先日、新型の日本導入が発表された「ポルシェ・パナメーラ」。先に受注が開始されたV6モデルに続き、3タイプのプラグイン・ハイブリッド（PHEV）、「ターボE-ハイブリッド」、「4S E-ハイブリッド」、「4 E-ハイブリッド」の予約受注が2024年3月27日に始まった。
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システム出力は680ps/930Nm
0-100km/h加速が3.2秒、最高速度が315km/hに達する圧倒的な動力性能も魅力だ。バッテリー容量は25.9kWh。WLTP複合サイクルでは91km、市街地サイクルでは83～93kmのEV走行が可能となっている。また、新たに11kWの普通充電に対応する車載AC（直流）充電器も搭載されている。
V6は2タイプを設定
4S E-ハイブリッドは、ドライビング・ダイナミクスと高回転域での持続的な駆動力に注力された。2.9リッターV型6気筒ツインターボ・エンジンの最高出力は353ps（260kW）を発生。システム出力は544ps（400kW）、システム最大トルクは750Nmに達する。0-100km/h加速は3.7秒で、最高速度は290km/h。
4 E-ハイブリッドは、4S E-ハイブリッドと同じ大幅に改良された2.9リッターV6ツインターボ・エンジンが搭載されている。エンジン単体の最高出力は、304ps（224kW）で、システム・トータルでの最高出力は470ps（346kW）、最大トルクは650Nmに達する。0-100km/h加速は4.1秒、最高速度は280km/h。EV航続距離は、96km（WLTP市街地サイクル）となっている。
エア・サスを全車標準装備
脚まわりでは、新型パナメーラの全モデルに、2つバルブを持つ可変ダンパーを備えた「ポルシェ・アクティブ・サスペンション・マネジメント」（PASM）を含む「アダプティブ2チャンバー・エアサスペンション」が標準装備されている。
最適化されたトラクションとコーナリング性能、高い快適性を実現する、2バルブ技術が採用された各ダンパーには電動油圧ポンプを装備。このポンプは、ハイブリッド電源を用いた400Vシステムで駆動され、ダンパーのストロークを積極的に変化させるために使用される。これにより、サスペンションは路面の凹凸によるボディの動きをほぼ完全に吸収。路面状況や加減速、旋回などの運転状況にかかわらず常にボディを水平に保つことが可能だ。ダンパーは最大13Hzで作動、つまり1秒間に最大13回の設定調整ができるため、それぞれの走行状況や路面に瞬時に反応。また、ピッチングやロールの補正だけでなく、乗降時にボディを上昇させることで乗降性にも寄与する。
多彩な装備
パナメーラ4S E-ハイブリッドは、「パナメーラ・エアロ・デザイン」の20インチ・ホイール、シルバーのスポーツ・テールパイプ、レッドのブレーキ・キャリパーを設定。アシッド・グリーンとブラックのブレーキ・キャリパーをオプションで選択できる。さらに、フロント・アクスルに10ピストン式ブレーキ・キャリパーを標準装備。さらに、21インチ・ホイールとの組み合わせで「PCCB」（ポルシェ・セラミック・コンポジット・ブレーキ）も設定されている。
そのほか、最大15Wのワイヤレス充電が可能な冷却式スマートフォン・トレーが標準装備されるのをはじめ、後輪操舵、リモートパーク・アシスト、助手席側ディスプレイ、エア・クオリティ・システムなどのオプションも設定された。ポルシェらしくニーズに合わせて多彩なオプションから選択できるのも魅力となっている。
価格は、ターボ E-ハイブリッドが2954万円。4S E-ハイブリッドが1940万円。4 E-ハイブリッドが1669万円となっている。
文＝塚田勝弘
（ENGINE WEBオリジナル）
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