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Apple Car(仮)はマイクロバス風だった?ハンドルもペダルもない試作車があったとの報道

apple car(仮)はマイクロバス風だった?ハンドルもペダルもない試作車があったとの報道

Image:Canoo

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アップルが長らく完全自動運転のEV(電気自動車)を開発してきたことは、米カリフォルニア州のDMV(車両管理局)が同社の公道テストを公表しており、複数の大手メディアが動静を細かく伝えてきた経緯から、公然の事実です。

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その通称「アップルカー」については、先月末に米Bloombergが正式に開発が中止されたと報道。アップルは肯定も否定もしていませんが、報道直後にアップルの株価が上昇する一幕もありました。

これらの報道が本当であれば、莫大な額を投資したアップルブランドの自動車が、日の目を見ずに終わることになります。それがどういったデザインで、どのような内装だったかを、同社の内部事情に詳しいMark Gurman記者が伝えています。

いくつか試作機が作られてきたうち、2020年頃のバージョンは次の通りです。

外形的なデザインやコンセプト

アップルカー(2020年バージョン)の内装

また、元デザイン最高責任者のジョニー・アイブ氏が構想した初期のデザインは「1950年代のフォルクスワーゲンのマイクロバス」を現代風にした印象で、社内では「Bread Loaf」(切り分ける前の大きな食パン)と呼称。

apple car(仮)はマイクロバス風だった?ハンドルもペダルもない試作車があったとの報道

2番目のバージョンはそれを進化させ、2017年にフォルクスワーゲンが発表したI.D BUZZプロトタイプとほぼ同じに見えたと伝えています。

ちなみに、上記にあった「ハンドルとペダル」のないバージョンに関しては、The New YorkTimesが詳細を報道。

音声アシスタントSiriで操作することを想定しており、2015年の秋にティム・クックCEOとアイブ氏向けにデモンストレーションを実施。2人はキャビンのような室内の座席に身を沈め、外にはSiriを演じる声優が待機。架空のクルマで道路を疾走するという設定のもと、アイブ氏が通り過ぎたレストランを尋ねると声優が答えを読み上げたと、事情に詳しい関係者が語っていました。

非常に野心的でめざした目標も高く、それだけに実現も困難だったと思われます。アップルの厳重な秘密主義もあり実現する見込みは薄そうですが、デザインや写真の一部でも公開を望みたいところです。

なお、長年にわたり莫大な資金が投じられ、最終的には約2000人のスタッフがいたという「Project Titan」(アップルカー開発プロジェクトの社内名)ですが、終わりを告げる全体ミーティングはわずか12分で終わったと報じられていました。

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