テクノロジー

自動車

Uber Eatsら、東京・日本橋でロボットデリバリーサービスを開始 社会問題の解決へ

uber eatsら、東京・日本橋でロボットデリバリーサービスを開始 社会問題の解決へ

Uber Eatsら、東京・日本橋でロボットデリバリーサービスを開始 社会問題の解決へ

Uber Eats Japanと三菱電機、Cartkenは3月6日、東京・日本橋エリアで自律走行ロボットを使用したオンラインデリバリーサービスの提供を開始した。3社は、2月に業務提携を発表。3月中に東京都内の一部地域で開始するとしていた。

日本橋エリアでは、平日10時~17時まで稼働。協力加盟店のみ対応する。注文者は通常通りアプリでオーダーし、ロボットの指定はできない。ただし、注文確認時に「自動運転車が近くで配達しています」といった表記がでてくるので、その場合は屋外で待ち合わせることに承諾すると、ロボットによる配達が期待できる。

使用するデリバリーロボットは、Google出身のエンジニアが2019年に立ち上げたスタートアップ企業のCartken製だ。高度なAIモデルやアルゴリズムを活用した物体検知技術や自律走行性能、遠隔操作機能を備える。自動停止機能、専任オペレーターによる常時遠隔監視、損害保険などの安全対策を実施。道路交通法に定める遠隔操作型小型車として最高時速5.4kmで歩道等を走行する。

配達するものが食べ物であるため、配達の範囲は2km周辺で2~30分以内を想定しているという。

ロボットデリバリー協会による安全基準の適合試験に合格したロボットを、管轄の都道府県へ届け出て運行するもので、三菱電機が日本仕様に適合させた。三菱電機とCartkenは、実証実験を通じてタッグを組みながら、2022年以降から約4000回、約7500kmの配送を達成するなど実績を積んできた。

カメラを通じて取得する映像は、人物は個人を特定できないようマスク処理を行い、通行人のプライバシーに配慮した仕組みとなっている。ロボット内部には断熱性のある約27リットルの積載スペースが備わっており、配達中も料理などを適切な温度に保てる。積載容量は20kgまで。

Uber Eats Japanシニアオペレーションマネージャーのアニルド デヴラパリ氏は、「雨天時はオーダーは増えるが、配達員は減る。ロボットは、そうしたときの補完に役立つ。サービスは都心部からスタートするが、過疎地域も活躍できると見ている」と語った。

なお、3月5日に行われたプレス発表会の日は雨が降っていたが、問題なく道路を走行する様子を披露。発車時は、「ロボットが動くのでご注意ください」とアナウンスしてから動き出す。また、曲がるタイミングや混雑しているところなど随所で「ロボットにご注意ください」と呼びかけ、安全に配慮している様子が見られた。

信号は、渡る直前に変わった点滅も認識し、無理をせずストップ。人が少ないところを選んで走り出すなど、安定した様子が確認できた。

なお、日中や夜を問わず、雨や少々の雪であれば走行できるよう設計しているという。ただし、洪水のように雨が降ってしまったらわからないとした。今後はさらに対応エリア・加盟店を順次拡大していく方針だ。

TOP STORIES

発見・体験、日本旅行に関する記事
Top List in the World