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すでに納車半年待ちのホンダZR-Vの本命「e:HEV」のハイブリッドはどんな機構なのか

すでに納車半年待ちのホンダzr-vの本命「e:hev」のハイブリッドはどんな機構なのか

すでに納車半年待ちのホンダZR-Vの本命「e:HEV」のハイブリッドはどんな機構なのか

2023年4月の納車開始に向けてまだ予約を開始したばかりというのに、すでにガソリン車で半年、「e:HEV」と呼ばれるハイブリッド車で半年以上という長いウェイティングリストができているホンダの新しいSUV「ZR-V」。そんな人気SUVを主要パートごとに解説していく。3回目となる今回はハイブリッド車のパワートレインを見ていこう。

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新型シビックと同じラインナップ

上記のようにZR-Vのパワートレインは1.5リッター直4ターボを積むガソリン車と、2.0リッター直4に駆動用と発電用をそれぞれ1基ずつのモーターを組み合わせたハイブリッド車の2種類。「タイプR」を除いた新型シビックの通常モデルと同じラインナップだ。

通常はモーター走行

ハイブリッドの名称e:HEVの前にスポーツを付け「スポーツe:HEV」と銘打たれたハイブリッドは基本的に新型シビックや新型ステップワゴンのe:HEVモデルと同形式だ。

走行は通常、駆動用モーターで行う。少量ながらバッテリーを備えるのでそこに電気があればEV走行となるし、足りなくなるとエンジンが始動し発電用モーターで電力をつくり、その電気を駆動用モーターに供給する。いわゆるシリーズ・ハイブリッドと呼ばれるものだ。

エンジンでも走る

ただし、通常のシリーズ・ハイブリッドと異なるのは、高速道路など高い速度域ではエンジンを発電用モーターから切り離して直接動力をタイヤに伝えるという通常のガソリン車と同じ動きをする点と、パラレル・ハイブリッドの様にエンジンが直接タイヤ駆動しているときにモーターが動力のアシストを行う点だ。これにより、状況に合わせてもっとも効率のいいパワーソースを使用するのみならず、ワインディング・ロードなどでのスポーティ走行時にはEVモード以降を抑制するなど、ドライバビリティも考慮した制御とした。もちろん減速時にはエネルギー回生を実施する。

最高出力と最大トルクは、エンジンが141ps/6000rpm、182Nm/4500rpm、駆動用モーターが184ps/5000-6000rpm、315Nm/0〜2000rpm。この数値は新型シビックe:HEVと同値だ。

アトキンソンサイクルを採用

エンジンはLFC型と呼ばれるシビックe:HEVが初出となった新開発の1993cc直4DOHCで、熱効率を高めるために圧縮行程よりも膨張行程の方が長いアトキンソンサイクルを採用。さらに高燃圧多段直噴システムを用いてシリンダー内への燃料噴射を最大4回に分けて行うことで燃料の側壁付着を低減するなど燃焼効率の向上を図っている。

ホンダ初の「スノー」モード

また、フライホイールにはエンジンに合わせて低トルク領域の特性を適正化した新構造のダンパーを採用することで、アイドリングでの発電時などのノイズや振動を低減。クラッチやギアは専用フルードで潤滑することでクラッチの摩擦係数を高めて、トルク容量を確保しつつ小型・軽量化を実現した。

走行モードには新たに「スノー」モードを採用した。ホンダの国内向けSUVとしては初導入で、発進時や加速時にはアクセレレーターの開度特性を変更して駆動力を抑制。スロットル・オフ時には回生ブレーキを用いて自然な減速を行う。SUVの使用シーンに配慮し、雪道でも安心したドライブが楽しめる仕様となっている。

文=関 耕一郎

(ENGINE WEBオリジナル)

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