日本車は世界の市場で人気を獲得している(写真はイメージ)【写真:写真AC】
過去にスバル・レガシィとホンダ・アコードを保有 日本滞在時は宮島や嵐山を大満喫
「美しさの象徴だと思っています」。男性は日本車の魅力についてこう言い切る。
ENCOUNT編集部は今回、越境ECサービス大手「BEENOS株式会社」の協力を得て、サウジアラビアの男性にメールインタビューを行った。富裕層を中心に、中東でも熱く支持されている日本車ブランド。男性は若い頃からの車好きで、中東で最も人気のある車のウェブサイトを運営していた経験を持っているという。過去にスバル・レガシィとホンダ・アコードを保有し、現在はレクサスLC500が愛車だ。
同社のサービス「Buyee(バイイー)」の流通データを分析した海外ユーザーの動向調査(2023年上半期の1月~6月、10~60代が対象)によると、越境EC人気ジャンルとして「フィギュア」「ゲーム」に続き、「自動車・バイクパーツ」が3位に入った。年代別の購入数で見ると、30代は4位、40代は3位となっており、日本と同様に、働き盛りの年代の購入意欲が顕著だ。ライトやドアなど部品を丸ごと買うケースも見受けられるという。
また、財務省関税局による「日本の自動車輸出相手国」の統計では、2021年は10兆7222億円で、1位は米国(3兆5850億円)、2位はオーストラリア(9846億円)、3位は中国(9440億円)。中東勢は6位のアラブ首長国連邦(3121億円)、7位のサウジアラビア(3022億円)がランクインしている。
乗ってみたい日本車は「レクサスLFA、日産スカイラインGT-R」
新型コロナウイルスの水際対策の緩和や円安などの影響で、インバウンド(訪日外国人)が強い回復傾向にある。男性自身、2019年11月に一度日本を訪れる機会を得たといい、「残念ながら5日間という短い滞在でしたが、日本の文化や日常生活を垣間見ることができました。一番楽しかったアクティビティーは、東京の名物レストラン巡り、広島・宮島や京都・嵐山の竹林での自然散策、温泉です」と、大満喫だった日本旅行を振り返る。
男性は来年の初めに日本再訪を検討中。「日本を訪れ、文化をもっと堪能できればと思っています。日本の匠の工芸ワークショップを訪れたり、神戸で神戸ビーフレストラン巡り、また、北日本のリゾートに行ったり、キャンピングカーでのキャンプ体験もしてみたいです」と夢を膨らませている。
乗ってみたい日本車は「レクサスLFA、日産スカイラインGT-R」。ファンやコレクターが注目する車種だ。全世界からの日本車への熱い視線はまだまだ続いていくだろう。ENCOUNT編集部