸線/南港北ICまで8060円で行けることが判明! もちろん、片道500km分のガソリン代が加わりますが、リッター20kmは出るイマドキのハイブリッドカーなら25L消費して4500円くらいでしょうから1万2560円(片道)と試算。 アルカナの車内から見た用賀の東名入口 アルカナの車内から見た南港北IC出口 そこで、輸入車の中で燃費ナンバーワンというルノー「アルカナ」をお借りして、大阪へと向かったのでした。この様子は別記事「ルノー・アルカナで東京~大阪1000km無給油大作戦!」にて後日掲載予定です。 夜明けのインテックス大阪 駐車場探しは、この看板だけが頼り 深夜の高速道路を走ること約10時間(休憩を含む)。朝6時頃にインテックス大阪に到着しました。会場に到着して驚いたのは長蛇の車列。「これは何?」というと、駐車場への待機列というではありませんか。どうやら建物の屋上に駐車場があるらしく、ここに並ぶが吉らしいのですが、開くのが8時頃とのこと。「そんなのプレス受付開始時間に間に合わないじゃん!」と、回らない頭がフル回転。係員もいないし、頼れそうなのは臨時駐車場という看板だけ。 「本日特定日」だそうで、1日2000円…… ...
130馬力の新ユニットを搭載… トヨタの欧州法人は2024年2月15日、改良モデルの新「ヤリス」を発表しました。 パワートレインの一新や先進運転支援システムの強化などが図られています。 改良モデルのトヨタ「ヤリス プレミア エディション」 改良モデルのトヨタ「ヤリス プレミア エディション」 ヤリスはトヨタのコンパクトカーで、現行モデルは5代目。欧州では2020年7月に発表されています。 【画像】超カッコイイ! トヨタ“新”「ヤリス」を画像で見る(30枚) ヤリスには同名を関した”シリーズ”が展開されており、5ドアハッチバックのヤリスだけでなく、5ドアコンパクトSUV「ヤリス クロス」、3ドアスポーツ「GRヤリス」などが、ラインナップされています。 今回の欧州で改良が行われたのは、5ドアハッチバックのヤリスで、1.5リッターガソリンハイブリッド車に出力向上したハイパワーモデルをラインナップしました。 新モデル「ハイブリッド130」では、3kWパワーアップした62kWのモーターユニットの搭載に加え、パワーコントロールユニットの制御の変更などを行い、システム最大出力130馬力・最大トルク185Nmを発揮します。 この新ユニットを採用することで、0-100km/h加速は0.5秒短縮した9.2秒と加速性能を高めています。 パワーを高めた一方で、燃費も3.9~4.3リッター/100km(WLTP複合モード・23.3~25.6km/L)と高い燃費性能も維持しています。 さらに、ナビゲーションのデータと組み合わせることで、下り坂や渋滞などの条件でハイブリッドの回生制御を変更することで、EV走行用のバッテリー充電量を確保するなど、ルートや交通状況に応じた燃費制御も搭載しています。 ...
先進安全装備付きで右ハンドル! 新型「ジムニー5ドアシエラ」登場 世界最小クラスの本格四輪駆動車として知られるスズキ「ジムニー」。インドを拠点に輸出地域拡大中の5ドアモデルが2024年2月8日、ニュージーランドでも導入され、販売が始まりました。 右ハンドルで先進安全装備付き! スズキ新型「ジムニー5ドアシエラ」 右ハンドルで先進安全装備付き! スズキ新型「ジムニー5ドアシエラ」 インドのマルチスズキが世界戦略車に位置づける新型「ジムニー 5ドア」は、日本未導入ながら、昨年の生産開始以来、アフリカや中南米などに輸出を広げ、新たなファン層を開拓しています。 【画像】「えっ…!」これが新型「ジムニー5ドア”シエラ”」です!画像で見る!(30枚以上) ボディサイズは全長3820mm(スペアタイヤは含まない)×全幅1645mm×全高1720mm、ホイールベースは2590mm。 3ドアモデル(日本でいうジムニーシエラ)と比べて全長が+270mm、ホイールベースが+340mmとなっており、長くなった分は後席の足元空間とラゲッジ空間の拡大にあてられています。なお乗車定員は4名です。 パワートレーンは3ドアモデルと同じ1.5リッター直列4気筒エンジンに5速MTまたは4速ATの組み合わせで、最高出力102ps、最大トルク130Nmを発生します。最低地上高は210mm。最小回転半径は5.7mです。 ニュージーランドのジムニー5ドアは右ハンドル仕様で、グレード名としてシエラが使用されます。 装備は充実しており、各種予防安全技術をパッケージ化した「スズキセーフティサポート」はもちろんのこと、4速AT車には先行車を認識して自動的に車間距離を調整するアダプティブコントロールクルーズを標準装備。 また、Android AutoとApple Carplay対応のインフォテイメントシステム(9インチディスプレイ)もハンズフリー機能とリアビューカメラと合わせて標準装備しています。ステアリングスイッチは、日本のジムニーシエラのものより多くなっています。 価格は5速MTが4万990NZドル(約375万円)、4速ATが4万4990NZドル(約410万円)。ボディカラーが2トーンになると510NZドル(約4万7000円)高となります。
日産自動車の欧州部門は2月14日、小型SUV『ジューク』(Nissan Juke)の改良新型を発表した。日本市場でヒットした初代に続いて、欧州で2019年に発表された2代目が、初の本格改良を受けている。 ◆新グレードの「Nスポーツ」を追加 改良新型には、初代で好評を博したイエローのボディカラーを、顧客の要望を受けて復活させた。新色のイエローは、初代ジュークとは色合いが異なる。初代ジュークに採用されていたものと比べると、新しいイエローはやや淡い色合いで、よりモダンでインパクトのある外観となっているという。 また、改良新型には、エクステリアとインテリアでジュークのダイナミックさを強調する「Nスポーツ」という新グレードが追加された。 新グレードの「Nスポーツ」では、イエローとブラックのルーフ、ホイール、ドアミラー、ホイールアーチインサート、グリル、Aピラー、Bピラーとのコントラストにより、イエローのインパクトがより強調されるのが特長だ。全体的な効果として、ジュークの視覚的なインパクトを高めることを狙う。 ◆メーターは12.3インチのデジタルTFTスクリーンに 改良新型のステアリングホイールには、滑らかなレザー調の新素材を導入した。ステアリングホイールの向こうには、速度などの情報を表示する12.3インチのデジタルTFTスクリーンを新採用した。この高解像度スクリーン(1920×720ピクセル)により、ドライバーは好みに応じてディスプレイを設定し、情報を表示することができる。 メーターは、2つの異なる基本レイアウトの間で切り替えることが可能。クラシックレイアウトでは、2つのダイヤルと中央のスペースに情報が表示される。また、エンハンスドレイアウトでは、速度とエンジン回転数を2つの文字盤に表示する。これにより、中央の表示領域が広くなり、さらなる情報を表示することができる。 ダイヤルに挟まれた中央部分には、地図を含むナビゲーション、燃費、オーディオ情報、エコドライブ性能、タイヤ空気圧などの情報を表示する。ディスプレイのコントロールスイッチは、ステアリングホイールに配されている。電動パーキングブレーキも新たに装備された。 日産『ジューク』に改良新型、初代で人気のイエロー復活 ◆ダッシュボードのインフォテインメントスクリーンも12.3インチに 改良新型では、ダッシュボード中央のインフォテインメントスクリーンのサイズが大きくなった。スクリーンは12.3インチになり、ドライバーに向けて8度傾けられた。これは、スクリーン横のタッチコントロールを手の届く範囲にするため。また、ジュークの顧客が好むコックピット感覚を高めるための変更だ。 アップグレードされたインフォテインメントシステムには、より直感的なホーム画面が採用された。ユーザーはスマートフォンのホーム画面のように、頻繁に使用する機能の「ウィジェット」を画面に表示することができる。 さらに、インフォテインメントシステムでは、音声認識と自然言語の理解機能を向上させた。これにより、システムがコマンドとして理解できるフレーズや表現の幅が広がったという。ワイヤレスのグーグル「Android Auto」も、従来のワイヤレスのApple「CarPlay」と同様に利用できるようになった。 ◆ルノーグループと共同開発されたハイブリッドを設定 改良新型には、ハイブリッドを設定する。このパワートレインは、ルノーグループと共同開発された。日産製の1.6リットル直列4気筒ガソリンエンジンは、最大出力94hp、最大トルク15.1kgmを発生する。 日産製の電気モーターは、最大出力49hp、最大トルク20.9kgmを引き出す。ルノーは出力15kWの高電圧スターター/ジェネレーター、インバーター、蓄電容量1.2kWhの水冷バッテリー、トランスミッションを開発した。 トランスミッションは、シンクロナイザーリングの代わりにドッグクラッチを使用して、4つのエンジンギアと2つのEVギアをシフトする。さらに、摩擦を減らすために、このトランスミッションはクラッチを使用していない。発進は100%電気で行う。2つのEVモーターを組み合わせてギアを同期させ、スムーズで応答性の高い加速を追求している。 ...
5グレードを展開 マツダのカナダ法人は2024年1月25日、小型オープンスポーツカー「MX-5」(日本名・ロードスター)の2024年新型モデルの価格を発表しました。 マツダ新型「MX-5」 マツダ新型「MX-5」 MX-5カナダ仕様の2024年モデルのグレードは「GS」「GS-P」「GS-P with Sport Package」「GT」「RF GT with Grand Sport Package」の5種類です。 【画像】超カッコいい! マツダ新型「MX-5」を画像で見る(30枚以上) MX-5は全モデルともFRを採用。スカイアクティブG 2.0リッター4気筒エンジンを搭載し、最高181ps、最大151lb-ftを発揮します。 トランスミッションは、全モデルに6速MTを設定したほか、GS-PとGTには6速ATも用意されます。 2024年型MX-5には、好評を博しているキネマティック・ポスチャー・コントロール(KPC)が引き続き採用されます。KPCは、マツダが開発したソフトウェアベースのサスペンション性能技術で、MX-5の高回転コーナリング時の精度と信頼性を向上させ、ドライバーの身体の延長線上にあるような挙動を実現します。 2024年モデルは、電動パワー・アシスト・ステアリング(EPAS)システムが大幅に進化しました。フリクションを低減する内部改良を施した新しいステアリングラックと、それに伴う新しいソフトウェアによる電動アシスト・キャリブレーションが含まれます。 ...
