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【日本初開催】東京の公道をレースカーが爆走! 最高速度320キロ「フォーミュラE」の現地レポート!

【日本初開催】東京の公道をレースカーが爆走! 最高速度320キロ「フォーミュラe」の現地レポート!

2024年3月30日、電気自動車のF1と呼ばれる「フォーミュラE」が日本で初開催された。走行中に排気ガスも爆音も出さない電気自動車のF1は、ローマやニューヨークなど世界の主要都市で開催されている。ついに日本上陸となったわけだ!

最高速度は新幹線とほとんど同じ320km。舞台となったのは、東京ビッグサイト周辺の一般道を含む1周約2.6キロの特設コースである。日本初の本格公道レースに国内から唯一参戦したのは……EVのパイオニア・日産!

そんな日産から招待を受けたので、全力で観戦に行ってきたぞォォオオオオオオオオオオ!

・日本初開催のフォーミュラE

電動のフォーミュラカーによって争われるフォーミュラE東京大会は、午前中に予選、午後に決勝レースが行われた。F1素人の私は、雰囲気をつかむために朝イチから会場へ。

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イベント会場はスタンド観戦のチケットがなくても入場可能。チケットは即完売とのことだったが、天気も良く、雰囲気だけでも感じようと多くの方が訪れたようだ。

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キッズカートエリアでは子供たちが爆走、グッズ売り場は長蛇の列、さらにドライビングスキルの腕試しができるコーナーや、大型スクリーンでレースを観戦できるライブビューイングエリアなども設置され、会場は大いに賑わっていた。

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・予選

さて、予選に参加するのは11チーム。各チームは2台のマシンと2人のドライバーで選手権を戦っている。22台のマシンがA・Bの2グループに分かれてタイムアタックを実施。んで、各グループの上位4台、計8台が1対1のタイマンを行うらしい。

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キュキュキュィィイイイーン、キュルキュル、ウィッ、ウィッ、キュィィィィイイイイン! 

まさに未来。電気自動車特有のサウンドが響き渡る……子供の頃に思い描いていた「21世紀の車」が爆走していた。非日常感が限界を突破してえげつないことになっている。

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タイマン形式で準々決勝、準決勝、予選ファイナルでポールポジションが決定。つまり午後から行われる決勝レースで「最前列のスタート位置」を獲得するための予選ということだ。日産は初の母国レースで……

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見事ポールポジションを獲得(予選1位)! どうやらイギリス出身の日産ドライバー、オリバー・ローランドが絶好調らしい。

・だんだん面白くなってきた

だんだんレース観戦の楽しみ方が分かってきたぞ。ピエール北川さんによるテンポの良い実況に引き込まれていく。専門用語なども丁寧に解説してくれるのがありがたい。昼食はグルメブースで買ったナシゴレン。ひと足先にフェスのような雰囲気を楽しんだ。

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・見どころ

そんなこんなで決勝レース。オープニングセレモニーには岸田首相も登場し「二酸化炭素やエンジン音が出ない日本で初めての公道での国際レースです。東京の街を、未来が、そして夢が、猛スピードで駆け抜けます」と会場を盛り上げていた。

【日本初開催】東京の公道をレースカーが爆走! 最高速度320キロ「フォーミュラe」の現地レポート!

予選トップのオリバー・ローランドは最高のスタート位置から優勝を狙う。1周約2.6キロのコースを33周……って、そんなにグルグル回るんかい。

しかも途中アクシデント等の中断があれば周回数は追加されるそうだ。「サッカーのロスタイムみたいなもの」とピエール北川さん。なるほど分かりやすい。安心感抜群の実況である。

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・マリオカートがヒント

そういえば、電気自動車レースならではのルールがあって面白かった。決勝では通常、マシンの出力は300kWに制限されているのだが「アタックモード」を作動させると、一定時間マシンのパワーが350kWまでアップするのだ。

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このアタックモードを作動させるためには「アクティベーションゾーン」を通過しないといけない。『マリオカート』では、コース上に配置されたダッシュボード上を通過すると加速するだろう。まさにアレがヒントになったらしい。

このアタックモードを2回発動させるルールがある一方で、最後まで電池を切らさずに走らせないといけないというのも “フォーミュラEならでは” で面白かった。

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・大興奮

レース結果をお伝えすると、35周目のファイナルラップまで大激戦。オリバー・ローランドはトップを走るギュンター(マセラティ)の横に並ぶところまでいったものの……追い抜くことはできず2位。スタンドは最後まで絶叫の嵐だった。

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・決定的瞬間

表彰式は、F1おなじみのシャンパンファイト。あまり報じられていないが、レースを制したギュンターは自分で飛ばしたシャンパンに滑って転倒していて可愛かったということだけはしっかり報告しておきたい。

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また表彰式は無料で入れるエリアで行われたため、大勢の人が会場内に集結し、スマホやカメラで撮影を楽しんでいた。

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アクセスの良い都心で開催されたことや一部エリアの無料開放などは、レースを知らない人も興味を持つキッカケとなっただろう。日本人選手の出場はなかったため、私と同じように選手の名前を知らずに訪れた方も多かったはずだ。

とにかくすっかりハマってしまったので、次回以降のレースも注目したい。またピエール北川さんの実況付きで観戦したいな〜。

参考リンク:2024 Tokyo E-Prix

執筆:砂子間正貫

Photo:RocketNews24.

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