藤野太一が乗るちょっと古いクルマ、ポルシェ911カレラ(2010年型) “中古車探しはお宝探し” 憧れだったクルマに乗れるのがいいところ!
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DNAに組み込まれている
わたくし出自がカーセンサー編集部ということもありまして、バイクをのぞけば新車を買ったことがありません。紙がインターネットに代わりましたが、中古車を検索する行為そのものは、DNAに組み込まれていると言ってもいいかもしれません。
20年前はいまのように古いクルマは高くありませんでした。ポルシェの930や964も200万円くらいの予算で結構探せたものです。当時、カーセンサー史上もっとも安い911といわれた100万円の930SCタルガを購入し、連載企画にかこつけてフルレストアしました。足グルマは家人が所有していたメルセデス・ベンツのS123と、80年代車の2台体制。ポルシェはさすがにエアコン(正確にはクーラー)が効かないので夏は乗りませんでしたが、メルセデスはエアコンも効き、ほとんど壊れることもなく優秀でした。
フリーランスになるのを機に、それら2台を手放して1台にすることに。本当はMTのクルマが欲しかったのですが、家人も運転するからとATが条件に。あとはマンションの立体駐車場に入ること。よくある全幅1850mm、全高1550mm以下のパレットでしたから、大きくて背の高いクルマはおのずとNG。ポルシェ911にしたのは、家人の希望もあってのことでした。先の条件をクリアして予算内となると少し上積みすれば初期型の991という選択もありました。あとはひたすら検索をし、気になったクルマがあれば見にいく。このクルマに決めたのは内外装の色の組み合わせ。中古車選びの鉄則として“色ではなく程度で選ぶべし”と何度も原稿を書いておきながら実は色で選びました。すいません。おそらく白や黒だったら買わなかったと思います。ワンオーナーで記録簿がちゃんと残っていて、前オーナーが購入した正規ディーラーでずっと整備をしていたことも決め手に。したがって、履歴が引き継がれるようにと車検時にはそのままそのディーラーにお世話になっています。
文=藤野太一 写真=神村 聖
ポルシェ911カレラ(2010年型)
2004年にデビューした6代目911。コードネームは997。2008年6月に後期型へとマイナーチェンジが行われ、NAモデルには新設計の直噴型エンジンを搭載。また、ティプトロニックにかわってデュアルクラッチ・トランスミッションの7段PDKが採用された。所有車は家人も運転できるようにと選んだ後期型の右ハンドルPDK。ワンオーナーで、マカデミア・メタリックの外装とテラコッタのレザー内装の組み合わせにひとめぼれして10年ほど前に購入したもの。購入時の走行距離は2.5万kmほどで、現在は約4.5万km。数年ごとに交換するのはタイヤのみ。メンテナンスは車検時にディーラーにおまかせ。一度も大きなトラブルなく走っている。(藤野太一)
(ENGINE2024年5月号)