トヨタ自動車のタイ部門は、SUV『カローラクロス』の改良新型を世界に先駆けて発表した。内外装のデザイン変更や、安全性能の引き上げなどの改良を受けている。 トヨタモータータイランドは2020年、カローラクロスをタイに導入した。カローラクロスは登場以来、成功を収めてきたモデルだ。タイでは2020年7月から2023年12月までに、累計7万1160台を販売している。 ◆メッシュパターンの新フロントグリル 改良新型カローラクロスでは、新しいデザインを採用した。フロントグリルはメッシュパターンに改められ、スポーティ性を高めた。LEDクリスタライズドランプとシーケンシャルウィンカーを備えた新デザインのLEDプロジェクターヘッドライトも採用している。 改良新型は、「アーバン×プレミアム」コンセプトを掲げ、顧客のライフスタイルに合わせてデザインを見直した。LEDプロジェクターヘッドライト、LEDクリスタライズドヘッドランプ、シーケンシャルLEDフロントウインカーを装備し、高級感とモダンさ、視認性を両立させている。 新デザインのテールライトやフロントバンパーにより、さらにワイドでモダン、そして力強く見えることを狙う。ツートンカラーのアルミホイールも新デザインだ。 改良新型では、4種類のグレード、5種類のボディカラーをラインナップする。高級感とモダンさを兼ね備えた新色として、セメントグレーメタリックを追加した。今回の改良により、カローラクロスはより魅力的な外観を実現した、と自負する。 トヨタ『カローラクロス』、表情一新…改良新型をタイで発表 ◆12.3インチメーターに10.1インチタッチスクリーン インテリアは、より高級感のあるデザインに変更された。 内装色は、ブラックと新色のダークローズの2色を設定する。電動サンシェードを備えた大型フレームレスパノラマルーフなど、充実の装備が図られた。オートブレーキホールドシステムや電動パーキングレーキも採用する。12.3インチの大型インフォメーションディスプレイを備えたフルデジタルメーターには、さまざまな方法で調整可能なディスプレイを装備した。 10.1インチのHDタッチスクリーンは、ワイヤレスのApple「CarPlay」とグーグル「Android Auto」に対応している。 改良新型には、左右独立温度調整機能付きデュアルゾーンオートエアコンシステムを装備する。USBタイプCコネクタも採用されており、各種デバイスとの接続を可能にしている。 安全性の面では、ハイブリッド車に「Toyota Safety Sense」システムが搭載された。ストップ&ゴー機能を備えた全車速ダイナミックレーダークルーズコントロールも装備されている。「BSM (ブラインド・スポット・モニタリング)」、後退時の 「RCTA (リア・クロス・トラフィック・アラート)」、自動ブレーキアシスト、パーキングサポートブレーキ、タイヤ空気圧警告システム、タイヤ空気圧監視システム、360度ビューのパノラマビューモニター(PVM)、フロントとリアのドライビングレコーダーなど、装備を充実させている。PVM ...
アストンマーティンは2月12日、2シータースポーツカー『ヴァンテージ』(Aston Martin Vantage)の改良新型を欧州で発表した。 ◆従来モデルに比べてパワーは155ps向上 ヴァンテージは1951年、初代モデルの『DB2ヴァンテージ』が登場した。以来、70年以上にわたって、モデルチェンジを実施しながらも、優れたパフォーマンスを保ってきたアストンマーティンの高性能モデルだ。 現行ヴァンテージは、2018年に発表された。パートナーのメルセデスAMGから供給を受ける直噴4.0リットルV型8気筒ガソリンツインターボエンジンを搭載し、最大出力510ps、最大トルク69.8kgmを発生する。トランスミッションは8速ATで、0~96km/h加速3.5秒、最高速314km/hの性能を可能にしている。 改良新型では、このV8パワートレインを大幅に改良した。カムプロファイルの変更、圧縮比の最適化、ターボの大型化、冷却性能の向上などによって、よりシャープで、よりトルクフル、官能的なサウンドを発するエンジンに進化を遂げたという。手作業で組み上げられる4.0リットルV8ツインターボエンジンは、最大出力665ps、最大トルク81.6kgmを獲得する。従来モデルに比べて、パワーは155ps(30%)、トルク11.7kgm(15%)引き上げられた。 ◆0~96km/h加速3.4秒で最高速は325km/h ZF製の8速ATには、ファイナルドライブ比(3.083:1)の変更と、トランスミッションのシフトキャリブレーションが施された。新しいローンチ・コントロール・システムを導入する。パワートレイン、トランスミッション、ESPと統合されたローンチ・コントロールは、Eデフ、スリップ・コントロール、エンジン・トルク・マネージメントと連動して、ホイールスリップを抑えながら、トルクを最適に配分する。ドライバーは、「アジャスタブル・トラクション・コントロール(ATC)」システムを使って、発進時のスリップを正確に調整することもできる。 改良新型の動力性能は、0~96km/h加速を3.4秒で駆け抜け、最高速は325km/hに到達する。従来型の0~96km/h加速3.5秒、最高速314km/hを上回り、ヴァンテージ史上最速のモデルになるという。 ◆フロントデザインを一新してボディは30mmワイド化 30mmワイドになったボディは、より筋肉質なスタンスを強調し、フロントエンドのデザインも一新された。グリルの開口部は38%拡大され、冷却効果を高めるために、エアフローが29%増加。グリルの両側のバンパーに設けられた冷却用インテークがフロントエンドをよりシャープにし、ワイドで低いスタンスの新しい一体型スプリッターは、揚力低減による高速安定性を追求する。アストンマーティンの新しいライトシグネチャーを採用したデイタイムランニングライト一体型のマトリクスLEDヘッドランプも採用している。 改良新型ヴァンテージでは、アストンマーティンを象徴するサイドストレーキを復活させた。標準装備の21インチアルミホイールを、ワイドになったホイールアーチに組み込む。フレームレスのドアミラーと新しいドアハンドルも採用された。リアバンパーには、サイドベントと大口径のクワッド・エキゾースト・テールパイプが新たに装備されている。 改良新型では、3種類のカラーリング・デザインから1つを選択することで、スポーツ性をさらに高めることができる。21色が用意されるカラーリングは、ピンストライプ、ピンストライプ&リップスティック、リップスティックの3種類から選ぶことが可能だ。「Q by Aston Martin」のパーソナライゼーションサービスを通じて、オーダーメイドやカスタマイズできる。デザイナーやクラフトマンのスキルを活用し、小さなディテールから本格的なエンジニアリング、完全オーダーメイドのコンポーネントの製造などが行える。 アストンマーティン『ヴァンテージ』が史上最速に、665馬力へ強化…改良新型を発表 ◆新世代インフォテインメントシステムを搭載 改良新型には、アストンマーティンの新世代インフォテインメントシステムを搭載する。「iOS」や「Android」デバイスに対応する「アストンマーティン・カスタマー・コネクティビティ・アプリ」と連動し、パーソナルデバイスを通じて、車両との対話、コントロール、フィードバックが可能になる。 ...
ASF2.0(RWD)/ヒョンデ・コナ ラウンジ(FWD)/メルセデスAMG C63 S Eパフォーマンス ステーションワゴン(4WD/9AT)【試乗記】 ASF2.0(RWD)/ヒョンデ・コナ ラウンジ(FWD)/メルセデスAMG C63 S Eパフォーマンス ステーションワゴン(4WD/9AT) お客さんが待っている! 新時代の電動軽商用バン「ASF2.0」と韓国からやってきた小型クロスオーバーSUV「ヒョンデ・コナ」、名前がとても長い「メルセデスAMG C63 S Eパフォーマンス ステーションワゴン」に試乗。三車三様の魅力をリポートする。 プロフェッショナルの魂 ASF2.0 ...
