FRのエントリーモデルが登場
独メルセデス・ベンツの高性能部門、メルセデスAMGは2024年3月19日、欧州にてメルセデスAMG「GT43 Coupe(クーペ)」を発表しました。
【画像】2リッターターボは421馬力! 欧州で登場した新型AMG「GT43クーペ」を見る(23枚)
AMG GTクーペは2014年に登場したメルセデスAMGの高性能2ドアクーペです。のちに4ドアクーペも登場しています。
デザインはこの長いホイールベースと短いオーバーハングにより、コンパクトかつパワフルな外観となっています。また深くてワイドなAMG特有のラジエターグリルが圧倒的な存在感を醸し出します。さらに標準装備のDIGITAL LIGHTを備えたヘッドライトが紛れもない個性を強調しています。
インテリアはアナログとデジタルを組み合わせた「ハイパーアナログ」の思想でデザインされています。素材や仕上がりなど、細部にまでこだわったAMG高性能スポーツカーの遺伝子により、高級感をさらに強調しています。
今回より、ライバルのポルシェ「911カレラ」と同じように、オプションでリアシートも用意されています。後席は身長150cmまでの人に対応するという、いわゆる2+2ですが、日常使用の機能性が高められています。また分割可倒式の後席を畳めば大きな荷室が広がります。
従来、4リッターV型8気筒ビターボ(ツインターボ)エンジンを採用する、最上位モデルの585馬力・800Nmの「GT63 4MATIC+」、476馬力・700Nmを発揮する「GT55 4MATIC+」が欧州市場にて展開されていますが、今回登場した新型AMG GT43クーペはエントリーモデルという立ち位置になります。
新型AMG GT43クーペは、メルセデスAMGペトロナスF1チームで採用されている技術である電動ターボチャージャーを使った2リッターエンジンを搭載。低回転から高回転まで全体にわたり自然なレスポンスを発揮、421馬力・500Nmを発生します。
電動ターボチャージャーは、48Vの電気システムによって作動、ベルト駆動のスタータージェネレーターにも電力を供給します。これにより、短時間10kW(14馬力)の追加ブーストが実現します。
組み合わされるトランスミッションはAMGスピードシフトMCT 9G(9速AT)で、トルクコンバーターの代わりに湿式クラッチが使われます。変速時間は短く、多段のシフトダウンも可能で、ドライブプログラムの「Sport」および「Sport+」を選択するとダブルクラッチ機能もおこないます。さらに0発進から最適な加速力を得る「RACE START」機能も採用されます。
新型AMG GT43クーペの駆動方式は後輪駆動(FR)になります。