ベースのRS6アバントより30馬力/50Nm出力向上
独アウディAGは2024年2月6日、新型「RS6 Avant GT(RS6アバントGT)」を発表しました。
欧州で登場した世界660台の限定車、アウディ「RS6アバントGT」
新型RS6アバントGTは、RS6シリーズの頂点となるスペシャルモデルで、世界で660台という限定車になります。
エクステリアは、2020年に登場した「RS6 GTOコンセプト」に基づき、アグレッシブな外観となっています。シングルフレームおよびエアインテークはグロスブラックで仕上げられており、より低く、より幅広に見えるデザインになっています。
アウディスポーツGmbHとしては初めて、カーボンファイバーから製造し、完全に再設計されたボンネットを採用。カーボン素材が目を引くユニークな仕上がりとなっており、ボディカラーとのコントラストが印象的です。
エンジンは630馬力・850Nmを発生する4リッターV型8気筒ツインターボ「4.0TFSI」を採用。これはベースのRS6アバントと比較し30馬力/50Nm出力向上を果たしています。
これにより、0−100km/h加速は3.3秒とベースモデルよりも0.3秒速く、0−200km/h加速は11.5秒(ベースモデルは12.0秒)というパフォーマンスを発揮します。また最高速度は305km/h(リミッター)で、ブレーキはRSセラミックシステムを標準で採用します。
トランスミッションは8速ティプトロニック(8速AT)が組み合わされ、駆動方式はクワトロ(4WD)です。
新型RS6アバントは、欧州市場では2024年第2四半期に納車が開始されます。ドイツでの車両価格は21万9355ユーロ(日本円で約3500万円。ドイツの付加価値税VAT19%込)となっています。
※ ※ ※
新型RS6アバントGTのアイデアは、2020年に始まった「RS6GTOコンセプト」のプロジェクトに始まったといいます。
アウディの工場で働く12人の若手が6か月かけてこのプロジェクトに取り組み、彼らは1989年に登場した伝説的な1台「アウディ90クワトロ IMSA GTO」レースカーからインスピレーションを受け、またアウディデザインのサポートを受けてRS6GTOコンセプトを完成しました。