ジャガーカーズは1月11日、EVのジャガー『I-PACE』(Jaguar I-PACE)の改良新型を欧州で発表した。
◆アトラスグレーで塗装された新デザインのフロントグリル
改良新型では、フロントを中心に外装を変更した。フロントグリルは、アトラスグレーで塗装され、滑らかなフォルムになった。従来のグロスブラックのひし形パターングリルを置き換えることで、車両のフロントにシンプルでクリーンな印象を与えるのが狙いという。アトラスグレーは、フロントの垂直ブレードにも施された。フロントグリルの黒と銀のジャガーエンブレムも新しい。
標準装備のホイールには、ダイヤモンド旋削加工が施された。22インチの「Style 5069」 ホイールにはサテグレー仕上げが施され、カーボンファイバーインサートを組み合わせた。22インチホイール装着車には、テールゲートスポイラーが付く。
◆最新の「Pivi Pro」インフォテインメントシステム
改良新型には、エクステリアブラックパックを採用する。 「R-Dynamic SE」に標準装備されたグロスブラック仕上げは、グリルサラウンド、ウィンドウサラウンド、ドアミラーカバー、リアエンブレムに適用される。
オプションで、コントラストパノラミックルーフを用意した。これにより、これまではボディ同色だったルーフのリア部分を、ブラックで仕上げることができるようになった。
◆400psツインモーター搭載
EVパワートレインは、モーターを前後アクスルに搭載し、4輪を駆動する。2個のモーターは合計で400psのパワーと、71kgmのトルクを引き出す。強力なモーターの効果で、0~100km/h加速4.8秒のパフォーマンスを実現する。最高速は200km/hとした。
バッテリーはリチウムイオンで、蓄電容量は90kWh。1回の充電での航続は、最大で470km(WLTPサイクル)の性能を備える。出力100kWの急速チャージャーを使えば、約127kmの走行分を、およそ15分で充電できる。自宅用の出力7kWのウォールボックスを使用した場合、およそ13時間で充電できる。
さらに出発前、I-PACEの優先充電機能を使うと、充電の開始時間と終了時間を設定できる。これにより、例えば、夜間の割安な電気料金を利用して充電できる。また、バッテリーをフル充電以外の容量で充電するように、設定することも可能、としている。