メルセデスベンツ(Mercedes-Benz)は2月6日、新型2ドアオープンカーの『CLEカブリオレ』を欧州で発表した。 ◆ファブリック・アコースティック・ソフトトップを標準装備 CLEカブリオレは、2023年に発表された『CLEクーペ』のオープン版だ。『Cクラス・カブリオレ』と『Eクラス・カブリオレ』を統合して生まれたミドルクラスの4シーターオープンになる。 ファブリック・アコースティック・ソフトトップを標準装備した。カラーはブラック、レッド、グレーの3色。断熱性に優れた多層構造により、季節を問わない快適性を追求する。風切り音や走行音も低減させた。フル電動ソフトトップは、20秒以内に開閉。60km/h以下なら、走行中でも開閉できる。標準装備の電動ローラーディバイダーは、折りたたんだソフトトップをラゲッジルームから自動的に分離する。 「AIRCAP」電動ウィンドディフレクターシステムと、「AIRSCARF」ヘッドルームヒーティングシステムを標準装備した。外気温が低いときのオープントップ走行をより快適なものにしている。AIRCAPは2つのシステムから構成され、ウィンドスクリーンのウィンドディフレクターが乗員の頭上に気流を導く。これはスイッチひとつで伸びる。リアヘッドレストの後ろにある自動ウィンドディフレクターは、乱気流をより効率的に減少させる。AIRSCARFは、前席乗員の首やのどを温める気流を生み出す。 トランク容量は385リットル(幌を下ろした状態では295リットル)。60対40の分割可倒式リアシートを利用して、トランク容量を拡大することができる。 ◆12.3インチと11.9インチの2つのディスプレイ インテリアには、独立した12.3インチのフルデジタルインストルメントディスプレイ、縦型の11.9インチセンターディスプレイを装備した。11.9インチセンターディスプレイは、電動で15度から40度まで傾斜させることができ、オープン走行時の眩しさを低減することができる。オプションのダイナミック・アンビエント・ライティングでは、コックピットからドア、リアサイドパネル、リアシートの後ろまで、光の帯が広がる。ダッシュボードの上側、ベルトライン、ソフトトップの収納リッドには、ブラックの人工ナッパレザーを使用した。さらに、パッセンジャーコンパートメント全体にクロームトリムが施されている。 ボディサイズは 全長4850mm、全幅1861mm、全高1424mm、ホイールベース2865mm。ホイールベースが25mm延長された効果で、後席乗員の膝のスペースが72mm、肩と肘のスペースが19mm広くなった。これにより、従来のCクラス・カブリオレよりも室内は大幅に広いという。 専用に開発されたインテグラルスポーツデザインのフロントシートを採用している。「EASY ENTRY」機能は、後席へのアクセス性を高める。フロントシートのロック解除はレバーではなく、ナッパレザー製のループで行う。このループは背もたれの上端にある。乗車後すぐにシートベルトを締めなかった人は、中央ディスプレイのボタンを押すか、ドアを再度開閉することにより、シートベルトフィーダーを作動させることができる。さらに、シートベルトを締めていない場合に、新しい警告システムを作動させる。このシステムは、シートベルトを締めていない人が座っているシートにのみ反応する。 さらに利便性を高めるために、「KEYLESS GO」コンフォートパッケージが用意されている。ボタンを押すだけでエンジンが始動できるほか、ドアハンドルに触れるだけで、車両のドアを開錠・施錠できる。凹型のグリップは、暗闇でも方向を確認しやすいよう、照明付きとした。「HANDS FREE ACCESS」では、リアバンパーのセンサーエリアに足を向けるだけで、トランクを非接触かつ完全に自動開閉できる。 ◆AIを導入したインフォテインメント「MBUX」 CLEカブリオレは、「アバンギャルドライン」仕様が標準だ。シートはブラックの人工レザー「ARTICO」で仕上げる。シルバーグレーのダイヤモンドパターンのトリムパネルを装備している。 新しいグーグル「Android」との互換システムにより、サードパーティ製アプリのインストールが可能になり、複数のアプリが車載化できるようになる。『TikTok』をはじめ、インターネットラジオ&ポッドキャストの『Audials』、ビデオ会議システム『Zoom』などが予定されている。 AI(人工知能)を導入したインフォテインメントの「MBUX」は、自動化された利便性機能で新たなレベルのパーソナライゼーションを提供する。ルーティンのテンプレートを利用すれば、例えば、寒い日に一定の気温になるとシートヒーターがオンになる。また、夜のデートでは、Bluetoothオーディオ経由でロマンチックな音楽が流れ、周囲の照明がピンクになる。ユーザーはセンターディスプレイのカルーセルからテンプレートにアクセスする。また、複数の機能や条件をリンクさせることで、独自のルーティンを作成することもできる。作成したルーティンは「マイ・ルーティン」メニューの下に表示される、としている。
スズキのインド子会社のマルチスズキは1月24日、新型SUV『フロンクス』(Suzuki FRONX)が、2023年4月の発売から10か月で、インド乗用車市場最速で販売台数10万台を達成した、と発表した、 フロンクスは、力強さと流麗さを際立たせた新しいクーペスタイルと取り回しの良さを備えた新ジャンルのSUVだ。迫力と厚みのあるフロントグリルと、横への張り出しを強調したフロントとリアスタイルで、SUVの力強さや存在感を表現した。また、リアへ向かって傾斜を描くクーペスタイルで、流麗かつ伸びやかなプロポーションを強調している。 室内は上質感のある内装とスペースを有効活用した快適な空間を追求する。同時に、全方位モニターやヘッドアップディスプレイなどの装備を採用した。さらに、ワイヤレスチャージャーや後部座席のエアコン吹き出し口などの快適装備も備えている。 ターンバイターンナビゲーション付きヘッドアップディスプレイ、360ビューカメラ、ワイヤレススマートフォンチャージャー、ワイヤレスのApple 「CarPlay」とグーグル「Android Auto」接続機能付きの9インチ「HD Smart Play Pro+」インフォテインメントシステムも採用している。 フロンクスのインド販売では、オートマチック車が販売台数の24%を占めた。また、1.0リットルターボ「ブースタージェット」エンジンの需要も多く、活発なドライビングエクスペリエンスを求めるユーザーから支持されている。さらに、最近導入された天然ガス対応の「S-CNG」エンジンは、低燃費で環境に優しいSUVを求める人々のニーズに応え、28.51km/kgというクラス最高の燃費を実現している。 また、インド政府の「Make in India」の取り組みに合わせ、マルチスズキは最近、中南米、中東、東南アジア市場向けにフロンクスの輸出を開始した。これまでに9000台以上を輸出している。
ポルシェは1月25日、SUV『マカン』(Porsche Macan)の新型をシンガポールで初公開した。EVとなった新型マカンには、「マカン4」グレードが設定される。 新型マカンには、永久磁石シンクロナスモーター(PSM)と呼ばれる電気モーターを搭載する。マカン4グレードの場合、オーバーブースト時には、最大出力408ps、最大トルク66.3kgmを引き出す。マカン4には、ローンチコントロールを採用した。これにより、0~100km/h加速5.1秒、最高速220km/hの性能を可能にしている。 走行中には、電気モーターを介して最大240kWのエネルギーを回生する。「インテグレーテッドパワーボックス(IPB)」が、軽量化と省スペース化を実現しながら、電動化されたマカンの効率性に貢献する、と自負する。コンパクトなIPBは、オンボードACチャージャー、高電圧ヒーター、DC/DCコンバーターの3つのコンポーネントを組み合わせている。WLTPサイクルの複合モードでの航続は、最大613km。これは、最上位グレードの「マカン・ターボ」の591kmを上回り、シリーズ最長だ。 新型マカンは、アクティブ&パッシブな空力装備を採用して、前面空気抵抗係数を0.25に抑えた。これは、「ポルシェ・アクティブ・エアロダイナミクス(PAA)」の効果でもある。PAAシステムには、アダプティブリアスポイラー、フロントエアインテークのアクティブクーリングフラップ、完全に密閉されたアンダーボディのフレキシブルカバーが含まれる。ヘッドライトモジュール下のエアカーテンと低く構えたフロントエンドが、空気の流れを最適化。リアでは、横方向のティアオフエッジとルーバー付きディフューザーによって、空力効率を追求する。 室内には、曲面デザインの12.6インチ自立型インストルメントクラスターと10.9インチセンターディスプレイを含む、最大3つの画面を備えた最新世代のディスプレイと操作コンセプトが採用された。また、オプションの10.9インチディスプレイでは走行中、ドライバー以外の乗員が初めて、インフォテインメントシステムの情報の閲覧、設定の調整、ビデオコンテンツのストリーミング再生を行える。AR(拡張現実)技術によるヘッドアップディスプレイも採用された。ナビゲーションの矢印などの仮想エレメントは、視覚的にシームレスに現実世界に組み込まれる。87インチディスプレイのサイズに相当する画像が、ドライバーの10m前方に表示される。 新世代のインフォテインメントシステムは、「Android Automotive OS」がベースだ。標準装備された「ポルシェ・コミュニケーション・マネジメント(PCM)」は、コンピューティング性能を新たなレベルに引き上げた、と自負する。たとえば、音声アシスタント「Hey Porsche」は、充電ステーションを含むルートを瞬時に提案する。新しいポルシェアプリセンターでは、サードパーティプロバイダーの人気アプリに直接アクセスし、車両に直接インストールすることが可能、としている。
ビンファスト(VinFast)は、新型コンパクト電動SUV 『VF3』をCES 2024で初公開した。ビンファストは、ベトナムの大手民間多業種グループ、ビングループの子会社として、2017年に設立され、ベトナム初の世界的な自動車メーカーになるという。 CES 2024において、ビンファストは新型コンパクト電動SUVのVF3を発表した。最新の電動モデルのVF3は、ダイナミックかつ小型のSUV。スマートで持続可能、誰もが利用しやすい都市型モビリティに新たな次元をもたらす、と自負する。 VF3は、堅牢な幾何学的ブロックとなめらかなラインのシームレスなバランスが特長だ。また、充分な最低地上高と16インチアルミホイールにより、タフで実用的なデザインと、さまざまな路面を走破する性能の両立を図っている。 小型SUVのVF3は、都市部での取り回し性を追求した。ボディサイズは、全長3190mm、全幅1680mm、全高1620mm。日本の5ナンバーサイズに収まる大きさだ。1回の充電での航続は、最大200km以上を見込む。 インテリアはミニマルなアプローチを採用し、充分なスペースを確保するとともに、快適で便利なドライビング体験に欠かせないスマートな機能を盛り込んだ。実用的な4シーターは、操縦性を維持しながら快適性を提供し、ドライバーに自信を持ってドライブする力を与えるという。 インフォテインメントシステムには、グーグル「Android Auto」とApple「Carplay」を搭載した。10インチスクリーンは、ドライバーと乗員にコネクティビティとエンターテインメントをもたらす。後席を倒すと、カーゴスペースは最大で550リットルに拡大する、としている。
新型「マツダ2 ハイブリッド」約447万円から 2024年1月10日、マツダのイギリス法人は3月に導入を予定している「マツダ2 ハイブリッド」の価格と仕様を発表しました。 これはしっかりマツダ! マツダ新型「マツダ2ハイブリッド」 これはしっかりマツダ! マツダ新型「マツダ2ハイブリッド」 マツダ2 ハイブリッドは、トヨタの欧州子会社から供給を受け、「ヤリス ハイブリッド」をマツダブランドとして展開するOEMモデルです。 【画像】超カッコいい! 斬新顔の新型「マツダ2ハイブリッド」を画像で見る(27枚) トヨタとマツダは、2015年の業務提携に向けた基本合意以降、先進技術、合弁工場、販売金融など様々な分野において協業しており、今回のトヨタのハイブリッド車OEM供給もその一環となります。 2022年5月に初めて導入されたマツダ2 ハイブリッドは、エンブレムを「MAZDA」に付け替えただけのほぼ「ヤリス ハイブリッド」という印象でしたが、2024年モデルでは新デザインのフロントバンパーとマツダ独自の五角形グリルを採用し、ヤリス ハイブリッドと差別化したマツダ独自のデザインとなっています。 エクステリアデザインの変更に加え、Apple CarPlayやAndroid ...
