フェンダー世界初の旗艦店、6・30原宿に誕生「楽器を購入する以上の価値を持つ場所になる」

　ギター＆ベースブランド・Fender（フェンダー）が10日、都内で『FENDER FLAGSHIP TOKYO MEDIA EVENT』を開催し、東京・原宿にオープンする世界初の旗艦店「FENDER FLAGSHIP TOKYO」に関する新情報を発表。オープン日が6月30日に決定したこと、4フロアからなるストアの全貌、世界中の著名アーティストによるカウントダウン動画企画を実施することなどが明かされた。

　同社は今年2月28日、ブランド創設から77年の歴史において初となる旗艦店をオープンすると発表。場所は「ファッションやカルチャーのトレンド発信地、人気ショッピングエリアとして世界に名を馳せる地」として、原宿の商業ビル・THE ICE CUBESが選ばれた。

　フェンダーミュージックの代表取締役社長でアジア・パシフィック統括のエドワード・コール氏は、「フェンダーは成長産業における成長企業である」と誇り、「アジアで引き続きシーンをけん引していく」と決意を語る。そして、今回の旗艦店オープンについて「このストアの唯一の目的は成長を促進することであり、日本にはそれを可能にすると裏付ける成功事例がある」とし、「楽器や周辺ギアを購入する以上の価値を持った場所になる」と力を込めた。

　ストアは地下1階から地上3階の4フロア。代官山T-SITEやGINZA PLACEなどを手がけたことでも知られるクラインダイサムアーキテクツ（KDa）が店舗デザインを担当し、今回新たにフロアのイメージ画像も公開された。

　地下1階には、初心者でも手に取りやすいアコースティックギターの展示販売エリアやイベントスペースのほか、同社初のオリジナルカフェ「FENDER CAFE powered by VERVE COFFEE ROASTERS」が居を構える。

　1階には、ギター＆ベースの最新製品やシグネチュアモデル、周辺アクセサリーに加え、アパレルやステーショナリーなどのオリジナルグッズ、旗艦店のオープンとともにローンチされる新アパレルブランド「F IS FOR FENDER」のアイテムなどがそろう。

　2階には、日本製とアメリカ製のギター＆ベースシリーズのほか、同社製アンプを大音量で鳴らすことができる試奏ルームも完備。

　そして最上階の3階は、同社の最上位ラインであるFender Custom Shop専用フロアとなり、マスタービルドやチームビルドの“作品”がならぶ上、カスタムオーダー用の特別な商談ルームも用意される。

　発表会ではこのほか、音楽ライターでラジオDJのジョー横溝氏とファッションデザイナーの島津由行氏の対談、3人組ロックバンド・Chilli Beans.によるライブパフォーマンスやトークなども行われた。

■「FENDER FLAGSHIP TOKYO」施設概要

オープン日：2023年6月30日（金）

名称：FENDER FLAGSHIP TOKYO（フェンダーフラッグシップトウキョウ）

所在地：東京都渋谷区神宮前1-8-10

階数：地下1階～地上3階