ベースモデルより84馬力アップの240馬力を発生
ステランティスの伊ブランド、ABARTH(アバルト)は2024年1月11日、開発中のBセグメントモデル新型「アバルト600e」の画像を公開しました。
開発中の高性能コンパクトハッチバックEV、アバルト新型「600e」
アバルト600eは、アバルトと「ステランティス・モータースポーツ」が新たにコラボレーションして開発する新型スポーツモデルです。
ベースとなるモデルは、2023年7月に世界初公開された新型電気自動車(EV)、フィアット「600e」です。
フィアット新型600eは、「500e」に続くフィアットの新世代EVで、全長は4171mm×全幅1781mm×全高1523mmと、500eよりもひと回り大きいBセグメントに位置します。
搭載するリチウムイオンバッテリーの容量は54kWhで、WLTPモードの一充電航続可能距離は400km以上、アーバンサイクルでは600km以上となります。また100kWの急速充電に対応し、20%から80%までの充電は30分以下となっています。
モーター出力は115kW(約156馬力)で、0−100km/h加速は9.0秒というパフォーマンスを誇ります。ドライブモードはエコ/ノーマル/スポーツの3つが用意され、ドライバーが任意で選択できます。
アバルト600eは、フィアット600eをベースとして、アバルトおよびステランティス・モータースポーツの両方のエンジニア、専門家、テスターからなる共同チームによって、それぞれの技術要素が分析、洗練、調整されています。
その結果、アバルト新型600eは240馬力という、アバルト史上最強のパワーを実現するといいます。ベースのフィアット600eに対してプラス84馬力とされているのが特徴です。
アバルト新型600eの詳細は明らかにされていませんが、放熱性と耐フェード性が向上するより大きなブレーキディスクを備えた強力なブレーキシステムを装備します。
さらにフォーミュラ Eの知見に基づいて開発された新タイヤを採用。これはアウト側とセンター部のより柔らかいトレッドコンパウンドのおかげでコーナリング時のグリップ力と航続距離の向上を実現、ポリウレタンインサートが防音性を確保します(体感騒音レベル -20%)。
インテリアでは、レーシング人間工学に基づいた快適性の高いシートが「もっとも過酷な旅」でも快適な乗り心地を実現します。
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アバルト新型600eの発売時期は明らかになっていませんが、早ければ2025年にも発表されると予想されます。日本での展開など詳細は未定です。