ポルシェ911 カレラ カブリオレ(価格1845万円) 昨年、格闘技のラウンドガールやドラマのヒロインに抜擢されるなどブレイクした新唯(あらた・ゆい)さん。ドライブ好きの彼女には秘めたる夢があります。それは「愛犬を助手席に乗せ、真っ白なポルシェ 911のオープンカーでドライブすること」。今回、その夢を叶えましょう! ということで、真っ白なポルシェ「911 カレラ カブリオレ」をご用意しました! いや、プレゼントするわけではありません。試乗してもらう、という話です。 ◆憧れのクルマ、ポルシェ 911 夢にまで見た白の911 カレラ カブリオレに感動した唯さん。取材前には珍しく自撮りされ、「納車したい」という内容でSNSに投稿する喜びよう。そんな唯さんとポルシェの自撮り画像は、瞬く間に世界中に拡散。それだけ注目度が高かったということで良しとしましょう。 ただ、唯さんは決してブランド志向でポルシェを手に入れたい、というわけではありません。幼少時代の体験によるものなのです。 父親と一緒にドライブしていた時のこと。普段、あまり見かけないクルマに唯さんは興味を抱かれたのだそうです。さっそく父親に「あのクルマは何?」と訪ねたところ「ポルシェ911だよ」と教えてもらったのだとか。それから彼女の頭の中にポルシェは特別な存在となるとともに、父親の影響(英才教育)もあって、クルマそのものに関心をもつように。いわば彼女のクルマに対する愛は、ポルシェによって目覚めたものなのです。 新 唯さんのNDロードスター(新 唯さん撮影) その結果、マツダのND型ロードスター(白)を所有するに至ります。同時にオープンカーの魅力にハマり、冒頭にある「いつの日かポルシェ911のオープンカーを手に入れたい」と、心底願うようになった、というわけです。 ...
新しい顔に生まれ変わった「新型SUV」 日産の米国法人は2024年1月10日、ミドルサイズSUVの新型「ローグ」2024年モデルを発売しました。 同車は日本で「エクストレイル」の名で販売されているモデルですが、今回の新型ではデザインを大幅に刷新したほか、日産車として初めてGoogleのシステムを搭載しているといいます。 新たな「デジタルVモーショングリル」採用! 日産の新型「ローグ(日本名:エクストレイル)」 新たな「デジタルVモーショングリル」採用! 日産の新型「ローグ(日本名:エクストレイル)」 ローグは、米国日産における主力モデルとなるミドルクラスSUVです。 【画像】最新デザイン採用! これが日産 新型「ミドルサイズSUV」です(50枚以上) 現行型は2020年6月に米国で発表され、その後中国や欧州など各国に順次投入。日本では4代目エクストレイルとして2022年7月に発売されています。 日本のエクストレイルは1.5リッター直列3気筒VCターボエンジンとハイブリッドを搭載した「e-POWER」専用モデルとなる一方、米国のローグのパワートレインは当初は2.5リッター直列4気筒ガソリンエンジンを、2022年からはターボ付きの1.5リッター直列3気筒ガソリンエンジンを搭載しており、e-POWERモデルは存在しません。 ローグは燃費の良さに加えて安全性能の高さも特徴で、日産の先進運転支援機能「プロパイロット」や「360°セーフティシールド」などが採用されています。 今回発売された新型ローグは、車体前面を中心にデザイン変更が図られたほか、最新のコネクティッド機能として「Googleビルトイン」を日産車で初めて採用している点が特徴。 フロントグリルには日産の新たなファミリーデザイン「デジタルVモーショングリル」を取り入れ、力強さと先進性を高めています。 インテリアでは、ドアパネルやシート、センターコンソール、助手席側ダッシュボードトリムなどに新たな色を用いた新素材を採用し、ゆったりとした雰囲気を創出。 また、中間グレードの「SV」には新デザインの18インチアルミホイールが採用され、タフさが自慢のSUVでありながらラグジュアリー感も楽しめる仕様となりました。 最上級グレード「Platinum」は、デザインの異なる19インチアルミホイールやグロスブラックのフェンダーアーチ、フロントグリルのトリムなどを採用。さらにインテリアのプレミアムレザーもチェスナットブラウン仕様に変更され、より高級感を高めています。 ...
BMW/X1 xDrive 20i(586万円~) ゆみちぃ部長の「腰に優しいクルマ探訪」の2回目となる今回は、BMWのSUV「X1」をチョイスしてみました。SUV大好き部長は、きっと気に入ってくれるハズ! ◆BMWのSUVを知るにはまずエントリーの「X1」から なぜ今回、BMWのX1をセレクトしたのか。コトの発端は、お仕事で寺坂ユミさんを撮影されているプロカメラマンが、「ASCII.jp自動車部」の記事を見つけたことに起因します。そして、その方が寺坂ユミさんにオススメのクルマを聞いてきたのだとか。その件があってからというもの、何かにつけて「BMWに乗りたい!」と言うようになった、というわけです。 BMWのロゴを見て笑顔のゆみちぃ部長 突如BMWに興味を抱いた、ワガママ部長の希望を叶えるべく、エントリーとなるX1をお借りしてきた、というわけです。 部員Kがイチバン欲しいBMW「M2」。Mなのでスポーツモデル、2なのでエントリーモデル、ということになるのですが、1000万円近いお値段でエントリーというところにBMWのおそろしさを覚えます 「BMWの商品構成ってどういう感じなのですか?」と尋ねる部長。「数字の前にXがついたらSUVで、MとZがついたらスポーツ系のモデル。アルファベットがつかなかったら、普通のセダンかクーペですね」と、ザックリと説明。そのうえで「頭の数字が1、3、5、7と奇数だったらコンサバティブなデザイン、2、4、6、8と偶数だったらクーペスタイルになります。数字が大きいほどボディーサイズが大きくて、値段も高いです」と、おおまかなBMWの掟を伝授。 「なるほど! つまりX1ということは、BMWでイチバン安いSUVということですね」と、ゆみちぃ部長は実に飲み込みが早くて助かります。イチバン安いといっても586万円以上はするわけで、十分に高いのですが。 ◆BMW X1はスポーツモデルも存在 2023年2月に日本に上陸した新型BMW X1。X1としては通算3代目にあたるモデルで、2シリーズ アクティブツアラーなどと共通の、FFプラットフォームを採用しています。パワートレインは2L 直4ガソリンターボエンジンのほか、2L 直4ディーゼルターボ、そしてバッテリーEVの3種類が主なラインアップ。駆動方式はすべてxDrive(4WD)となります。 グレードでパワートレインの仕様に関わらず「Xライン」とスポーツ系の「Mスポーツ」を用意。2つのグレードに上下はなく、価格も同じ。ちなみに「もっとパワーを!」という御仁にはエンジンの最高出力を317PSにまで高め、さらに連続可変ダンパー「Mアダプティブサスペンション」を備えた「X1 ...
