高騰する中古車相場も小休止……なんてハナシも聞こえますが、その多くはプレミア価格を狙った転売ヤー、もしくは新車の長納期化が影響したといえるでしょう。自動車趣味の世界も一時期の過熱ぶりを感じませんが、かといって安くなった感じもありません。昨今は円安の影響で海外流出も止まらず、流通物件が枯渇すれば当然相場は上がります。
今回は自動車趣味の現状を把握するため、イタリア車&フランス車専門店の東京・世田谷区にある「コレツィオーネ」さんに行ってきました。依然として高値をキープする911系やM系はさておき、乗って楽しいラテン系はいかがな現況か?
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このお店のヨイところは堅苦しいショールームではなく、ガレージ風の展示スペースと屋外展示スペースを組み合わせているところです。また、代表の成瀬さんがラ・フェスタミッレミリアの常連という背景もあり、ヴィンテージ、クラシック、モダンな高年式車両まで、各年代のラテン車が揃うのも魅力なのです。
取材にあたり最前列にご用意いただいたのは、デルタHFインテグラーレ(ディーラーズコレクション)と348系モンディアルtの2台です。最近じゃデルタも海外にドナドナされることも多いそうで、良質な物件はさらに少なくなって相場は1000万円を切らないそうな。
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一方、2シーターのピッコロ・フェラーリの陰に隠れ相変わらずお安いのが4シーターのモンディアルです。カメラに収めたのはエンジン縦置き世代の348系初期モデル。
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しっかりお値段もうかがいましたが総予算800万円以下というからめっけもん。この次の355系では4シーターのミッドシップフェラーリは存在しません。発売当時を思えば消去法の選択肢だったのかもしれませんが、いまは目利きの1台として狙うべきモデル。
さらにディープなクラシックゾーンへも足を踏み入れ、つぶさに観察してまいりました。往年のアルファロメオである通称”段付き”のジュリアに目が留まります。ベテランいわく痛快なエンジンとロールセンター位置が魅力のハンドリングマシーンなんだそうな。つまりFFベースのモダンアルファとは全くの別モノ。
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おじさん世代にはリアルタイムだったSZ。コチラも昔より価格上昇したとはいえ、まだまだサラリーマンが狙える後輪駆動のアルファロメオです。現状はもう少し仕上げる部分があるそうですがコレまた1000万円以下で狙える世界的名車。その他の取材車両の詳細は公式YouTubeチャンネルをご覧ください。
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ラテン系趣味車の双璧のもう一方はフランス車です。クラシックモデルはディープな印象ですが、現状は高年式モデルが中心となるでしょうか。既に生産終了時期がアナウンスされたルノー・トゥインゴ、アルピーヌA110なんかいま狙い目かと思う次第。プジョーなんか足に使える高年式車が大変お安く流通します。よって、在庫車両のチェックを怠ることはできません。
委託販売車両の現車展示や情報網も「コレツィオーネ」さんの魅力です。じつはカメラに収めることができないクルマがあったりなかったり。自動車趣味をおもちの皆さんは是非とも足をお運びください。きっといいご縁に恵まれますよ!
Video:Shigetaka Kida(M.at)
Text:Seiichi Norishige
【車両に関する問い合わせ】
コレツィオーネ
東京都世田谷区等々力7-2-32
TEL 03-5758-7007
営業時間 10:00-19:00(火曜定休)