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超軽量のドライバーシャフトはどんな人に合う? クラブナビゲーターが検証してみた!

軽量シャフトのパイオニアとして2014年に登場したフジクラシャフトの「エアースピーダー」。発売から順調にブランドとしての地位を確立し、現在はゴルファーにもっとも知られている軽量シャフトになっている。その「エアースピーダー」が4月にモデルチェンジ。今回はその「エアースピーダー」の新型モデルをゴルフステージ成城のクラブナビゲーター・吉田朋広が検証した!

超軽量のドライバーシャフトはどんな人に合う? クラブナビゲーターが検証してみた!

超軽量のドライバーシャフトはどんな人に合う? クラブナビゲーターが検証してみた!

モデルチェンジした「エアースピーダー」はドライバー用、FW用、 UT用、アイアン用が発売されています。モデルチェンジを機にフレックスが「STANDARD」、「PLUS」 、「X- PLUS」の3種類となり、明確なフレックス選びが可能になりました。今回はドライバー用の3つのフレックスを検証したいと思います。

超軽量のドライバーシャフトはどんな人に合う? クラブナビゲーターが検証してみた!

ムチのような動きで高弾道が打てる「STANDARD」

シャフト重量は33.5g、トルク9.9、大きなしなりが特長のフレックスですね。ワッグルした感じは大きくしなり、特にシャフト先端部分はムチのように動きます。

早速打ってみました。スウィングしてみるとワッグルした際にはやや頼りないイメージがありましたが、トップから切り返してインパクト付近でしっかりと先端部が戻ってきてくれて、非常にしなり戻りが気持ち良いシャフトですね。

振動数は187cpmで先端側のしなりも大きく、ヘッドが遅れてくるのでインパクト時にフェースが開いて当たるのでは? という不安がありましたが、そのような心配は必要なし! 先端部分はインパクトエリアにしっかりと戻ってきてくれます。

むしろ、最近の大きなドライバーヘッドでもスムーズに理想的なインパクトに導きやすく、もはや安心感すら覚えますね。33.5gの重さながら当たり負けもなく、しっかりとボールをとらえてくれます。前作と比べてもスウィング中のシャフトのしなりに安定感があるので安心して振り抜けますし、ボールを高く打ち出してくれます。

とにかく楽に振れるシャフトですので振り抜くことだけ意識しすれば高弾道のつかまったボールが打ちやすいでしょう。適応ヘッドスピードの目安としては37m/s以下くらいの方が特に使いやすいかと思います。飛距離を求めるレディースゴルファーやクラブが振りにくく感じてきたグランドシニアの方に非常に良いシャフトだと思います。

つかまるけどつかまりすぎない「PLUS」

重量が37.5g、トルク7.6で「STANDARD」よりもしっかりとしています。ワッグルした感じは先端部分のしなりが大きい印象ですが、実際に振った感じはインパクトにかけてシャフトが「ビシッ」と戻ってきて、ボールを弾いてくれる気持ちの良いフィーリングが得られます。このしなり戻りの感じはここの重量帯モデルにはなかなかないですね。振動数を測ると200cpmでした。

剛性も高く嫌な捻れもありませんし、手元側にハリがあるのでしなり戻りのスピード感が得られます。多少叩いていくような強めのインパクトでも頼りなさは感じず、ボールをしっかりととらえてくれて、吹き上がる感じもありませんね。弾道の高さは「STANDARD」よりも若干低くなり、推進力が加わるので力強い球になります。ボールスピードも速く、弾道にブレが少ないのも印象的です。

もっと先端部分が動いてボールをとらえるのかと思っていましたが、意外にもシャフト先端部分の動きは穏やかで、プレーヤー自身のタイミングでボールをつかまえていくことができます。つかまりの良いシャフトなのですが、つかまり過ぎない安心感があります。やさしめでボールのつかまりがいいヘッドを使っている方でも満足する「つかまるのにつかまりすぎない」、絶妙な設計になっていますね。目安のヘッドスピードを挙げるとしたら39m/s以下の方になるでしょう。200ヤードを目指している女性ゴルファーの方、200ヤード飛ばなくなった男性ゴルファーに特にオススメしたいと思います。

超軽量のドライバーシャフトはどんな人に合う? クラブナビゲーターが検証してみた!

「エアースピーダー」のニューバージョンはどのスペックもホワイトとブラックの2色から選べる

ランが出て飛距離アップしそうな「X-PLUS」

シャフト重量40g、トルク6.7、振動数は216cpm、エアースピーダーのなかで最も硬いフレックスです。

このフレックスは今までになかったポジションのシャフトですね。ワッグルすると先端側は動きを感じますが手元側はグリップ下の部分まで意外としっかりとしている印象です。振ってみると、このフレックスは面白いですね。軟らかさがあるのにシャフトがつぶれる感じがなく非常にレスポンスの良い動きをします。

「エアースピーダー」の中では手元側がしっかりしているものの、決して硬いわけではなく、ネーミングのイメージ通りスピード感が体感できる心地良いフィーリングのシャフトです。

ボールのつかまりは良いですが思った以上に左にくることもなく、トルクがあるのでインパクトでフェースが開いて入りやすいゴルファーでもヘッドは戻しやすいと思います。40gのシャフトにも関わらず打点のブレにも強いですね。多少ブレてインパクトしてもボールスピードの減少も感じにくく、弾道にも影響が出ません。

とにかく楽に振り抜けて弾道にブレが少なく感じます。スウィンガータイプのゴルファーならヘッドスピードが40m/s以上あってもボールが吹き上がる感じはないでしょう。

このクラスのシャフトとしては非常にボールに推進力があると思います。コースでランも出やすくトータル飛距離アップが実現しやすいのではないでしょうか。

この「X- PLUS」はマルチフレックス的な要素も持っているスペックなのでヘッドスピードに関係なく使えると思います。「PLUS」で物足りない方だけでなく、軽量シャフトを使うことでのヘッドスピードアップによるパフォーマンスの上昇も期待できるのではないでしょうか?興味があったら一度試してみて欲しいですね。意外な発見があるかも知れませんよ。

「エアースピーダー」の装着時のポイントですが、ヘッド重量とシャフトレングスによって非常に印象が変わりやすいシャフトです。軽量でトルクも大きいシャフトですので特にヘッド重量に影響される仕上がり時のクラブバランスが重要になります。

実際に今回のテストでもヘッド重量やシャフトレングスを変えてみると大きく印象が変わりました。

「エアースピーダー」の購入を検討されている方は実際に店舗等で試してみるのはもちろん、装着するヘッドに適正な重さ、長さを合わせる必要があるでしょう。

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