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運転中に道案内してくれる「カーナビ」なぜ価格が“ピンキリ”? 「安いナビ」と「高いナビ」明らかに異なる点があった!?

「安いカーナビ」「高いカーナビ」一体何が違う?

 最近、カーナビ代わりにスマートフォンの地図アプリを利用する人が増えていますが、それでも「カーナビゲーション」(以下、カーナビ)を装着している人も依然として多いでしょう。

 

 カーナビは、新車時にメーカーオプションまたはディーラーオプションとして設置するほか、カー用品店などでも購入できます。

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カーナビ

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 そんなカーナビで気になるのが、安いものから高いものまで、価格がピンキリだという点です。

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 さまざまな価格帯の商品があるとどれが良いのか迷ってしまうものですが、「安いカーナビ」と「高いカーナビ」の違いはどこにあるのでしょうか。

 昨今のカーナビは多機能化が進み、目的地までの道案内だけでなく、運転に必要な情報にアクセスすることができるものも存在します。

 この多機能化によって価格が高くなっているようです。カーナビを製造・販売しているALPINE(アルパイン)に話を聞いてみました。

「安いカーナビと高いカーナビの違いですが、クルマのインパネに埋め込まれたような2DINナビが価格的に安くなります。

 また機能面では、ディスプレイオーディオのみでナビ機能はスマホと連携させたり、DVDプレーヤーが内蔵されていない、USB接続ができないといったものは価格が安くなります」

 このようなカーナビは、機能は必要最低限で構わないというユーザーに好まれるといいます。

「高いカーナビは、ダッシュボードより前面にせり出す『フローティングタイプ』のものです。そして、ディスプレイのサイズも11インチなど大きいものはやはり高額になります。

 そういったカーナビは、データ容量が多く地図更新が早い、色々なオプション機能が付いている、運転中に必要な情報はカーナビだけで閲覧可能など、多機能であることが特徴です」(アルパイン)

 安いカーナビと高いカーナビを比較してみると、明確な差があることがわかります。

 同じくカーナビを製造するECLIPS(イクリプス)にも聞いてみると「安いカーナビと高いカーナビは機能面で大きな違いがあり、他メーカーと同様に、高いカーナビはフローティングタイプが主流で、機能が充実しています」との回答でした。

 イクリプスによると、機能が充実した高いカーナビには「Apple CarPlay」が標準装備されていて、iPhoneを接続することで地図アプリや音楽アプリ、YouTube、TikTokなどが運転中でも利用可能だといいます。

 また、ユーザーの年齢層によって好まれる機能に違いがあるともいいます。

 年齢が高いユーザーは、複雑な機能がなく単純にカーナビとしての機能があれば問題ないという人が多く、20代、30代の若年層のユーザーには、Apple CarPlayなどの最新機能が備わるカーナビが人気とのことです。

「年齢層によって好まれる機能がさまざまなので、どちらでも選んでいただけるようラインナップを用意しています」(イクリプス 担当者)

 大手自動車部品販売店のイエローハットに、どのようなカーナビが売れ筋なのか教えてもらいました。

「最近の高いカーナビは、Apple CarPlayはもちろんのこと、『Amazonファイヤースティック』を使用できるカーナビが人気です。

 安いナビでは、HDMIケーブル非対応のものが多くありますが、高いカーナビにはほとんど装備されています。

 とくに、小さい子どもが乗るファミリーカーのユーザーは、HDMIケーブル対応のカーナビを付ける傾向がある印象です。

 やはり、高いカーナビは通信速度が速く、渋滞情報や抜け道などの情報を素早く的確にドライバーに伝えることができるので、そういった商品が売れています」

※ ※ ※

 安いカーナビと高いカーナビの違いは、おもに機能の充実さが関係していることがわかりました。

 ただし、安いカーナビだからといった肝心のナビ機能が劣るということはなく、「車速センサー」や「バックセンサー」からキッチリ配線するので、精度はまったく問題はありません。

 要は、どれだけの機能をカーナビに求めるかということとなり、安いカーナビでも高いカーナビでも、自身の用途に見合ったカーナビを選びましょう。

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