ワールドプレミアを控えるフォルクスワーゲンの商用バン『トランスポーター』。この第7世代モデルに設定されるピックアップトラック仕様を初めてカメラが捉えた。 ◆EVダブルキャブピックアップか トランスポーターは1950年に登場した、同ブランドの主力商用モデルだ。最新世代は「6.5」世代と呼ばれているが、これが9年振りのフルモデルチェンジとして話題となっている。 VWはフォードとの協業により、商用バンのプラットフォームを共有することを発表しており、新世代のトランスポーターは、フォード『トランジット・カスタム』とその多くを共有するモデルとなる。ワールドプレミアが近づいておりティザーキャンペーンを展開中だが、そんな中スクープ班は、パネルバンと共に、ダブルキャブピックアップのプロトタイプを数台捉えることに成功した。 VWの電動ピックアップトラックを初スクープ! 9年ぶりモデルチェンジの『トランスポーター』に設定へ ドロップサイドベッドを備えたプロトタイプに遭遇するのはこれが初めて。スライドドアを備えたパネルバンとは異なり、ダブルキャブピックアップには4枚のヒンジドアが備わり、キャビンのうしろには荷台が取り付けられている。キャビン側のみがカモフラージュされた状態で、いかにもとって付けたように見えるのが面白い。 ピックアップトラック仕様はフォードのトランジット カスタムにも用意されるが、トランスポーターは新設計された顔を特徴とし、兄弟車やライバル達とは大きく差別化される。 キャビン内では、Apple CarPlayとAndroid Autoスマートフォン接続機能を備えた12インチのデジタルインストルメントパネルと、13インチの中央タッチスクリーンを装備するほか、車線維持支援、自動緊急ブレーキ、交通標識認識といった最新のADASも搭載されるなど、もはや乗用車としても使用できるレベルとなりそうだ。 トランスポーターは、ディーゼル、PHEV、EVと多様なパワートレインを用意するが、ピックアップトラック仕様のパワートレインは明らかにされていない。しかし今回のプロトタイプでは、リアウィンドウ下部に電圧注意のステッカーが貼られ、フロントバンパー右に充電ポートを配置、エキゾーストパイプが排除されていることから、EVバージョンであるとみられる。EVであれば最高出力は217ps、航続距離は最大380km(240マイル)のパフォーマンスを提供してくれるだろう。 トランスポーターはドイツのVW公式コンフィギュレーターですでに予約注文可能で、価格は4万3768ユーロ(約698万円)からとなっている。さらに、ホイールベースを延長してより広々とした「バンプラス」トリムや、「L-パーティション」を備えたバンも用意されている。 トランスポーターのデビュー日はまだ公表されていないが、予約注文の状況から判断すると、そう遠くない日にお披露目となりそうだ。VWのバンは、EV専用の『ID.Buzz』と乗用タイプの『マルチバン』と合わせ3つのモデルがラインアップされることになる。
斬新な「デジタルVモーショングリル」を新採用! 2024年1月4日、日産のカナダ法人は1月19日から28日まで開催される「モントリオール国際オートショー(MIAS)2024」において、マイナーチェンジを実施した新型「ローグ(日本名:エクストレイル)」2024年モデルをカナダで初公開すると発表しました。 内装も豪華さアップ! 日産の新型「ローグ(日本名:エクストレイル)」2024年モデル 内装も豪華さアップ! 日産の新型「ローグ(日本名:エクストレイル)」2024年モデル ミドルクラスSUVのローグは、日本をはじめ、米国やカナダなどの北米エリアなどを除いた多くの海外市場で「エクストレイル」として販売されているグローバルモデルです。 【画像】めちゃカッコいい! 日産新型「エクストレイル」を画像で見る(30枚以上) 現行型はエクストレイルとしては4代目で、世界に先駆け北米で2020年6月に発表された後、中国や欧州など世界各国に順次投入されており、日本では2022年7月に発売されています。 先進運転支援機能「プロパイロット」や「360°セーフティシールド」などを搭載するほか、日本仕様では全車が電動モデルとなり、電動駆動4輪制御技術「e-4ORCE」が4WDモデルに採用されています。 ボディサイズは、全長4660mm×全幅1840mm×全高1720mm、ホイールベース2705mm(日本仕様)。 日本仕様のパワーユニットは、1.5リッター直列3気筒VCターボ+ハイブリッドの「e-POWER」ですが、北米仕様では当初2.5リッターの直列4気筒ガソリンエンジンでした。 その後2022年より1.5リッター直列3気筒VCターボに変更されていますが、e-POWERモデルは未導入です。 そんななか今回、ローグのカナダ仕様がマイナーチェンジを実施しました。 最も大きく変わったのは外装デザインです。 日産の新たなVモーショングリル(日本では「デジタルVモーショングリル」と呼称)を採用するなど、ボディの前後やアルミホイールなどのデザインを刷新しています。 一方内装では、ドアパネルやシート、センターコンソール、助手席側ダッシュボードトリムなどに新色や新素材を採用し車内の雰囲気を一新させています。 さらに上級グレード「Platinum」では、新デザインの19インチアルミホイールや、グロスブラックのフェンダーアーチやボディロア部、フロントグリルのトリム部などを採用したほか、インテリアのプレミアムレザーもチェスナットブラウンに変更され、高級感をさらに高めています。 また、コネクティッド機能に「Googleビルドイン」を日産で初めて採用し、GoogleマップやGoogleアシスタントといったGoogleアプリがインフォテイメント機能に統合されます。 ...
サファリラリー優勝車「セリカST185」が東京オートサロンに登場! BPカストロール株式会社は、株式会社テインと「東京オートサロン2024」に共同出展すると発表した。 ブースでは、サファリラリーの優勝車セリカST185、カルロス・サインツが操ったカローラを展示し、新ロゴの紹介などを行う予定だ。また、数量限定でロゴ入りオリジナルエコバックを無料配布するほか、カストロールロゴ付きアイテムの販売も実施。日本人初のサファリラリー優勝を導いたセリカST185を実際に見られるチャンス!この機会にカストロールブースを訪れよう。 【BPカストロール】世界最大級のカスタムカーと関連製品の展示会「東京オートサロン2024」に出展が決定! カストロールのアイコニックな「セリカST185」など過去の名車を展示 BPカストロール株式会社(東京都品川区、代表取締役社長:平川 雅規)は、世界最大級のカスタムカーと関連製品の展示会「東京オートサロン2024」に、株式会社テインと共同出展いたします(小間番号:422) テーマを「温故知新」とし、多くの皆様の記憶に刻まれている90年代のWRC にて TTE(Toyota Team Europe)の活動をサポートしたカストロールのアイコニックな サファリラリーの優勝車 セリカST185に加え、カルロス・サインツが操ったカローラを展示することで、カストロールを思い出していただきながら、新しいロゴのご案内や今まで、そして、これからのカストロールをご紹介できればと考えております。 また、BPカストロール株式会社と株式会社テインのロゴ入りオリジナルエコバックを無料配布(数量限定)、カストロールロゴ付きアイテムの販売等充実の内容で皆様をお迎えいたします。 【オリジナルグッズ】 【東京オートサロン2024開催概要】 名称: TOKYO AUTO ...
ヒョンデ/KONA(399万3000円~) EVの「IONIQ 5」で世界に衝撃を与えたヒョンデから、第2弾EV「KONA(コナ)」が上陸! ベーシックモデルが400万円を切るプライスがつけられたコンパクトSUVに、我々は再度「ヒョンデショック」を受けることになるのか? 試乗レポートをお届けします。 ◆コンパクトSUVらしく取り回しはラク 本国では2023年4月に発売開始したばかりのKONA。かの地ではガソリンエンジン車とハイブリッド車も用意されていますが、日本ではEVモデルのみの販売となります。 全幅1825mm×全高1590mm 全長4335mm、ホイールベース2660mm リアビュー 同社が「コンパクトSUV」と定義するとおり、全長4335×全幅1825×全高1590mmと、全長・全高はHonda「VEZEL」とほぼ同寸。ただ、全幅は35mmほどワイドです。ホイールベースは2660mm、最小回転半径は5.4mと取り回しの面で不満を覚えることはないでしょう。ちなみに、IONOQ 5のホイールベースは3000mm、最小回転半径は5.99mなので、狭い駐車場での取り回しには難儀することもありました。 シームレスホライゾンランプ。バンパー側には四角い装飾が並ぶ 個性的な外観のIONIQ 5と比べれば、KONAはおとなしい印象を受けます。デザインを担当したのは、サイモン・ロースビー氏。ロールス・ロイス「シルバーセラフ」の車両デザインプロジェクトに参画したあと、ベントレー「コンチネンタルGT」のデザインを主導し、その後フォルクスワーゲングループチャイナのデザインディレクターを務めて、中国市場におけるフォルクスワーゲンのトヨタ越え達成に多大な貢献をした方です。車両の前後に「シームレスホライゾンランプ」などは近未来的でカッコいい! 駆動方式はFFのみで、バッテリー容量と最高出力の違い、インテリアや機能面の違いによる4グレード展開。ベーシックモデルであるCasualは、交流モーターの最高出力99kW(135PS)、最大トルク255Nmで、搭載するバッテリー容量は48.6kWh。1回の充電で最大456km(WLTCモード)走行可能とのこと。 最上位のLoungeは最高出力150kW(204PS)、最大トルク255Nmの交流モーターと64.8kWhのバッテリーの組合せ。航続距離も伸びて541~625km(WLTCモード)と謳っています。 KONAのグレードとプライスリスト 驚くのは、Casualが399万3000円、Longでも489万5000円というプライスタグ。これに国からの補助金が65万円、さらに地方自治体によってはさらに補助金が交付されます。ちなみに東京都の場合は45万円の補助が受けられるため、Casualの価格は実質289万3000円に! 実質と書いたのは、購入後に申請してから補助金を受け取るためで、注文時の分割払い契約は399万3000円になるから。 さらに最初の3年間、点検や車検、バッテリークーラントの交換が無償になるほか、年10万円まで修理費用をサポートする「Hyundai ...
日産/エクストレイル(試乗・撮影はG e-4ORCE/474万8700円、別途メーカーオプション60万5000円、ディーラーオプション36万9075円) 「満を持して登場」とはまさにこのこと。テラノ、ミストラルと続く日産の本格SUV「エクストレイル」が2022年にフルモデルチェンジしたとのことで、最新モデルで1泊2日過ごしてみました。 ◆あえて激戦区に挑むエクストレイル 猫も杓子もSUVの昨今。それは日本だけに留まらず世界規模でのできごと。それゆえ「並みのSUV」では誰も見向きもしません。そのレッドオーシャンに、技術の日産は3本の柱をエクストレイルに詰め込みました。 ж—Ґз”Ји‡Єж…ўгЃ®e-POWERг‚·г‚№гѓ†гѓ 1本目の柱はe-POWER。先代エクストレイルは、ガソリンエンジン車とハイブリッド車の2本立てでしたが、今回はe-POWERのみという思い切った設定。e-POWERは、エンジンが発電した電気でモーターを駆動するシリーズハイブリッド。2016年登場の先代ノートe-POWERから始まった日産のコアとなる技術ですが、本格オフローダーに搭載するのは今回が初めてのこと。なんと、「アリア」に搭載するモーターよりも高トルクのモーターを搭載しているのだそうです。 1.5L 直3 VCターボエンジンを搭載する 高トルクモーターを搭載するということは、当然、より大きな電力が必要になります。そこで2本目の柱として、新型のエンジンを開発。従来の1.2L 直3自然吸気を改め、1.5L 直3ターボへと変更。しかも、世界で初めてとなる可変圧縮比エンジン「VCターボ」というから驚き! ちなみに圧縮比とは簡単に説明すると、高ければ高いほど燃費や出力が向上しますが、ハイオク専用になったり故障の原因になったりといったデメリットもあります。 圧縮比可変は、圧縮比を8:1から14:1の間で無段階に自在に変更し、アクセル操作に対して常に最適な圧縮比にしてくれる技術。ですが「発電するためにそんな物がいるのか?」という疑問が沸くことでしょう。日産によると、停止状態の発電機を回す時に必要となる大トルク時は、圧縮比を下げることで、エンジンをガン回しすることなく駆動することができ、高速道路など常に発電する必要に迫られる時は、圧縮比を高くして燃費を稼ぐのだとか。 思えばe-POWERは、加速とエンジン音が一致しない時、つまり不自然さがありました。ついにそれを克服した、というわけです。 e-4ORCEгЃ®г‚Ёгѓігѓ–гѓ¬гѓ ドライブモードセレクター 3本目の柱がe-4ORCE。前後2基のモーターとブレーキを統合制御することで、駆動力を自在にコントロールするというものです。悪路も走れる4WDとして、この技術はとても重要だったりします。センターコンソールにあるドライブモードセレクターで、AUTO、ECO、SPORT、SNOW、OFF-ROADと、動作モードを切り替えます。それにしてもe-4ORCE、プロパイロット、e-POWERというネーミングをつける日産のセンスには毎回脱帽させられます。 ◆大迫力のグリルが特徴のエクステリアと ...
