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大阪ナンバーの「ID.Buzz」を発見! 電気ワーゲンバスの持ち主は?【オートモビルカウンシル2024】

まだ日本では発売になっていないフォルクスワーゲンの電気自動車(EV)「ID.Buzz」を「オートモビルカウンシル2024」(AUTOMOBILE COUNCIL 2024、4月14日まで幕張メッセで開催)で発見した。しかも大阪ナンバー付きで、すでに街を走っているらしい! どんな経緯で日本にやってきたのか、持ち主に聞いてみた。

大阪ナンバーの「id.buzz」を発見! 電気ワーゲンバスの持ち主は?【オートモビルカウンシル2024】

フォルクスワーゲン「ID.Buzz」

大阪ナンバーの「ID.Buzz」に出会った

なぜ日本に? 商用ID.Buzzの来歴とは

「ID.Buzz」はフォルクスワーゲンのEVで、日本発売は2025年初頭になる見込み。「ワーゲンバス」としておなじみの「タイプ2」が電化して復活したようなクルマで、乗用タイプと商用タイプがある。

大阪ナンバーの「id.buzz」を発見! 電気ワーゲンバスの持ち主は?【オートモビルカウンシル2024】

フォルクスワーゲンジャパンがイベントで展示した「ID.Buzz」を撮影した写真。この個体はアイルランド仕様で、撮影時に聞いたデータとしてはボディサイズが全長4,712mm、全幅1,985mm、全高1,937mm、動力性能が最高出力204PS、最大トルク310Nm、バッテリーの総電力が77kWh、フル充電での走行可能距離(WLTP)が423kmとのことだった

オートモビルカウンシルでID.Buzzを展示していたのは、クラシックなフォルクスワーゲンの輸入、販売、メンテナンス、レストアやパーツの販売などを手掛ける「フォルクスワーゲンアミューズメントガクヤ」(GAKUYA)という大阪府の会社。今回のメインの展示アイテムは「ブレイズカット」(BLAZECUT)という「自動消火システム」なのだが、GAKUYAではID.Buzzを輸入して自社のPRや実際の運送業務などに使っているそうだ。

大阪ナンバーの「id.buzz」を発見! 電気ワーゲンバスの持ち主は?【オートモビルカウンシル2024】

「ID.Buzz」を日本に持ってきたのは2023年10月ごろ。EVであるため排気ガス関連の試験が不要で、日本での認証は意外に取りやすかったそうなのだが、EVを積んだ船で火災が起こったニュースなどもあったため、船会社を見つけるのには苦労したという

大阪ナンバーの「id.buzz」を発見! 電気ワーゲンバスの持ち主は?【オートモビルカウンシル2024】

色の切り替わる部分のライトは、笑っているようなフロントフェイスとするためGAKUYAが取り付けた

ID.Buzzにはミニバンのように乗る乗用車タイプと荷物を運ぶカーゴ(商用車)タイプがある。GAKUYAが持っているのはカーゴタイプで、前席は3人が乗れるベンチシートになっている。その後ろは広い荷室だ。

そのうち、フォルクスワーゲンジャパンがID.Buzzの輸入を始めたとしても、その場合に持ってくるのはおそらく乗用車タイプなので、カーゴタイプを日本で見られること自体がかなり珍しい。日本で乗った感じについてGAKUYA代表取締役の木下大輔さんは、「走りはいいですよ。よく走ります。静かすぎて、タイヤノイズが気になるくらいです」と話していた。将来的には、ID.Buzzにポップアップルーフをつけてキャンパー仕様にするアイデアを検討中だという。

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リアゲートは観音開き。これもカーゴタイプならではの特徴だ。真ん中からドアが開くからなのか、フォルクスワーゲンの「VW」エンブレムが少し左にずれているところもなんだかキュートгЃ

ところで、自動消火システムって何?

GAKUYAがブースで展示していたのは「ブレイズカット」という商品だ。クルマのエンジンルーム内(ボンネットの裏側など)に取り付けるチューブ状の自動消火システムで、貴重な旧車に乗る人には特に役立ちそうなアイテムだった。

大阪ナンバーの「id.buzz」を発見! 電気ワーゲンバスの持ち主は?【オートモビルカウンシル2024】

自動消火システム「ブレイズカット」

大阪ナンバーの「id.buzz」を発見! 電気ワーゲンバスの持ち主は?【オートモビルカウンシル2024】 大阪ナンバーの「id.buzz」を発見! 電気ワーゲンバスの持ち主は?【オートモビルカウンシル2024】

GAKUYAは「ブレイズカット」の日本正規代理店。チューブの長さは2m、3m、4m、色は白と黒から選べる。価格は4万1,250円~5万1,480円

チューブには液状の消火剤が入っている。エンジンが発火して熱が加わるとチューブが破裂し、中の消火剤を気体として噴射することで一気に鎮火する。電源もボンベも不要で、消火器のように汚れることもないところが特徴だ。車両火災をボンネット内で食い止めることができれば、貴重な旧車を廃車にしなくて済む。

大阪ナンバーの「id.buzz」を発見! 電気ワーゲンバスの持ち主は?【オートモビルカウンシル2024】

自動消火システム「ブレイズカット」」

下が破裂したチューブ。熱で溶けるので取り付ける場所には注意を要するが、もし誤作動したとしても汚れないのは嬉しい。耐用年数は5~10年

思い入れのある愛車には大切に乗って、次の世代に引き継ぎたい。そう考える人は、自動消火システムの取り付けを検討してみてもいいかもしれない。「自動車保険の特約オプションを付けるような気持ちで」(木下さん)取り付けておけば、いざというときも安心だ。

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