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「車中泊」のインフラ「RVパーク」昨年ランキング第1位は?【春のアウトドア・クルマ旅】

「車中泊」のインフラ「rvパーク」昨年ランキング第1位は?【春のアウトドア・クルマ旅】

開設が相次ぐ「RVパーク」はじめてのランキング発表(画像は「RVパーク リラクピング メタセコイア店」日本RV協会提供)

今年も変わらず人気のキャンピングカー。一般社団法人日本RV協会(以下、RV協会)によると、2023年の販売額は1054.5億円、保有台数は155,000台と、いずれも過去最高を記録した。

年々増加するキャンピングカーに伴い、そのインフラともいえる「RVパーク」の開設も増加の一途だ。2021年は223施設、2022年は311施設、そして2023年は414施設となった。今年もそのペースは衰えず、3月中旬までに424施設の開設がすでに決定している。

「車中泊」のインフラ「rvパーク」昨年ランキング第1位は?【春のアウトドア・クルマ旅】

丸みを帯びた斬新なデザインで注目を集めた、ダイレクトカーズの「BEACH」(ジャパンキャンピングカーショー2024)

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ポップアップルーフ日本一の実績を誇るホワイトハウスは革新的な技術を発表。工期短縮と軽量化、電動で開閉ができる「SKI DECK」(ジャパンキャンピングカーショー2024)

■「ジャパンキャンピングカーショー2024」にて行われた、第1回「RVパークアワード」授賞式

そんななか、2月上旬に開催された「ジャパンキャンピングカーショー2024」のメインステージでは、第1回「RVパークアワード」の授賞式が行われた。

「RVパーク」とは、RV協会が規定する認定条件を満たした車中泊施設だ。温泉や道の駅、キャンプ場、遊園地など開設場所はさまざま。運営についても自治体や民間の事業者、名物オーナーの経営などバラエティーに富んでいる。ロケーションやサービスの趣向を凝らした施設が多く、それぞれセールスポイントが違っていて面白い。

記念すべき第1回のアワードの発表は3部門で、それぞれ1位から3位までが表彰された。2023年の1年間で「あなたが最も素敵だと思うRVパークは?」をテーマに一般ユーザーとメディア、インフルエンサーの投票で決定した。

「車中泊」のインフラ「rvパーク」昨年ランキング第1位は?【春のアウトドア・クルマ旅】

第1回「RVパークアワード」授賞式。「モノを売ればインフラが必要。将来的に1000か所が目標」と熱く語ったのはプレゼンターの日本RV協会副会長・高橋宣行氏(右)司会はアナウンサーの辻よしなり氏

■各ジャンルから高い評価を得た「RVパーク」9施設

授賞式は終始和やかなムードのなか執り行われた。第1回「RVパークアワード」受賞施設は以下のとおり。

■一般ユーザー部門

●第1位: RVパーク城崎温泉いなばや(兵庫県豊岡市)

もともと少人数泊の宿が多い温泉街なので、パーク外に出れば他の旅行客と変わらず外湯めぐりが楽しめる。オーナーの人柄とサービス、併設の地酒屋が好評。

●第2位: RVパーク リラクピング メタセコイア店(滋賀県高島市)

区画ごとの囲いで、プライベート空間を確保。バレルサウナや貸切陶器風呂もあり、ホテル並み(それ以上?)に設備が充実。リピート率高し。

●第3位: MORIMORI PARK(三重県伊賀市)

女性オーナーの雰囲気づくりと心配りで、女性一人でも利用しやすい。ちょっとしたキャンプ気分も味わえて「旅の目的地として利用していただけるように」と受賞コメント。

■メディア部門

●第1位: RVパークおながわ&浜焼きコーナー(宮城県牡鹿郡)

併設のドッグランは3つ目を予定。オーナー自身が犬を飼っていることもあり、ペット連れに嬉しい施設。浜焼をはじめ地元の海鮮をリーズナブルに味わえるのが魅力。

●第2位: RVパーク飯田さるくら(長野県飯田市)

過ごしやすいRVパーク作りを前提に、旧施設をリノベーション。レンタル石窯、貸し切り家族風呂があり、今後はサウナ敷設も予定されている高規格パーク。インターから10分。

●第3位: RVパークしまなみ海道 大三島(愛媛県今治市)

しまなみ海道という場所柄、海が目の前。日の入りから日の出まで、波音に癒される。

■インフルエンサー部門

●第1位: RVパークみどりの村(埼玉県秩父市)

首都圏からのアクセスがよく、秩父観光に便利なうえ温泉やコンビニが近い。焚き火ができるのもうれしいポイント。素敵なマダムと優しいシェフも人気。

●第2位: RVパーク Luxway南アルプス(山梨県南アルプス市)

富士山を望む好立地。温水シャワーや河原BBQなどを楽しめる、アウトドア寄りのパーク。ダンプステーションあり。

●第3位: 生野高原 カッセル RVパーク(兵庫県朝来市)

44年の歴史あるレストランとホテルが併設されているオーベルジュ。ホテル利用でキャンピングカーを所有していない仲間とも訪れることができる。

いずれも、これまで漠然と抱いていた移動の中継地というイメージを覆す、目的地にしたくなるような施設ばかりで驚いた。キャンピングカーだけでなく、普通乗用車でも利用可能なので、これから春を迎えるにあたり、アウトドアや旅のプランに加えるのも面白いだろう。

車中泊が新しい旅のスタイルとして定着することを歓迎する一方で、心ないマナーや風評を見聞きすることもある。RV協会が認定した車中泊施設「RVパーク」を利用することで、より安心で快適に、遊びを楽しむことができるのではないだろうか。

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