「高い下取りが期待できるクルマ」といえば、トヨタ「ランドクルーザー」や、トヨタ「アルファード」などが知られています。なかには、4~5年乗ったとしても、(走行距離が短ければ)新車価格に限りなく近づく、といったレアケースもあります。しかしながら、高額査定が期待できるクルマは、実はほかにもたくさんあるのです。
■レクサス4代目「RX300 Fスポーツ 」(2019年式)
レクサス「RX」の現行型は、2022年11月にフルモデルチェンジを受けた5代目ですが、現在の中古車市場では、先代である4代目RXの取引が中心です。なかでも、2.0Lターボエンジンを搭載したRX300(2017年12月以前は、「RX200t」だった) F スポーツが人気となっています。
Yahoo! 配信用パラグラフ分割 レクサスRX300 Fスポーツ。より高価で下取りしてもらうためには、5年目を迎える前、つまり2度目の車検を迎える前までに売りに出そう
より高価で下取りしてもらうためには、「年式」が重要。5年目を迎える前、つまり2度目の車検を迎える前までに売ることができると、かなりの高額査定が期待できます。
■ホンダ5代目「CR-V EX・Masterpiece」(2019年式)
ホンダの世界戦略車、「CR-V」も査定が期待できるクルマです。5代目CR-Vは、2年ぶりに国内復活となったモデルでしたが、2022年に販売終了になりました。
Yahoo! 配信用パラグラフ分割 ホンダ5代目「CR-V」。復活後の国内ではぱっとしなかったCR-Vだが、海外では人気のあるモデル。日本でリセールに出されたクルマは、バングラデシュなどへ輸出されていく
国内復活後、(国内では)パッとしなかったCR-Vですが、実は海外ではいまも6代目が販売されており、超絶人気のあるモデルです。日本でリセールに出されたCR-Vは、右ハンドル車が走行できるバングラデシュなどの海外からの需要が高く、特にガソリンモデルが高い相場で取引されています。こちらもRX300同様に、製造年 5 年落ちまでが高額査定が狙える年式です。
■トヨタ初代「C-HR」ハイブリッド(2019年式)
トヨタ「C-HR」ハイブリッドモデル。エアロパーツ装着車の人気も高い
C-HR ハイブリッドの中古車相場で特徴的なのは、エアロパーツ装着車の人気が高いこと。下取りもプラスに働くことが多いようです。こちらも売るタイミングは、製造年 5 年落ちまでがお薦めです。
■トヨタ2代目「ヴェルファイア」 (2019年式)
先代モデルの後期型では、国内人気をアルファードに奪われてしまったヴェルファイアですが、海外では大いに需要のあるモデルです。また国内でも、新型のヴェルファイアの納期が長くなっていることで、先代でもいいからヴェルファイアが欲しい、という需要が増えているそう。
Yahoo! 配信用パラグラフ分割 トヨタ先代「ヴェルファイア」。日本では完全にアルファードの陰に隠れてしまっていた先代ヴェルファイアだが、海外では大いに人気
■トヨタ4代目「ランドクルーザープラド」(2019年式)
2023年8月に事実上の後継車「ランドクルーザー250」が世界初公開となり、先代モデルとなった「ランドクルーザープラド(150系)」。国内需要に加え、中東やアフリカなどで大人気車種となっていることから、高い下取りが期待できるモデルとなっています。
Yahoo! 配信用パラグラフ分割 トヨタ「ランドクルーザープラド」。プラドももっともリセールがよくなるタイミングは、5年落ちまでだが、プラドはそれを過ぎても、値落ちが少ない
なかでも人気が高いのは、2017年9月以降の後期型の2.7Lガソリン車(TRJ150W)のTX Lパッケージ。こちらも「製造年5年落ちまで」がリセールの良いタイミングですが、プラドに関しては、それを過ぎたとしてもそれほど下取り価格は変わりません。燃費がよくないのが欠点ですが、下取り価格を求めるならば、ぜひお薦めしたいモデルです。
他にも、トヨタ「プリウス」やトヨタ「ノア/ヴォクシー/エスクァイア」の先代モデル、スズキ「ジムニーシエラ」や先代の「ヴェゼル」、トヨタ「ハリアー」は先代も現行も高額査定が期待できます。また意外なところだと、「プレミオ」や「カローラアクシオ」なども。クルマを購入するときにも、今回のような下取り情報は役立つはず。ぜひ参考にしてみてください。
Text:Kenichi Yoshikawa
Photo:TOYOTA、HONDA
Edit:Takashi Ogiyama