フォルクスワーゲンは現在、ミニバン「トランスポーター」次期型のティザーキャンペーンを展開しているが、プロトタイプと最新情報を元に市販型を大予想。ほぼこのデザインで間違いない! 初代トランスポーターは1949年に「T1マイクロバス」としてデビュー。現行型は第6世代で、最新のマイチェンモデルは「6.5」世代とも呼ばれており、これが約9年ぶりのフルモデルチェンジとなる。 次期型では、ディーゼルターボ「TDI」、4全輪駆動「TDI 4Motion」、プラグインハイブリッド「eハイブリッド」、フルエレクトリックの「eトランスポーター」と、全方位のパワートレインがラインアップされる。 ◆全方位パワートレインに対応! フォルクスワーゲンのEVバン『トランスポーター』、これが次期型デザインだ! 予想CGでは、ノーズに大きなブランドエンブレムを配置、ヘッドライトをスリムなLEDデイタイムランニングライトが囲っている。その下には格子状のワイドグリルを装備、バンパーコーナーには縦基調のスリットが配置されている。全体的によりすっきりしたデザインとなる。 キャビン内では、Apple CarPlayとAndroid Autoスマートフォン接続機能を備えた12インチのデジタルインストルメントパネルと、13インチの中央タッチスクリーンを備える。また新しいトランスポーターには、車線維持支援、自動緊急ブレーキ、交通標識認識といった最新のADASも搭載される。 市販型では、2つの異なる長さと高さをもつ「パネルバン」、2列の座席と「ドロップサイド」ダブルキャブを備えた「コンビ」が提供される。標準のトランスポーターの全長は先代モデルより146mm長くなり5050mmとなり、ホイールベースは97mm延長されて3100mmとなる。一方ロングホイールベースモデルではさらに長くなり、ノーズからテールまでの長さは5450mmとなるほか、先代モデルよりも幅が128mm広くなる。 パワートレインは、最高出力115ps、149ps、170psを発揮するディーゼルエンジンを初め、PHEVのe-Hybirdでは、最高出力230psを発揮。またシリーズ最上位に位置するBEVの「eトランスポーター」では、4つのバージョンを用意する。 エントリーレベルでは54kWhのバッテリーを積み最高出力115psを発揮、そのほかの3モデルは、より大型の83kWhバッテリーを搭載し、最高出力は135ps、218ps、285psを選ぶことができる。4モデルすべてがシングルモーターによる後輪駆動だが、デュアルモーターによる全輪駆動の設定も噂されている。 航続距離は明らかにされていないが、2019年に始まったVWとフォードの提携により、新型トランスポーターは最新のフォード『トランジット・カスタム』と同じプラットフォームを使用すると予想されている。つまり、PHEVのトランスポーターeハイブリッドは、新しいトランジットPHEVと同じく、EV走行は39マイル(48km)となるはずだ。またBEVのeトランスポーターは、1回の充電で230マイル(368km)以上を走行可能になるだろう。 トランスポーター次期型の登場は、2024年春と予想されているが、すでに先行予約がはじまっている。
年末の帰省シーズンが近づくこの時期。「A PIT オートバックス 東雲」で「長距離ドライブに便利なカー用品」を聞くと、「ここ最近、クルマでYouTubeを見たいというお客様が“殺到”しておりまして…」と意外な展開に! どんな商品が売れているのか、学生ライターが調査しました。 A PIT オートバックス 東雲 帰省に便利なアイテムは意外なモノだった? クルマでYouTubeを見たい人が急増中! ここ最近、クルマでYouTubeや動画配信サービスを視聴したいという人が増えているみたいです。スマホやタブレットを持ち込んで、各自で視聴すればいいのではと思ったのですが、車内のディスプレイで視聴したいというニーズはかなり高い様子でした。 車内のディスプレイでYouTubeを見る場合は、スマホやタブレットをHDMIケーブルでつなげる方法もありますが、ディスプレイそのものをタブレットのように使えるようにする「ミラーキャスト」という商品が「A PIT オートバックス 東雲」では売れているとのことでした。 「ミラーキャスト」は「ディスプレイオーディオ」の付いたクルマであれば使えます。「AppleCarPlay」などを使う際にケーブルを差し込むポートに装着して使います。 ミラーキャストをクルマにつなげると、ディスプレイが「アンドロイド(Android)のタブレット」のような状態になります。「Google Play ストア」からアプリをダウンロードすれば、車内の画面で使えるというわけです。YouTubeも動画配信も、ダウンロードすれば使えます。当然、ネット回線があることが前提となる商品なので、クルマ用のWi-Fiモバイルルーターを使ったり、手持ちの端末でテザリングを行ったりする必要があります。 ...
ブレンボの高性能ブレーキ搭載で走行性能アップ! スバルの米国法人は2024年12月20日(現地日時)、スポーツセダン「WRX」の2024年モデルを発表しました。 最高出力271hpを発揮する2.4リッターターボエンジンとシンメトリカルAWDを搭載した新型WRX 2024年モデルは、MT車を含むすべてのグレードに「アイサイト・ドライバーアシスト・テクノロジー」を採用し、パフォーマンスを向上させています。 スポーツ性能を高めた新型「WRX TR」(米国仕様) スポーツ性能を高めた新型「WRX TR」(米国仕様) また、2024年モデルではフロアとリアサスペンション部の構造補強を追加することで、剛性を高めました。 【画像】「えっ…!」めっちゃカッコいい! これが新型「WRX TR」です! 画像を見る(26枚) さらに、ワイヤレスのAndroid AutoとApple CarPlayに対応する11.6インチSUBARU STARLINK Multimedia Plusシステムは、2024年モデルでは新たに全車に標準装備されます。 ...
By 多根清史 アップルのCarPlayとグーグルのAndroid Autoは、スマートフォンをクルマのディスプレイにつなぎ、カーナビ代わりにしたり、さまざまなアプリをタップ操作できたりするようになる機能です。 ↑どうなるCarPlay?(画像はBMWのディスプレイ) いまや多くのドライバーたちが愛用していますが、米大手自動車メーカーのゼネラル・モーターズ(GM)は段階的に廃止していき、将来のEV(電気自動車)ではグーグルと共同開発した車載システムに置き換えていくと発表。同社は、その理由としてドライバーをより安全にするためと説明しています。 これはGMの車載システム製品責任者が、クルマ専門メディアMotorTrendの取材で述べていることです。 それによれば、CarPlayとAndroid Autoには「接続不良、レスポンスの遅さ、互換性の問題、接続の切断」などの問題があるとのこと。そのためドライバーがトラブルを解決しようとスマホを手に取り、道路から目を離すと主張しています。 しかし、全てがクルマに内蔵されたシステムであれば、ドライバーは携帯電話を手に取る可能性が低くなり、結果として注意散漫が減り、より安全になるそう。ただしGMは、車載システムがCarPlayより安全だと証明するデータを持っていなく、テストも行っていないと認めています。 GMが採用する予定の車載システムは「Googleマップ」や「Googleアシスタント」など、グーグルのアプリを統合したもの。要はAndroid Autoを廃止しながらも、グーグルとの関係はより緊密となるわけです。 MotorTrendは、GMはCarPlayを廃止すれば、ドライバーの運転方法や行き先、運転中に使っているアプリなど、大量のデータを集められると指摘。また、車載システム上のアプリを使わせることで、自社やパートナー企業を通じて買い物をしてもらったり、サブスクリプションを提供できたりすると述べています。 ユーザーにとっては好きなカーナビやアプリを使いたいものの、自動車メーカーにとってはあまりメリットがありません。こうした「自社の車載システムを使ってもらう」動きが今後は広まっていくのかどうか、見守っていきたいところです。 Source:MotorTrend via:MacRumors
商用需要のほか「車中泊したい」の声も 2023年11月15日、トヨタの欧州法人は商用車「トヨタプロフェッショナルシリーズ」3モデルそれぞれにフル電動化ラインナップを設定するとともに、各モデルのマイナーチェンジを実施しました。 なかでもエクステリアのデザインをマイナーチェンジした小型商用バン「プロエースシティ」に対し、多くの反響の声が集まっています。 日本でも欲しい! トヨタ「プロエースシティ Electric」[写真は欧州仕様] 日本でも欲しい! トヨタ「プロエースシティ Electric」[写真は欧州仕様] プロエースシティは、トヨタが欧州で提携を結ぶステランティスグループから供給を受けるモデル。 【画像】めちゃカッコいい! トヨタ新型「背高バン」を画像で見る(23枚) 日本でも販売されるプジョー「リフター」/シトロエン「ベルランゴ」/フィアット「ドブロ」などの兄弟車にあたり、欧州で販売される小型クラスの商用バンおよびハイトワゴン・3列シートミニバンです。 2019年より販売を開始し、貨物用途から乗用ワゴンモデルまで幅広く設定しています。 ガソリンエンジンやディーゼルエンジン仕様などに加え、2021年にはBEV(バッテリーEV:電気自動車)の「プロエースシティ Electric(エレクトリック)」も追加されました。 今回発表された新モデルではプロエースシティ Electricのバッテリー技術を向上させ、航続距離を従来型より50km増加させた330kmのクラストップ性能をマークしています。 またエクステリアデザインを刷新し、すっきりしたフロントマスクに変更。グレードによりフルLEDヘッドライト、アルミホイールなども設定したほか、室内もステアリングホイールデザインを一新しました。 ...
