自動車

「えっ…」登場5日で車名変更!? 世界初公開されたアルファ ロメオの新型SUV「ミラノ」が「ジュニア」に! その理由とは

 ステランティスの伊ブランド、アルファ ロメオは2024年4月15日、同年4月10日に世界初公開された新型コンパクトSUV「MILANO(ミラノ)」の車名を「Alfa Romeo JUNIOR(アルファ ロメオ・ジュニア)」に変更すると発表しました。

「えっ…」登場5日で車名変更!? 世界初公開されたアルファ ロメオの新型suv「ミラノ」が「ジュニア」に! その理由とは

2024年4月10日に世界初公開されたアルファ ロメオの新型コンパクトSUV「ミラノ」。登場5日で「アルファ ロメオ ジュニア」と車名を変更した

【画像】「えっ…!?」なぜ車名を変えた? アルファ ロメオ新型「ジュニア」を写真で見る(29枚)

 新型ミラノ改めジュニアは、全長4170mm×全幅1780mm×全高1500mmというBセグメント・コンパクトSUVです。アルファ ロメオとしてコンパクトセグメントへの復帰ということで注目されています。

 ミラノとはイタリア北部の都市で、1910年6月にアルファ ロメオが創業した場所から名付けられました。ちなみにアルファ ロメオのエンブレムは、ミラノ市があるロンバルディア州のシンボルである十字架と、ミラノの象徴である貴族「ヴィスコンティ家」の紋章のビショーネ(蛇)が描かれています。

 今回、車名を改名した理由は、イタリア政府当局者が、「ミラノ」という名前の仕様は法律で禁止されていると宣言したことによります。

 アルファ ロメオ側としては、この名前がすべての法的要件を満たしており、新車の名前よりもはるかに重要な問題があると信じているといいますが、相互促進の精神から、車名の変更に至ったといいます。

 新たに登場したジュニアの車名にも歴史があり、いまから58年前、1966年9月に「GT1300ジュニア」が発表されています。このモデルはアルファ ロメオの新世代のリーダーとなりました。また同様のバージョンのスパイダーも「ジュニア」と呼ばれます。

 GT1300ジュニアは1290ccのツインカムエンジンを採用、89馬力を発揮しました。最高速度は170km/h以上で高いパフォーマンスとドライビングプレジャーを実現したといいます。GT1300ジュニアは9万2000台以上を販売、ラインナップ全体のベストセラーとなり、当時のステイタスシンボルとなりました。

 アルファ ロメオのCEO、ジャン・フィリップ・インパラート氏は「アルファ ロメオ・ジュニアという名前の選択は完全に自然であり、それはブランドの歴史と強く結びついており、当初から私たちのお気に入りのひとつ、そして一般の人のお気に入りの名前のひとつでした。我々のクルマが常に生み出してきたポジティブな感情を維持し、いかなる種類の論争も避けたいため、そうする必要がないことはわかっていますが、名前を変更することにしました。

 新型コンパクトSUVは初公開されてからオンラインコンフィギュレーターへの前例のない数のアクセスがあり、WEBサイトが数時間にわたり止まるほどでした。このように、新しいスポーツコンパクトに対する注目は非常に高まっています:とコメントしました。

ミラノ改めジュニアってどんなクルマ?

 新型ミラノ改めジュニアの外観デザインは「チェントロスティーレ(Centro Stile=デザインセンター)」のオリジナルなイタリアンデザインが特徴的です。「3+3」のアダプティブフルLEDマトリックスヘッドライトを備えたフロントマスクが、強力なアイデンティティを発揮しています。

「えっ…」登場5日で車名変更!? 世界初公開されたアルファ ロメオの新型suv「ミラノ」が「ジュニア」に! その理由とは

アルファ ロメオ新型「ジュニア」のリアスタイル

 さらにリアは伝説の「ジュリアTZ」を彷彿とさせる“切り詰められた”テールデザインを採用。ひと目でアルファ ロメオらしさを感じさせるものとなっています。

 インテリアはドライバー志向のコックピットとなっています。小径ステアリングホイールを採用、すべてがドライバーの手の届くところに配置されています。

 ドライバーに向けて配置された10.25インチのタッチスクリーンは、ウィジェットと連携するように開発されており、素早く簡単なドラッグ アンド ドロップでカスタマイズできます。

 トランク容量は400リッターとクラス最大を誇ります。また「自動運転レベル2」相当の先進運転支援システムや、360°パーキングセンサー、180°リアカメラなども用意されます。

