豊田章男氏のセンチュリーGRMNが圧倒的オーラを放った【写真:ENCOUNT編集部】
圧巻のセンチュリーGRMN ヤマハ・ビーノ&スズキ・ジムニーも堂々の存在感
今回、ステージに並んだ愛車は6台。「MORIZO Garage」として一般にも公開となった。センチュリーGRMN、レクサスLBX(モリゾウ RR コンセプト)、GRカローラ(モリゾウ カスタム)、iQ GRMNスーパーチャージャー。そして、まさかの“トヨタじゃない”モビリティーも。ヤマハの原付一種スクーター・ビーノ、スズキ・ジムニーも堂々のオーラを放った。
トークショー冒頭で、元テレビ朝日アナウンサーで現トヨタイムズの富川悠太氏から「本当に愛車で間違いないですか?」と聞かれ、「間違いないです。一部ですけど」と答えた豊田氏。参加した自動車ジャーナリストたちからも“質問攻め”に。愛車を何台持っているかを問われると、「数えたことはありませんが、GRMNのような限定車は結構持ってます。販売店で普通に買ってますが、(限定車を手に入れられることについては)これぐらいは特権を使わせてください!」と話し、会場の笑いを誘った。カローラは「完全マイカー」と表現する一方で、「センチュリーはさすがに会社の(笑)」と打ち明けた。
今回お披露目の1台は、2023年式で長さ5215ミリ、幅1990ミリ、高さ1800ミリ、車両重量は2660キロ。エンジンの排気量は3456CCの仕様だ。カラーリングは特注で、「緑のようなグレーのような、センチュリーらしく上品なカラーデザイン」(豊田氏)とのことだ。ちなみに、プラグインハイブリッド車だ。
完全フルオーダーという逸品。運転手が降りてドアを開ける手間を省くため、オプション設定のスライドドアを導入。インテリアもゴージャスに優雅に。ほぼフルフラットになるといい、実際に後部座席に乗り込んだ豊田氏は「空が見えますね」と、座席からの光景を説明した。
豊田章男氏が『TOKYO AUTO SALON 2024』で愛車を披露した【写真:ENCOUNT編集部】
自ら蒲郡のバイク屋に“突然訪問”で即決購入
これだけでなく、こぼれ話が続々。人気車種ジムニーについて、自動車ジャーナリストから「ジムニーは(トヨタが)大株主であるスズキからもらったのですか?」と直球質問が飛んだ。豊田氏は「ジムニーに興味を持ち始めたのですが、どこの販売店に行っても、なかなかなくて、鈴木(俊宏)社長に相談しました。程度のいい業務用車はありませんか? と聞いたんです」と“暴露”。「ちょっと時間はかかりましたが、こんなに素晴らしい1台が来たんです」と、ブルーのジムニーをしげしげと見つめた。「誰にでも貸せるように」とオートマ仕様。愛知・蒲郡市にあるトヨタグループ研修所での移動用に乗っているという。
また、まさかの2輪車はヤマハ製だ。ベスパが欲しかったが入手が難しかったそうで、なんと蒲郡のバイク店に自ら探しに行った際に発見したものだという仰天エピソードを披露。
「すぐ乗れる中古バイクを探していて、(店の人から)『外に置いてあるよ~』と言われまして。それで登録手続きをして、後日引き取ったんです。その日はセンチュリーではなくアルファードで行ったのですが、運転手付きだったんですよ。どうもそれで帰り際の様子から『ひょっとしたら』と思われちゃったみたいで(笑)。見たときはタイヤは中古でタイヤカバーにもちょっとひびが入っていたのですが、引き取りに行ったら、全部新品になってました」と、爆笑秘話を明かした。おしゃれなステッカーは自分で貼り、広大な蒲郡の研修所を移動する際に重宝しているそうだ。