アウディ最大かつ最高級SUVとなる新規車種『Q9』とみられるプロトタイプをスクープした。
アウディのSUVラインアップの頂点に立つのは、BMWでいえば『X5』、メルセデスベンツなら『GLE』に相当する3列シートの『Q7』だ。アウディには数字的には上位の『Q8』もあるが、こちらは電動のクーペSUVなので少々カテゴリーが異なるといって良いだろう。いずれにせよ、これらのライバルにはさらに大型の『X7』や『GLS』があり、アメリカや中国の富裕層に向けて競争力を高めている。この市場は、アウディにとっても無視できないということだろう、ついにQ9を投入するようだ。
プロトタイプはボディシェルのほとんどが改良版のQ7のものだが、サイドビューを見ていただければ分かる通り、Bピラー(前後ドアの間)が約10cm~最大15cm程度ストレッチされている。これによりホイールベースは最大3150mm程度まで拡大されると思われ、同じVWグループの高級ブランドであるベントレー『ベンテイガ』の2995mmを超え、ベンテイガLWBの3175mmに迫るものとなりそうだ。後席はかなりのラグジュアリー空間を演出するものとなるだろう。
ラインアップの電動化を推進するアウディは、2026年以降に発売する新型車はEVのみだとしていたがこの方針は軟化の方向を見せている。とはいえカーボンニューラトラルに向けた電動化そのものに変更はなく、このQ9のワールドプレミアも2026年までにおこなわれると見られる。
また、クーペSUVの「Q9スポーツバック」の導入も期待出来そうだ。気になるベース価格は、アウディSUVラインナップでは史上最高額となる10万ドル(約1500万円)とも噂されている。