またがって滑走する爽快感は、きっと「MAX」だろう
「ええんじゃないか」、「テンテコマイ」、「鉄骨番長」、「トンデミーナ」……これが何の名称がわかる人は相当な遊園地マニアと推察します。「ド・ドドンパ」、「FUJIYAMA」、「高飛車」……これならいかがでしょう?
富士急ハイランドの新大型コースター「ZOKKON(ぞっこん)」(2023年7月20日オープン)
関東近郊にお住まいの方でないと、なかなか馴染みはないかもしれません。これらは富士急行が山梨県に経営する遊園地、「富士急ハイランド」の絶叫系アトラクションの名称なのです。
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「ええじゃないか」は世界一の回転を誇るコースターです。「テンテコマイ」は高さ32mで高速回転するのが特徴です。「鉄骨番長」は高さ50mで足をブラブラさせる空中ブランコの名前です。
富士急ハイランドは関東の絶叫系アトラクションのメッカであり、ふざけた名前でも有名なのです。
ほかにも、高さ30mから池にジャッパーンとダイブする「クール・ジャッパーン」。ボートで激流を下る「ナガシマスカ」……名称で内容を想像させながら、クスッと笑いを誘うのも富士急ハイランドの戦略ですね。
そんな富士急ハイランドに新しく加わった絶叫系アトラクションが「ZOKKON(ぞっこん)」です。大型バイクにまたがるようにしてハンドルバーを握り、その姿勢でレールの上を高速滑走するのです。バイク版のジェットコースですね。
これまでのジェットコースターは囲われているカートのような形でしたが、「ZOKKON」はバイク型で体がむき出しです。それによって爽快感が得られると同時に、恐怖感も強いようです。まさにバイクの感覚です。
体験するには、ポケットの中身やアクセサリーやメガネ等をロッカーに預けなければならないそうですから、複雑なGが襲ってくるのでしょう。
ところで、その名称が「ZOKKON」である理由が不明です。一度味わえば病みつきだから「ぞっこん」なでしょうか。その点ではバイクと同じですが、富士急ハイランドの流儀であるふざけた名前ではありませんね。
是非とも僕(筆者:木下隆之)の本コラムのタイトルである「またがっちゃいました」として欲しかったところです。