サウンドバーワンボディの「SR-B30A」。組み合わせているラックは、ハヤミ工産の「壁寄スタンド KF-2900M2900M」
ヤマハは、サウンドバーの新モデルとして、Dolby Atmosに対応した2機種を発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格と発売時期は、サウンドバーワンボディの「SR-B30A」が33,000円前後で8月上旬、サブウーファー同梱の「SR-B40A」が50,600円前後で9月上旬の予定。
サウンドバーワンボディの「SR-B30A」
サブウーファー同梱の「SR-B40A」
Atmosのサウンドを手軽に楽しめるサウンドバーとして開発。「プロ用レコーディング機材の製造やコンサートホールの音響設計なども手掛け、音や音場空間を知り尽くすヤマハならではの音づくりや、高精度なスピーカーユニットが生み出す高品位かつ情報量豊かなサウンドがよりリアルな音場空間を作り出し、映画や音楽に込められた独自の世界観に深く没入できる」という。
Atmosに対応
リアルなリアスピーカーや天井反射を使うイネーブルドスピーカーは搭載していないが、フロントのサウンドバーだけで、Atmosのバーチャルサラウンド再生が楽しめる。Bluetooth接続(SBC/AAC)には対応するが、Wi-Fi機能やAmazonのアレクサ対応、ネットワーク再生機能などは省かれている。
2機種共通の特徴として、ドルビーのオーディオプロセッシング(音声処理)を採用した、声をクリアに再生する「クリアボイス」機能と「バスエクステンション」機能を搭載。
クリアボイスをONにすると、小音量で声が聞こえづらい時に、声部分を明瞭にしてくれる。
バスエクステンションは、低域の伸びがより感じられる機能で、コンテンツに合わせて4種類(ムービー/ステレオ/スタンダード/ゲーム)のサウンドモードが選べる。
また、専用アプリ「Sound Bar Remote」を使うことで、EQから細かなサウンドの調整も可能になった。高音と低音に関して、上下±6まで調整できる。
ヤマハでは、テレビでYouTubeのライブ配信を見たり、Netflixなどの映画配信を楽しむ人が増えている事を受けて、例えば、YouTubeの動画において、クリアボイスを使うと音声が聞き取りやすくなり、ライブ配信ではバスエクステンションを使うと臨場感がアップする事、Netflix/Amazon Prime Videoなどの配信では、Atmosが活用できる事など、テレビだけでない様々なエンターテイメントを楽しめるサウンドバーとアピールしている。
また、バースピーカーのデザインにも進化がある。昨今はテレビが大型化し、サウンドバーを設置するスタンドが低い位置にある場合も多いため、筐体が斜め上を向いた形状とする事で、音をしっかりとユーザーの耳に届ける設計になっている。
「SR-B30A」を真横から見たところ。斜め上を向いているのがわかる
背面をスリムにする事で、テレビ視聴を邪魔しないほか、壁掛けした際も、サウンドバー底面の汚れが目立たないようにしたとのこと。
SR-B30AとSR-B40Aの違い
バースピーカー部分のサイズは2機種同じで、910×133×68mm(幅×奥行き×高さ)。
内蔵ユニットは、B30Aが左右チャンネル用に4.6cmのフルレンジを各2基、2.5cmツイーターを各1基。さらに7.5cmサブウーファーも各1基搭載。合計8基のユニットを内蔵する。さらに、バスレフポートとして筐体左右にポートを設けている。最大出力はフロント用が30W×2、内蔵サブウーファーが60W。外部サブウーファー出力端子も備えている。
B40Aは、サブウーファーが別体になっているため、上記サウンドバー部分からサブウーファー×2基を抜いたユニット構成となるほか、両端側面のポートも空いていない。最大出力はフロント用が50W×2、サブウーファーが100W。
SR-B40Aの側面にポートは無い
別体サブウーファーに搭載するユニットは16mm×1基。外形寸法は194×407×419mm(幅×奥行き×高さ)。フロントバスレフで、ポートの開口部にはラウンドフロントフェイスを採用している。
別体サブウーファー。ポートの開口部はラウンドフロントフェイス
どちらのモデルも、HDMIはHDMI eARCを1系統搭載。光デジタル音声入力も1系統備える。バーチャルサラウンド機能はAtmosのみ。
背面端子部
付属のリモコン