EV車はガソリン車に比べ、タイヤの摩耗が激しいらしい
『The Miami Herald』が報じたところによると、電気自動車のタイヤは走行距離が約1万3000kmから1万6000kmに達した時点で交換することが多いらしい。これはガソリン車の4分の1または5分の1にあたるのだとか。
原因は車体の重量にあるようだ。
大手タイヤメーカー「MICHELIN」は、同紙に「電気自動車に使用される標準タイヤはガソリン車よりも20%早くタイヤを消費する」とコメント。
そのため、現在MICHELINはパンクが自動的に直るタイヤの開発を進め、スペアタイヤを積まずに済むようにするなど、電気自動車の重量を減らす試みを進めているという。
さて、このタイヤ摩耗問題。どうやら環境汚染にも繋がっているそうで……。
タイヤが擦り減って発生する破片が雨水と共に水路に流れ込み、河川が汚染されて、鮭の生態系に影響を及ぼしていることがアメリカ・ワシントン州立大学が行った研究で明らかになったそうだ。
2023年には日本政府が購入の際の補助金を出すほど、推奨されていた電気自動車。ランニングコストがかかることはやむなしとしても、環境にも悪影響を及ぼしているとなると……はたして消費者は、どう考えるだろうか。
Reference: New tires every 7,000 miles? Electric cars save gas but tire wear shocks some Florida driversTop image: © iStock.com/choochart choochaikupt