ホンダの海外向け高級車ブランドのアキュラは11月27日、スポーツセダン『TLX』(Acura TLX)の改良新型を米国市場で発売した。現地ベース価格は、4万5000ドル(約665万円)と発表されている。 現行TLXは2世代目で、2020年に米国で発表された。米国市場では、レクサス『IS』などと競合する小型スポーツセダンになる今回、デビューから3年が経過し、内外装をリニューアルした改良新型が登場している。 改良新型では、アキュラの「ダイヤモンド・ペンタゴン・グリル」のフレームレスバージョンを新採用し、表情を一新した。4つのLEDヘッドライト「JewelEye」と LEDデイタイムランニングライト「Chicane」を組み合わせる。よりアグレッシブな外観を演出するために、ダイヤモンドパターンのメッシュグリルと切削加工仕上げの19インチアルミホイールも標準装備した。 改良新型には、スポーティな「Aスペック」を設定する。ブラックアウトされたエクステリアと「A-Spec」エンブレムに加えて、新形状のスプリットスポークの19インチシャークグレーホイール、大型のデュアルラウンドエキゾーストフィニッシャー、グロスブラックリアスポイラーを装備した。トルクベクタリング機能付きの「スーパー・ハンドリング・オール・ホイール・ドライブ(SH-AWD)」を標準装備する。パワートレインには、ダウンサイズの2.0リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンを搭載した。最大出力は272hp/6500rpm、最大トルクは38.7kgm/1600~4500rpmを発生する。トランスミッションは、10速ATを組み合わせた。 改良新型のインテリアでは、12.3インチのセンタースクリーンが採用された。ワイヤレスのApple「CarPlay」とグーグル「Android Auto」、ワイヤレスのスマートフォン充電パッド、アマゾン(Amazon)の音声アシスト「アレクサ(Alexa)」も標準装備した。また、後席乗員のために、センターコンソール後部にUSB-C充電ポートを2つ追加している。12.3インチのデジタルコックピット「アキュラ・プレシジョン・コックピット」を用意した。このメータークラスターは、アドバンスド、クラフテッドという2種類のメーターレイアウトとギアポジション表示に加えて、先進運転支援システムの「AcuraWatch」の設定や車両情報など、ユーザーが選択可能な機能を含むマルチインフォメーションディスプレイが付く、としている。
押し出しの強いフロント・マスクが特徴的 スバルの人気SUV、フォレスターの新型がアメリカで初公開 スバルのCセグメント・サイズのSUVとして人気を博す「フォレスター」が6代目へとフルモデルチェンジ。ロサンゼルス・オートショーでアメリカ仕様車が世界初公開された 【写真79点】押し出しの強いフロント・マスクが特徴的 スバルの人気SUV、フォレスターの新型がアメリカで初公開の詳細画像をチェック これまでのスバルにはない顔つき エクステリアはSUVらしい頑丈さと堂々とした存在感を演出。フロントには大型のグリルを配し、クリルの上部を左右のデイタイム・ライトと繋げることでヘッドライトとの一体感を持たせた。リアはテールゲートの傾斜を抑え、荷室空間の広さを表現。テールライトは左右を高い位置でつなぎ、ワイド感を強調している。 縦型ディスプレイを採用 室内には骨盤を支える構造の新しいシートを導入し、快適性向上と疲労軽減を図った。インフォテインメント系では一部グレードに縦型の11.6インチ・センターディスプレイを装備。Apple CarPlayとAndroid Autoのワイヤレス接続にも対応する。 車体はスバル・グローバル・プラットフォームの進化版がベースで、フル・インナーフレーム構造の採用や構造用接着剤の適用範囲拡大。また、サスペンション取り付け部の剛性も向上させている。これらにより従来型を上回る動的質感を図った。 アメリカ仕様は2.5リッター自然吸気 パワートレインは182ps/241Nmを発生する2.5リッター水平対向4気筒を採用。駆動系には制御を刷新したアクティブ・トルクスプリットAWDを装備し、操舵初期の応答性とライントレース性を高めた。操舵系は2ピニオン式電動パワーステアリングによりダイレクトで自然な操舵感と遅れのないリニアなステアリングフィールを創出している。 運転支援装置ではプリクラッシュ・ブレーキの性能を向上。単眼カメラにより対応範囲を拡大し、電動ブレーキブースターの採用で応答性を改善した。このほか、ドライバー異常時対応システムやリア・シート・リマインダーを採用した。 アメリカ仕様車は5グレードで、2024年春以降の発売を予定している。日本仕様の導入時期は未定だ。 文=関 耕一郎 (ENGINE WEBオリジナル)
商用仕様に加え最大3列・9人乗りのミニバン仕様も設定 トヨタの欧州法人は2023年11月15日、「トヨタプロフェッショナルシリーズ」と呼ばれる商用車3シリーズにそれぞれフル電動化ラインナップを設定するとともに、各モデルのリニューアルを実施しました。 なかでもミドルサイズの商用バン「プロエース」とミニバン「プロエース ヴァーソ」は、エクステリアのデザインをマイナーチェンジし、イメージを一新しています。 スッキリ顔に一新! トヨタ「プロエース Electric」[欧州仕様] スッキリ顔に一新! トヨタ「プロエース Electric」[欧州仕様] プロエースシリーズは、トヨタの欧州部門で販売されるミドルクラスの商用バンおよび3列シートミニバンです。 【画像】めちゃカッコいい! トヨタ新型「背高ミニバン」を画像で見る(50枚以上) 欧州で提携を結ぶステランティスグループから供給を受けるモデルで、日本未販売のプジョー「エキスパート」/シトロエン「ジャンピー」などと兄弟車にあたります。 2013年より販売を開始し、貨物用途から、多人数乗車まで対応する様々なラインナップを用意して欧州ユーザーの需要に対応しています。 現行モデルは2016年登場の2代目です。 商用仕様は前席3人掛けシートを標準装備し、最大6.6立方メートル、1400kgのクラス最大積載量を有します。 3列シートのワゴンモデルは「プロエース ヴァーソ」の車名で区別され、最大9人乗り仕様を用意しています。 ...
ボディサイズは、現行モデルとほぼ同じ! 注目の次期フォレスター、ロサンゼルスオートショーで発表 画像(96枚) SUBARUは、米国ロサンゼルスにて開催中の 2023年ロサンゼルスオートショーにおいて、新型「フォレスター」(米国仕様車)を、世界初公開した。 ●まとめ:月刊自家用車編集部 内外装は上級仕立てにシフトしたが、気になるボディサイズは現行モデル(5世代目)と大差なし フォレスターは、これまでに世界累計260万台を超える販売台数を記録している、スバルのベストセラーSUV。国内では2018年に現行(5世代目)モデルが登場しているが、今回、公開された車両は、フォレスターとしては6世代目にあたるモデルになる。 これまで以上に頑丈かつ堂々としたデザインを採用したエクステリアや、コンソール中央部に11.6インチのセンターインフォメーションディスプレイを配置したインパネなど、内外装のイメージを一新。広々とした視界のコクピットデザインや、骨盤を支えるシート構造を採用した新シートの採用など、快適性&利便性の良さも継承する。内装仕立てや装備機能が強化されたことで、上級SUVとしてのキャラが強まった印象も受ける。 なお、ボディサイズは、米国仕様車のサイズ数値(インチ)をmmに換算すると、全長×全幅×全高は4655☓1822☓1729mmと、現行型の数値(4640☓1815☓1715mm)と大差ないようだ。サイズアップを気にしていた国内のスバルファンにとっては朗報といえるだろう。 SGPのフルインナーフレーム化&最新アイサイトを採用。装備機能も、最新世代にジャンプアップ プラットフォームのSGP(スバル・グローバル・プラットフォーム)が最新世代のフルインナーフレーム構造へ進化したことや、ピニオン電動パワーステアリングを採用したことで、走行性能強化も図られていることもポイント。アイサイトも、障害物検知にステレオカメラ+単眼カメラを併用する新世代型を採用することで、安全性能が強化されている。 米国市場では「Base」「Premium」「Sport」「Limited」「Touring」の5グレードを設定し、パワートレーンは、2.5Lの水平対向4気筒を搭載。米国では2024年春以降の導入を予定している。 【新型「フォレスター」(米国仕様車)の主な仕様】<デザイン> ・エクステリアは、頑丈かつ堂々とした存在感を感じさせるデザインを採用。フロントビューは、ヘッドランプまでつながり、高い位置に軸を通す大胆な造形のグリルを配置。リヤビューは、荷室空間の広さを感じさせる、傾斜を抑えたリヤゲートとし、左右のコンビネーションランプを高い位置でつなぐことで、ワイド感を強調している。 ・インテリアは、インストルメントパネルやシフト操作部まわりを中心に、随所でSUVらしい頑丈さと安心感を表現している。また、さまざまな機能を集約した 11.6 インチセンターインフォメーションディスプレイをインテリアの中央に配置し、実用性と利便性を高めている。 <動的性能・質感> ・アクティブトルクスプリットAWDの制御を刷新し、駆動力を軸重に合わせて常に最適配分することで、操舵初期の高い応答性とライントレース性を実現。日常使いのさまざまな走行シチュエーションで、安心感のある走りと操舵の気持ちよさを両立した。また滑りやすい路面等で、エンジン、トランスミッション、ブレーキ等をコントロールするX-MODEも採用。 ...