「えっ…」登場5日で車名変更!? 世界初公開されたアルファ ロメオの新型suv「ミラノ」が「ジュニア」に! その理由とは

ジュニアの車名は1966年9月に発表された歴史的な名車アルファ ロメオ「GT1300ジュニア」が由来になっている

 またアルファ ロメオとして初のEV(電気自動車)「ミラノ・エレットリカ(MILANO ELETTRICA)」を用意。

 このモデルはエネルギー密度が高い蓄電容量54kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載。156馬力バージョンと240馬力バージョンの高性能モデル「ヴェローチェ」の2種類の展開で、156馬力バージョンはWLTPサイクルで最大410km、市街地サイクルで590kmの航続距離を実現。さらに100kWの急速充電に対応し、10%から80%まで30分未満で充電が可能です。

 またEVだけでなく48Vマイルドハイブリッドシステムを搭載したICEモデル「ミラノ・イブリダ(MILANO IBRIDA)」を用意したのも新型ミラノの特徴です。

 こちらは可変ジオメトリーターボを備えた1.2リッター直列3気筒ミラーサイクルエンジンを採用、6速DSGに組み込まれた48Vのリチウムイオンバッテリーと21kW(約28馬力)の電気モーターで構成されます。

 これにより、市内走行では50%以上の時間でEV走行で移動でき、さらに150km/hまでEV走行が可能となっています。

 新型ミラノ・イブリダには前輪駆動(FF)のほか、プレミアムBセグメントSUVとしては初の「Q4」全輪駆動(4WD)も用意するのが特徴です。

 

 欧州では初版限定モデル「MILANO SPECIALE(ミラノ スペチアーレ)」の受注が開始されています。こちらはEVバージョン、およびハイブリッドバージョンから選択が可能です。

アルピナD3ビターボはどんなセダン&クーペだったのか? これぞ最高の3シリーズ! 4気筒ディーゼルは5リッター級ガソリンV8ユニットに匹敵するトルクを発揮する感動エンジン!!

アルピナD3ビターボはどんなセダン&クーペだったのか? これぞ最高の3シリーズ! 4気筒ディーゼルは5リッター級ガソリンV8ユニットに匹敵するトルクを発揮する感動エンジン!!

ランボルギーニ ウルス SEは、なぜBEVではなくPHEVを選択したのか?

ランボルギーニ ウルス SEは、なぜBEVではなくPHEVを選択したのか?

“6速MT”もある新型「トルネオ」!? SUV風デザインが超カッコイイ! 日本でも”最高にちょうどいい“「コンパクトミニバン」とは

“6速MT”もある新型「トルネオ」!? SUV風デザインが超カッコイイ! 日本でも”最高にちょうどいい“「コンパクトミニバン」とは

横浜ゴム「GEOLANDAR X-CV」「GEOLANDAR A/T G31」がトヨタ 新型「ランドクルーザー250」に新車装着

横浜ゴム「GEOLANDAR X-CV」「GEOLANDAR A/T G31」がトヨタ 新型「ランドクルーザー250」に新車装着

ママ友の送迎車が「ヴェルファイア」で羨ましいです。かなりの収入がある証拠でしょうか?

ママ友の送迎車が「ヴェルファイア」で羨ましいです。かなりの収入がある証拠でしょうか?

【コラム】400ccクラスの輸入車がいま面白い! ハーレー、トライアンフが新規参入、KTM、ハスク、ロイヤルエンフィールドもあり

【コラム】400ccクラスの輸入車がいま面白い! ハーレー、トライアンフが新規参入、KTM、ハスク、ロイヤルエンフィールドもあり

6速MT搭載! マツダ「小さな高級コンパクト」あった!? クラス超え“上質内装”×めちゃスポーティデザイン採用! 登場期待された「斬新モデル」とは

6速MT搭載! マツダ「小さな高級コンパクト」あった!? クラス超え“上質内装”×めちゃスポーティデザイン採用! 登場期待された「斬新モデル」とは

ヤフオク7万円で買ったシトロエンのオーナー、エンジン編集部ウエダが、フランスの聖地で出会ったとびきりレアなクルマ、その1【シトロエン・エグザンティア(1996年型)長期リポート#36】

ヤフオク7万円で買ったシトロエンのオーナー、エンジン編集部ウエダが、フランスの聖地で出会ったとびきりレアなクルマ、その1【シトロエン・エグザンティア(1996年型)長期リポート#36】

マツダ ルーチェ・ロータリークーペ(昭和44/1969年10月発売・RX87型)【昭和の名車・完全版ダイジェスト055】

マツダ ルーチェ・ロータリークーペ(昭和44/1969年10月発売・RX87型)【昭和の名車・完全版ダイジェスト055】

韓国の現代・起亜自動車、米「最高価値EV」1~3位を席巻…第1四半期の販売量も56%増加

韓国の現代・起亜自動車、米「最高価値EV」1~3位を席巻…第1四半期の販売量も56%増加

TOP STORIES

発見・体験、日本旅行に関する記事
Top List in the World