現在、唯一注文可能なメルセデスGクラス 品薄の希少車に235台限定の特別仕様車が登場
ジープ・ラングラー・アンリミテッドやランドクルーザー300など、その性能を使い切ることがなくても、オフローダー・モデルの人気は絶大。その一角であるメルセデス・ベンツのGクラスも長い納期待ちになっているようだ。
最上級モデルのAMG G63がベース
そんなGクラスに最上級モデル「AMG G63」をベースとした235台限定の特別仕様車、「メルセデスAMG G63グランド・エディション」が登場した。左ハンドルが95台、右ハンドルは140台。価格は3200万円とかなり値が張っている。
Gクラスは現在、かなりの品薄状態のために受注が制限されているようで2024年3月時点でベース車である「AMG G 63」は同社のプライスリストに載っていない。そのため、現在の価格とは比較できないものの、参考までに2021年1月発売時まで遡ると2218万円だった。原材料費高や為替相場などで単純比較はできないものの1000万円近く高額だ。ただ、G 63グランド・エディションは現時点で唯一買えるGクラスであり、発表と同時に、正規販売店に問い合わせは上で来店するようにアナウンスされているのも頷ける。
ブラック&ゴールドが際立つ
さらに、ヘッドライトとテールライト、ウインカーをブラックスモーク化することで精悍かつ煌びやかなディテールに仕立てた。専用の「テックゴールドペイント」の22インチAMGアルミホイールも特別装備され、足元から華やかさを放っている。
カスタマイズ・プログラムの装備を奢る
一方のインテリアは、Gクラスのカスタマイズ・プログラムである「G manufaktur(マヌファクトゥアー)プログラム・プラス」によるゴールドのダイヤモンドステッチ付きナッパレザー・シート、同じくナッパレザーが使われるダッシュボードが上質感を演出。「AMGパフォーマンス ステアリング」は人工皮革のDINAMICA(ディナミカ)が採用され、「G 63」のロゴも配されている。さらに、コッパー(銅色)アクセント入りのカーボンファイバー・インテリアトリムも採用されていて、クオリティアップも図られた。
装備面でもGマヌファクトゥアー・プログラム・プラスによる特別装備を装着。空調や音楽、アンビエントライト、シートの快適機能などをコントロールする「エナジャイジング・パッケージ」をはじめ、シートには前席両側に蒸れを防ぐベンチレーターとリラクゼーション機能を加えることでシーズンを問わず快適なドライブが行える。そのほか、「Grand Edition」ロゴ入りグラブハンドル、専用フロアマットなども装備されている。
搭載されるパワートレインはベース車と同様に、最高出力585PS(430kW)、最大トルク850Nmを誇るAMG製4.0リッターV8直噴ツインターボ・エンジンで、9段ATが組み合わされている。
内外装の加飾だけでなく、快適装備も強化されたメルセデスAMG G63グランド・エディションは、現時点で唯一新車で購入できるGクラスであり、同時に究極といえる1台になっている。
文=塚田勝弘
(ENGINE WEBオリジナル)