電動モデルの航続可能距離も50km延長 トヨタの欧州法人は2023年11月15日、「トヨタプロフェッショナルシリーズ」と呼ばれる商用車3シリーズにそれぞれフル電動化ラインナップを設定するとともに、各モデルのリニューアルを実施しました。 なかでも最小サイズの小型商用バン「プロエースシティ」は、エクステリアのデザインをマイナーチェンジし、イメージを一新しています。 スッキリ顔に一新! トヨタ「プロエースシティ Electric」[欧州仕様] スッキリ顔に一新! トヨタ「プロエースシティ Electric」[欧州仕様] プロエースシティは、トヨタの欧州部門で販売される小型クラスの商用バンおよびハイトワゴン・3列シートミニバンです。 【画像】めちゃカッコいい! トヨタ新型「背高バン」を画像で見る(22枚) 欧州で提携を結ぶステランティスグループから供給を受けるモデルで、日本でも販売されるプジョー「リフター」/シトロエン「ベルランゴ」などと兄弟車にあたります。 2019年より販売を開始し、貨物用途から、多人数乗車まで対応する様々なラインナップを用意して欧州ユーザーの需要に対応しています。 パワートレインも、ガソリンエンジンやディーゼルエンジンなどが用意されていますが、2021年にはBEV(バッテリーEV:電気自動車)の「プロエースシティ Electric(エレクトリック)」も追加されました。 最新世代のモデルでは、バッテリー技術によりクラストップの航続距離330kmをマーク。これまでのモデルよりも50km増加しているといいます。 またこれにあわせ、エクステリアデザインをプロエース各シリーズ共通のイメージでマイナーチェンジしました。 トヨタのデザインアイデンティティに沿ったすっきりしたフロントマスクを備え、グレードによりフルLEDヘッドライト、アルミホイールなども設定します。 ...
新型「Windansea」初披露へ 2023年11月12日カスタムカーの製造・販売を行うFLEXの米国法人は、トヨタ「タコマ」をベースとした米国市場向けに特別に開発されたRenocaシリーズ4番目のモデル新型「Windansea」を、11月16日から11月26日まで開催される「LAオートショー2023」にて一般向けに初公開すると発表しました。 同モデルは、2023年9月にも初公開されたレトロ顔のタコマです。 めちゃカッコイイ! トヨタ3代目「タコマ」をレトロ顔に変身させた新型「Windansea」 めちゃカッコイイ! トヨタ3代目「タコマ」をレトロ顔に変身させた新型「Windansea」 【画像】めちゃカッコイイ! ”超絶レトロ顔”の新型「トヨタ大型車」を画像で見る(63枚) トヨタ「タコマ」は、1995年に発売されたミッドサイズピックアップトラックです。当初はトヨタ「ハイラックス」の北米仕様という位置づけでしたが、2005年発売の2代目からは、新興国向けとなったハイラックスとは違い、タコマ独自のプラットフォームを採用し、日本国内では類似車種のない海外専売車種となっています。 2023年5月には、8年ぶりにフルモデルチェンジした4代目となる新型タコマが登場していますが、今回初披露となる新型Windanseaのベースとなったのは、この新型ではなく先代モデル(3代目)のタコマ。そのボディサイズは全長5392-5728mm×全幅1890-1910mm×全高1793mmと、かなり大柄です。 新型Windanseaについて、デザイナーを務めた山崎貴之氏は「美しさと力強さを兼ね備えた日本風のネオクラシックマッシブピックアップであり、アウトドア体験と都市生活を融合させるデザインです」と説明しています。 エクステリアでは、フロントフェイスに直線的なボンネットやノスタルジックな丸型ヘッドライト、大きくて力強いグリルを採用。これらのデザインは過去のトヨタの本格SUVのデザインを再現しているといいます。また、スチール製のバンパーとアンダーガードがタフ感を強調しています。 オプションで、ベッドラック、リフトキット、サイドステップ/スライダーバー、ライト、リアビューカメラなども用意され、好みに合わせてカスタマイズ可能となっています。 インテリアは、ダッシュボードカバー、張り替えられたシート、サウンドシステムのアップグレード、Apple CarPlay、Android Auto、WeatherTechフロアマットがオプションとして用意されます。 価格は、5万2800ドル(約787万円)からです。 今回の出展について、FLEXの米国事業部長の中村洋平氏は以下のようにコメントしています。 「アメリカ市場はピックアップトラックに対して揺るぎない情熱を持っているため、初めて新型Windanseaを展示する機会として今回のLAショーは理想的でした。ユーザーの反応を楽しみにしています。」 ...
2023年11月14日(現地時間) 発表 トヨタ、米国で新型「カムリ」世界初公開 全モデルハイブリッド車に トヨタ自動車は11月14日(現地時間)、米国で展開する新型「カムリ」を世界初公開した。新型カムリは、オーソドックスな4ドアセダンのスタイルに、「プリウス」や「クラウン」に共通する最新のトヨタデザインが採用された。 新型カムリのパワートレーンは、全モデルハイブリッド車となった。システム全体で225HPの直列4気筒 2.5リッターのハイブリッドシステムが採用され、232HPと4WDモデルもラインアップ。「LE」「XLE」「SE」「XSE」の4グレードが展開される。 インテリアでは、フルデジタルメータークラスターとHUD(ヘッドアップ ディスプレイ)が採用され、12.3インチのタッチスクリーンは、iPhoneやAndroidとペアリングすることで、Apple CarPlayにAndroid Autoにワイヤレス接続することができる。そのほかにも最新の安全装備を採用するなど、安全性や利便性が向上された。 米国で公開された新型「カムリ」
日産の最新マスク「デジタルVモーショングリル」を新採用 日産の米国法人は2023年10月16日(現地時間)、新型「ローグ(日本名:エクストレイル)」2024年モデルを発表しました。 マイナーチェンジを実施しフロントデザインなどが大きく変更されたほか、最新のコネクティッド機能が追加されました。 イメージを一新した日産の新型「ローグ(日本名:エクストレイル)」2024年モデルが早くも「ゴツ系」カスタムに! イメージを一新した日産の新型「ローグ(日本名:エクストレイル)」2024年モデルが早くも「ゴツ系」カスタムに! ローグは、米国日産におけるベストセラーカーのミドルクラスSUV。日本をはじめ、米国などを除いた多くの海外市場では、「エクストレイル」の名称で販売されているグローバルモデルです。 【画像】めちゃカッコいい! 日産 新型「エクストレイル」2024モデルを画像で見る(50枚以上) 現行型はエクストレイルとしては4代目。世界に先駆け米国で2020年6月に発表され、その後中国や欧州など世界各国に順次投入されており、日本では2022年7月に発売されています。 先進運転支援機能「プロパイロット」や「360°セーフティシールド」などを搭載するほか、日本仕様では電動駆動4輪制御技術「e-4ORCE」も4WDモデルに採用されています。 ボディサイズは、全長4660mm×全幅1840mm×全高1720mm、ホイールベース2705mm(日本仕様)。 搭載されるパワートレインは、販売する地域により異なります。 日本仕様は、1.5リッター直列3気筒VCターボ+ハイブリッドの「e-POWER」専用モデルですが、米国仕様は当初2.5リッター直列4気筒ガソリンエンジンが導入され、2022年より1.5リッター直列3気筒VCターボに変更されており、e-POWERモデルは未導入です。 今回発表された新型ローグは、デザイン変更のほか、コネクティッド機能として「Googleビルドイン」を日産で初めて採用しました。 外観では、日産の新たなVモーショングリル(日本では「デジタルVモーショングリル」と呼称)を採用するなど、ボディの前後デザインを刷新。 加えて、中間グレード「SV」の18インチアルミホイールを新デザインとしました。 内装では、ドアパネルやシート、センターコンソール、助手席側ダッシュボードトリムなどに新色や新素材を採用し車内の雰囲気を一新させています。 さらに上級グレード「Platinum」では、新デザインの19インチアルミホイールや、グロスブラックのフェンダーアーチやボディロア部、フロントグリルのトリム部などを採用したほか、インテリアのプレミアムレザーもチェスナットブラウンに変更され、高級感をさらに高めています。 ...
復活の「パンダトレノ」実車展示 2023年10月31日、トヨタは、ラスベガスで開催されるカスタムカーショー「SEMA2023」に展示する車両の情報を一挙公開しました。 この中には、6月21日に初公開していた、トレノ(AE86)登場40周年記念車「GR86 TRUENO Edition」も含まれているようです。 めちゃカッコイイ! トヨタ「GR86 2024年モデル」の特別仕様車「トレノエディション」(米国仕様) めちゃカッコイイ! トヨタ「GR86 2024年モデル」の特別仕様車「トレノエディション」(米国仕様) 【画像】超カッコいい! トヨタ新型「GR86 トレノエディション」の画像を見る(24枚) GR86は、トヨタとスバルが共同開発して2012年に「86(ハチロク)」として登場したスポーツモデルです。なお、スバルでは「BRZ」として販売されています。 現行モデルは2021年に登場した2代目で、新たにGR86という名称で、トヨタのスポーツモデルを手掛けるGRブランドから展開されています。 今回、SEMA2023で展示されるGR86 TRUENO Editionは、6月21日に公開された最新のGR86 2024年モデルの中に、特別仕様車として組み込まれたモデルです。 ...