大きいのに走り出しちゃえば軽くて力持ち!
見た目も大きくて、背の高いドゥカティ「Desert X」。シート高は875mmで車重が223kg。
「ちょっとそこのスーパーまで行ってくるわ!」って、原付2種のバイクみたいに気軽には乗れない気がしていたのは事実。
【画像】ドゥカティ「Desert X」に試乗するクリステル・チアリさんを画像で見る(10枚)
大型で重たいバイクは跨ったら、なんとなく「ヨイショ、ヨイショ」って言いながら前後に動かしたり、ゆっくり方向転換できていたけど、身長170cm弱で股下が86cmある私でも、Desert Xは爪先立ちになってしまう。
ひとりで走りに行くのに不安がないと言ったら嘘になる。そんなドキドキを抱えたまま、慎重にサイドスタンドを払ってエンジンON。すると、ドゥカティの深いパラパラっていう音を聞いた瞬間、ドキドキがワクワクに変わった。ミラーの位置をもう一度確認して、走り出してみる。
ドゥカティ「Desert X」とクリステル・チアリさん
ドゥカティ「Desert X」とクリステル・チアリさん
力がすごい。973ccエンジン。
ステップの位置もタンクを挟む膝の角度も、シートの座り心地も快適そのもの。
真っ直ぐな幹線道路での走行は気持ちいい。前から来る風はしっかりと、フロントの大きめのスクリーンが遮ってくれるし、1速から2速、3速から4速と加速しながら上げていける。
ギアは6速まであるけど、私のレベルだと5速にちょっぴり入るくらいでちょうどいい感じ。減速もとってもスムーズで、カクカクしないで気持ちよく止まれた。
ただ信号待ちは、つま先になるので毎回緊張しながら1速まで下げて、青になるのを心待ちにしていて、やっぱり不安感はぬぐえない。両足がちゃんと着いたら、もっとリラックスできたんかもしれないけど、これくらい緊張している方が、常に集中できて安全面では良いのかも!?
ドゥカティ「Desert X」の足着き(身長170㎝)
ドゥカティ「Desert X」の足着き(身長170㎝)
毎回信号で右折待ちをしている時、「世界中が左折ばっかりやったらいいのに」ってめっちゃ思ってた。
でも距離を走って時間が経つにつれて、体と感覚が慣れてきたのか不安が解消されて自然なラインで右に曲がっていけるように!ワインディングもスイスイ走れるようになりました。
Uターンは、流石に足をつかずにはできなかったけど、得意な左は小さく、気づいたらできるようになってた!小さな一歩かもしれないけど、自信につながる大きなステップアップ。
ストレートもアップダウンのあるワインディングも、引っ張ってくれるエンジンに身体を委ねながら進んでいく。
最初の不安はどこへやら?信号待ちをしている時の、ドゥカティならではのエンジン音と振動も、耳からとお尻から伝わってくる感覚もたまらない。
ライディングモードはハンドル左側のスイッチで変更する
ライディングモードはハンドル左側のスイッチで変更する
左のハンドルにモード切り替えがあるのでで、片手で簡単に操作ができるから、色々と遊んでみるのも良いかも!
大きいのに走りだしてしまえば軽くて力強く、車重や高さを忘れさせてくれる「DESERT X」。
コーナリングもサスペンションが前から沈んでくれて、しっかりとエスコートしてくれるから、一気に自分の技量が上がったと勘違いしてしまう(笑)
「ちょっとそこのスーパーまでは無理やわ〜」と最初に思ったイメージを、全部キャンセルでお願いします!
止めるスペースさえあれば、ヒュイってお買い物もできる!ただバイク自体には収納がないので、ちゃんとリュックに入れて帰らなあかんやつやで〜。
小さいマシンも小回りが効いてめちゃ楽しいけど、大きいマシンは迫力とパワーが備わっていて癖になる感覚。改めて、大型免許を取っといてほんまによかったーって気が付いたライドでした。
買う前にレンタルして乗ってみるのも、やっぱり大切やね!
次回もまたレンタル819さんで、大きいマシンにチャレンジします!
See ya!