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ランボルギーニが「レヴエルト」を日本初公開 V12エンジンを搭載したプラグインハイブリッドモデル

ランボルギーニが「レヴエルト」を日本初公開 v12エンジンを搭載したプラグインハイブリッドモデル

ランボルギーニが「レヴエルト」を日本初公開 V12エンジンを搭載したプラグインハイブリッドモデル

ランボルギーニ・ジャパンは2023年6月6日、新型車「ランボルギーニ・レヴエルト」を日本初公開した。

記念すべき“60周年”の年に生まれた次世代モデル

ランボルギーニ・レヴエルトは、「アヴェンタドール」の後継を担うミドシップのV12エンジン搭載モデルであり、特殊な少量生産モデルを除くと、ランボルギーニ初の電動パワートレインを搭載したプラグインハイブリッド車となる。2023年3月29日に世界初公開され、およそ2カ月の間をおいて、日本でも実車が披露されることとなった。

東京・有明アリーナで開催された発表会では、ランボルギーニ・ジャパンのダビデ・スフレコラ代表に加え、ランボルギーニのプロダクトラインダイレクターであるマッテオ・オルテンツィ氏、デザイン部門の統括責任者であるミィティア・ボルケルト氏も登壇。同車の特徴と魅力を解説した。

まずステージに上がったのはダビデ・スフレコラ氏で、今年(2023年)が、ランボルギーニがスーパーカービジネスに乗り出して60周年にあたることを紹介。次いでラインナップの電動化を通し、二酸化炭素排出量を2025年までに半減、2030年までに8割以上削減するという同社の次世代戦略「コル・タウリ」について説明した。

さらにレヴエルトについては、この電動化戦略に沿って誕生したブランド初の量産電動モデルであると紹介。フットプリントの低減という時代の要望に応えつつ、ランボルギーニのアイデンティティーである圧倒的な動力性能を実現した、「HPEV」(ハイパフォーマンスEV)であると述べた。

時代の要望に応えつつ妥協なく走りを追求

次いで登壇したマッテオ・オルテンツィ氏は、レヴエルトの車両概要について解説。高いパフォーマンスやスムーズな走り、シャープな操縦性、軽さ、刺激的なサウンド、鋭いレスポンスなどを併せ持つ、新たなパラダイム(模範)であるとした。

ボディーは「Monofuselage」と呼ばれる新設計のカーボンファイバー製モノコックをベースとしており、アヴェンタドールを25%上回る4万N・m/°という高いねじり剛性を実現。重量も188kgと、アヴェンタドールより10%も軽量化しているという。また空力性能も向上しており、空気抵抗の増大を最小限に抑えつつ、フロントでは33%、リアでは74%もダウンフォースを増強。車両後端には3段階で角度が切り替わる可動式のリアウイングも装備される。

一方、パワートレインはV12エンジンと3基のモーターを組み合わせた電動4WDとなる(参照)。核となるエンジンは自然吸気の6.5リッターV12で、最高出力825PS/9250rpm、最大トルク725N・m/6750rpmを発生。フロントにトルクベクタリング機能付きの2基のアキシャルフラックスモーターを、リアにスターターや発電機などの役割も担うモーター/ジェネレーターを搭載している。システム全体での最高出力は1015PSで、パワーウェイトレシオはランボルギーニ史上最高(最小)の1.75kg/PSを実現。動力性能は、0-100km/h加速が2.5秒、最高速が350km/h以上とアナウンスされている。

また、リアのパワーユニットに組み合わされるトランスミッションには、素早い変速に加えて快適性も重視した、新開発の8段DCTを採用(後退はギアの切り替えではなくモーターの逆回転で行う)。センタートンネルには容量3.8kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載しており、もちろん電気のみでの走行も可能となっている(一充電走行距離は未発表)。充電は家庭用のAC電源や出力7kWまでの電動車用充電器に対応しており、およそ30分でフル充電が可能。走行中も、回生ブレーキやエンジンによる発電を用いて、6分で満充電にできるとされている。

これら刷新されたシャシーやパワートレインに加え、レヴエルトでは全く新しいヒューマンマシンインターフェイスもトピックとされる。操作系は従来モデル以上にデジタル化されており、12.3インチのドライバーモニター(液晶メーター)と8.4インチのセンターディスプレイに加え、助手席側のダッシュボードにも9.1インチのパッセンジャーディスプレイを採用。電動モデルだけにドライビングモードは多彩で、フル電動走行モードの「CITTA」から、全パフォーマンスを解放する「CORSA」まで、実に13種類ものモードが用意されるという。

日本向けの割り当ては数年分がすでに完売

最後に登壇したミィティア・ボルケルト氏は、自身の手になるレヴエルトの内外装デザインについて説明した。

エクステリアデザインについては、「カウンタック」から受け継がれるシザーズドアを継承するなど、歴代V12エンジン搭載車のアイコンを各所に投入。同時に「スペースシップ」(宇宙船)をモチーフにした意匠や、ボルケルト氏の愛好するモーターサイクルに着想を得た意匠も取り入れることで、一目でランボルギーニであると分かりながら、同時にレヴエルトであることも分かる(他のモデルと明確に差別化されている)イメージを実現したという。

特にユニークなのが、Yの字をモチーフにしたヘッドランプやリアコンビランプ、六角形のマフラーを中心としたリアまわりのアグレッシブな意匠などで、またリアカウルからのぞく“むき出し”のV12エンジンの一部も、大きな特徴となっている。

一方、インテリアもY字や六角形のモチーフを各所に取り入れた「『宇宙船』的なデザイン」(プレゼンテーションより)でまとめられており、またレッグルームを84mm拡大するなど、ゆとりを増した居住性も特徴として挙げられている。収納スペースも充実しており、センターコンソールにUSBポート付きのオープントレイを、キャビン内後方にバッグ2つを収められるリアベンチを設置。フロントトランクにも、スーツケース2個を収められる容量を確保したという。

カラーバリエーションに関しては、標準の仕様だけでも8種類のボディーカラーと3種類のインテリアカラー/トリムを用意。もちろん、オーダーメイドプログラム「アドペルソナム」を活用すれば、無数に用意されたボディーカラーやインテリア素材を組み合わせて、自分だけのレヴエルトを製作することも可能だ。

価格は詳細には明らかにされておらず、6000万円以上とのこと。年間の生産台数は1500台だが、日本向けの割り当てについては、向こう数年分がすでに完売しているという。

(webCG)

◆関連ニュース:ランボルギーニの新たなフラッグシップ「Revuelto(レヴエルト)」がデビュー

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◆関連動画:「ランボルギーニ・レヴエルト」発表会の会場から

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