ゴルフ

スポーツ

自動車

フリートウッドが語ったテーラーメイドの新しいミニ1W

フリートウッドが語ったテーラーメイドの新しいミニ1w

新しいミニドライバーを使用するフリートウッド(Sam Greenwood/Getty Images)

それは1998年のことだった。ロイヤルバークデールGCで開催された「全英オープン」のわずか数日後に、同年の「全米オープン」を制覇したリー・ジャンセンが、一般向けのゴルフクリニックを開催した。ジャンセンは聴衆の前でショットを打ってくれるジュニアゴルファーを募った。そのご褒美は、テーラーメイド バーナードライバーだった。

このとき、観衆から志願した子供の一人が、7歳のトミー・フリートウッド(イングランド)だった。フリートウッドによると、そのご褒美は彼にとって生まれて初めての本物で、いわく“真っ当な”ドライバーだったという。

32歳、PGAツアー選手となった彼は最近、3番ウッドに代えて、オリジナルのテーラーメイド バーナードライバーの銅色が配色された新しいテーラーメイド BRNRミニドライバーを使い始めたことから、くだんの話を公表した。

フリートウッドが語ったテーラーメイドの新しいミニ1w

テーラーメイドの新しいミニ1W「BRNR」(GolfWRX)

ミニドライバーとは何なのか?

テーラーメイドの新しいミニドライバーはフェアウェイウッドより大型で、ドライバーより小振りに設計され、3番ウッドよりもティショットで飛距離と精度に勝り、それでいて、芝生から直に打っても十分に高さが出るため、2打目以降でも使える仕様となっている。BRNRミニドライバーにはバーナーに対する懐古の要素として、銅色の配色とテーラーメイドの旧式ロゴが使われている。

フリートウッドは「RBCヘリテージ」で13.5度のBRNRミニドライバーをバッグに入れており、今週の「ウェルズファーゴ選手権」でも引き続きこのクラブを使用している。

なかには、ミニドライバーによる実際の恩恵について、若干当惑するゴルファーもいる。「なぜドライバーと3番ウッドでは駄目なのか?」、「なぜ、ミニドライバーとドライバーの両方が必要なのか?それは重複なのでは?」というのが、そうしたゴルファーによる一般的な質問である。

BRNRがどのように使われているかについてより良く理解するため、GolfWRX.comは「ウェルズファーゴ選手権」が始まる前の水曜にフリートウッドを捕まえ、話を聞いた。

フリートウッドが語ったテーラーメイドの新しいミニ1w

クラウンにはカーボンを使用(GolfWRX)

彼の考えは以下の通りだ。

「僕は、フェアウェイキープが絶対条件の場合、3番ウッドよりもドライバーの方が安心して打てる。その場合、ドライバーで低めにティアップして、ちょっとしたカット、あるいはネック寄りのカットを打つ。3番ウッドは、それに向いていない。僕にとっては、パー5でフェアウェイから270~280ヤードを打つ、とても飛ぶクラブなんだ」

「なかには、3番ウッドを必ずしも必要としないコースがある。(BRNRで)普通のスイングをすると、ドライバーより少し飛ばないけれど、より安心して真っ直ぐに打つことができる。基本的に3番ウッドの代わりなんだ。バッグの下の方の番手のウェッジと同じような考え方ができるね。ウェッジを4本持っている人もいれば、3本の人もいるし、52度では100ヤード、あるいは105ヤードのショットを作り出さなければならない。それらは異なるショット。同じことはメインのドライバーにも言えて、フェアウェイを捉えるためのショットを作り出さなければならず、それはそれで良いのだけど、ただ単に打つだけで良いクラブがあった方が良い時もあるんだ」

「これは、地面から直に打つこともできて、飛距離は3番ウッドとほとんど同じくらい。スピン量も十分だね。それに、ボールが上がらなくなるほど、フェースが深すぎない。だから、しっかりとしたショットが打てて、十分な高さも出る。実際的には、大きなヘッドの2番ウッドだね」

フリートウッドが語ったテーラーメイドの新しいミニ1w

ロフトは13.5度(GolfWRX)

打ち出しの数字については、BRNRミニドライバーは通常のドライバーと比較してどう違うのだろうか?

「これは(初速が)時速数マイル落ちるので、キャリーも落ちるね」と、フリートウッドは説明した。「スピン量は少し高めで、だいたい3000 rpmくらいだね。ボール初速はドライバーより、時速3、4マイル落ちる。僕は13.5度のヘッドを使っているけれど、11.5度もあるよ。11度を使うのであれば、バッグの一番上の番手を(ドライバーとミニドライバーという組み合わせの代わりに)ミニドライバー、ミニドライバーという風にすることもできるんだ。そうなれば話題になるだろうね。かなりカッコイイね。いつの日かやるかもしれないな」

「ただ、ヒルトンヘッド(RBCヘリテージの開催コース)は格好の例だった。と言うのも、あそこにはドライバーでカットに打って、ボールをインプレーに置けないホールがいくつかあるんだ。だから、より真っ直ぐ飛ぶミニは僕の打ちたいショットが打てたんだ」

テーラーメイドの新しいBRNRミニドライバーは万人向けのクラブではないかもしれないが、今のところ、フリートウッドは特にティショットのオプションとして、こちらの方が3番ウッドよりも役立つと考えており、今週のクエイルホロークラブでも使い続ける予定のようだ。

(協力/ GolfWRX, PGATOUR.com)

TOP STORIES

発見・体験、日本旅行に関する記事
Top List in the World