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<ヘッドフォン祭mini>final「X8000」プロトタイプが国内初展示/水月雨から蓋なしケースの完全ワイヤレス

<ヘッドフォン祭mini>final「x8000」プロトタイプが国内初展示/水月雨から蓋なしケースの完全ワイヤレス

<ヘッドフォン祭mini>final「X8000」プロトタイプが国内初展示/水月雨から蓋なしケースの完全ワイヤレス

ポータブルオーディオ製品の展示イベント「夏のヘッドフォン祭mini 2023」が、本日7月15日に開催。会場をこれまでの中野サンプラザから、ステーションコンファレンス東京に移しての初イベントとなる。本稿ではfinalや地球世界などのブースの模様をレポートしたい。

<ヘッドフォン祭mini>final「x8000」プロトタイプが国内初展示/水月雨から蓋なしケースの完全ワイヤレス

今回から会場は東京サピアタワー内の「ステーションコンファレンス東京」に移動

finalは、ミュンヘン・ハイエンドで披露した平面磁界型ヘッドホン「X8000」の外観サンプルを国内初展示した。本機をフラグシップモデルに据えて、同社は新たに「Xシリーズ」を展開。これは “最先端” がテーマのシリーズとなり、X8000においては軽量・装着感にこだわり、音質もfinalらしくクリアだがこれまでにない高音質なものになるという。

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「X8000」のプロトタイプが展示された

なお、外観サンプルは世界に1つしかなく、今回展示されたのもミュンヘン・ハイエンドで公開されたものと同じ個体であり、現在徐々に調整が進められているとのこと。ハウジングは製品版では鏡面仕上げになる予定だそうだ。発売は2023年12月を予定し、価格は70万円付近を見込む。

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現時点で世界に1つだけの外観サンプル。まだ調整が加えられている段階で、ハウジングは鏡面仕上げになる予定

ヘッドバンドにダイヤフラム、ネジ1本に至るまですべてが新素材・新設計・新開発だというモデルで、たとえばネジはこれまでチタニウム64を用いていたが、X8000ではこれよりさらに高剛性のものを採用。平面磁界型ドライバーの構造上、筐体に剛性も必要となり、D8000では質量が重くなってしまったが、X8000では軽量化を図り、およそ220g程度になる予定だという。

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軽量化がテーマの1つ。振動板はD8000が70mm口径だったところ、50mm口径になっている

イヤーパッドは3Dプリンターで成形し、十分な容積を確保して、コンパクトながらオンイヤーモデルのように耳に被らないよう配慮。ケーブルは従来よりさらにノイズに強い素材を厳選している。「スタイリッシュで、軽く、最高のサウンドを目指している」と担当者は自信を見せていた。

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ケーブルはネジ止めされており、専用ケーブルと交換が可能とのこと

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ブースにはポタフェスで披露された「VR2000」も

地球世界は、水月雨(MOONDROP)の完全ワイヤレスイヤホン「SPACE TRAVEL」を初披露。まだパッケージもできておらず本体だけが届いたとのことで、発売時期は未定。ただし価格については、4000〜5000円程度を予定しており、コストパフォーマンスの高さをアピールする。

<ヘッドフォン祭mini>final「x8000」プロトタイプが国内初展示/水月雨から蓋なしケースの完全ワイヤレス

完全ワイヤレスイヤホン「SPACE TRAVEL」が初登場

充電ケースが特徴で、蓋がなく、磁力で本体を固定。逆さにしても落ちないようになっているが、取り出す際にはスムーズにケースから外せるようになっている。ノイズキャンセリング機能も搭載しており、正式リリースが楽しみな一台だ。

<ヘッドフォン祭mini>final「x8000」プロトタイプが国内初展示/水月雨から蓋なしケースの完全ワイヤレス

蓋のない充電ケースが特徴

TANCHJIMからもシングルダイナミックドライバーでリケーブル対応の「ONE」を初展示。発売は8月末〜9月初旬で、こちらも4000〜5000円程度になるとのこと。ほか、1DD+4BAのハイブリッドドライバーモデル「KARA」や、LIQUID LINKSの単晶銀リケーブル「西湖」といった最新モデルが展示されていた。

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TANCHJIM「ONE」はシングルダイナミックドライバー構成を採用

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リケーブル「西湖」は、中国の世界文化遺産から名前が取られており、パッケージも現地をイメージしたものになっている

ピクセルのブースでは、Acoustuneから久しぶりの登場となるリケーブル「ARX210」および「ARX220」を参考出品。ともに線材は銀・銅のハイブリッドで、違いはARX210が3.5mm、ARX220が4.4mmのプラグを採用している点にある。価格はが2万円台後半、ARX220が3万円前後で、8月下旬の発売を予定する。

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Acoustuneから端子違いのリケーブル2モデル「ARX210」「ARX220」が参考出品された

またAcoustuneの「HS2000MX SHO -笙-」「HS2000MX SHO -笙- MKII」専用交換用チャンバーである「ACT06」「ACT07」が試聴可能な状態で展示されていた。ともにジャーマンシルバー(洋白)を用いており、両者は亜鉛などの配合率が違うほか、ACT06には天然石、ACT07には人工石を採用。サウンド傾向は鋭く高域が伸びる点は共通しており、低域の出方などに差があるとのことだった。発売は8月頃で、9万円台を見込む。

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チャンバーが装着された状態。左がACT06、右がACT07

WyWiresは今回は初出展のケーブルブランドだ。米ロサンゼルスに本拠地を置き、すべてのケーブルをハンドメイドで制作。もともとはスピーカーケーブルやインターコネクトケーブルといった据え置き機に向けたラインナップを揃えていたが、ポータブルオーディオ向け製品の開発も進められており、今回の出展に至ったという。

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WyWiresがイベントに初出展

製品は「Blue」「Silver」「Platinum」「Diamond」の4シリーズ、そしてポータブルグレード専用として開発された「Red」シリーズをラインナップ。このなかでベーシックなシリーズがフラットなモニター調のサウンドを持つSilverとなり、これをベースに各シリーズは調整が加えられているという。現時点では8月中旬からオーディオユニオンでの販売を予定している。

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ブランドのベーシックラインとなる「Silver」シリーズのケーブル

同じく初出展となったのがスターズフュージョンで、TRUTHEARブランドのイヤホン3モデルをブースに並べていた。それぞれ「HEXA」「ZERO」「ZERO:RED」の3モデルで、HEXAが3BA・1DDのハイブリッド、ZERO/ZERO:REDが2DD構成のチューニング違いになる。シェルは3Dプリンターで製造される。8月にフジヤエービック、eイヤホン、およびヨドバシカメラやビックカメラにて販売を開始。価格はHEXAが12,000円、ZERO/ZERO:REDは7,000円になるとのことだ。

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TRUTHEARも初出展のブランド

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ハイブリッドドライバー採用の「HEXA」。なおケーブルは試聴用に別ブランドのものが装着されている

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