突然の雨は車旅での困りごとの一つ(撮影:田奈 真知)
車旅の最中に突然の雨。雨に濡れた服や傘をそのまま車内に持ち込むと湿気がたまり、不快な臭いやエアコンのカビの原因になってしまう。
雨の日でも車中泊やドライブを楽しむために、これから梅雨の時期は、雨・湿気対策を忘れずに行ないたい。
今回は車中泊歴3年、年4~5回車中泊を行なっている筆者が、雨対策に持っていきたいお役立ちグッズを紹介する。雨対策だけでなく、水遊びで濡れてしまったときにも役立つので参考にしてほしい。
■車中泊・ドライブ雨対策アイテム5選
●その1 ジッパー袋
濡れた服はシッパー袋に入れて密閉しておこう(撮影:田奈 真知)
食品や小さな部品等の整理に用いられるジッパー袋は、車中泊やドライブでも大活躍。雨で濡れてしまった服を、ひとまず入れておけば車内が濡れるのを防ぎ、臭いもシャットアウト。あとは家で洗濯すればOKだ。
車中泊中やドライブ中で周囲にコインランドリーがない場合でも、少量の服であれば洗濯もできる。
ジッパー袋に少量の水と重曹(水200mlに対し、重曹小さじ1杯程度)を入れて揉み洗い。汚れた水を捨てて、再度水を入れてすすぎ洗いをし、しぼって終了だ。
筆者は雨に濡れた時以外にも、水遊びで濡れた水着やタオルを入れておくのに使用することが多い。水遊びをした後は砂や石などがついており、ほかの洗濯物と区別したいときにも役立つ。
●その2 折りたたみレインブーツ
急な雨の時は水に弱い靴だと歩くのも一苦労。また、車中泊やキャンプの時、路面状況がよくない場合もある。そんな時にあると便利なのが、折りたたみタイプのレインブーツ。
一つ常備していると突然の雨でも対応できる。スペースに限りのある車中でも、コンパクトに収納できて便利。伸ばすと40㎝の高さだが、畳むと12㎝ほどになりシート下にも収まる。
筆者の住む新潟県は雨が多く、出先で急に雨に降られることもしばしば。そのため、収納に適した長靴を車に常備しておくことが多い。
雨の多い地域のあるあるかもしれないが、雨が予想される車中泊やドライブでも役に立つので一足常備しておいて損はないはずだ。
●ワークマン 防水FEST(フェスト)ブーツ
価格/3500円
カラー/スミクロ・フォレストグリーン
サイズ/S:23.5~24.0cm
M:24.5~25.0cm
L:25.5~26.0cm
3L:27.5~28.0cm
●その3 扇風機・サーキュレーター
扇風機は空気を循環させ、結露を防ぐ(撮影:田奈 真知)
車内の湿気は空気を循環させることで、ある程度軽減できる。そこで有効なのが、扇風機やサーキュレーターだ。なお、夏場でも冷たい空気を循環させることで、エアコンの効きがよくなる。
車中で使用する際は、クリップ式タイプが手すりに取り付けられ、場所もとらないのでおすすめだ。上に吊るすことで、車内の空気をまんべんなく循環できるメリットも。コンセントタイプ、USBタイプなど、給電方式も種類があるので車の仕様に合わせて選ぼう。
●山善 クリップ式扇風機
価格/4905円(税込)
カラー/ホワイト
サイズ/幅26.5cm×奥行24.5cm×高さ43cm
●その4 ヘッドレストにつける傘立て
車中では濡れた傘の置き場を決めておかないと、床に置いたり、周りを濡らしてしまいがち。ヘッドレストにつけられる傘立てを使用すれば、運転中に倒れることもないし、次に使うときもサッと取り出せる。
価格/110円(税込)
サイズ/14.2cm×4.5cm×0.7cm
●その5 吸水クロス
吸水力のあるクロスは便利(撮影:田奈 真知)
雨の中で車中泊をしていると窓に結露がついてしまうことがある。吸水力と速乾性のあるクロスを数枚用意しておこう。また、結露はカーシェードを貼っておくことである程度防ぐことができるのでおすすめだ。
●その6 洗濯ピンチ
洗濯ピンチは濡れた服や拭いたタオルを乾かせる(撮影:田奈 真知)
雨で濡れたときに水気を拭き取ったタオル、結露を拭いたクロスなど、気を付けていても、雨の日は濡れたものが出てくる。多少の湿り気なら車中で乾かしてしまうのもありだ。
そんな時に重宝するのが100円ショップで販売している小さいサイズの「洗濯ピンチ」。濡れたタオルなどを吊るしておくと、扇風機とエアコンの風で乾いてしまうことが多い。 小さいサイズのものを一つ持っておくと使い勝手がよくおすすめだ。
●その7 モバイルルーター
モバイルルーターに繋がったタブレットがあると便利(撮影:田奈 真知)
車中泊やドライブで天気が崩れると、車内で過ごす時間が多くなる。最近は、キャンプ場や道の駅などでフリーWi-Fiが使えるスポットも増えてきているが、できれば安定した電波状況の中で動画などを楽しみたい。そんなときにおすすめなのが、タブレットやスマホに繋げられるモバイルルーターだ。
あいにくの雨でもタブレットで動画や読書ができれば、退屈せずに過ごせる。筆者も雨の日のドライブ中、子どもが飽きてくると動画を見せることがあるが、タブレットホルダーをつけると目線も真っ直ぐになり、目が近くなるのを防げる。
■雨の日のドライブは憂鬱なことばかりじゃない
車中泊やキャンプの日に限って天気が雨模様、なんていうことはよくある。そんな時は、車中も湿気でどんよりしてしまいがちだが、雨の日を移動日にしてしまい、より遠くに出かけるという考え方もありだ。
また、雨上がりにしか見られない虹や、雲海が見られるチャンスも。雨の日だからこその絶景を探しに行くドライブもいい思い出になるだろう。くれぐれも大雨情報や土砂災害情報に注意して、雨の日のアウトドアを楽しんでほしい。