角田裕毅【写真:ロイター】
7日に閉幕したF1日本GPで10位入賞
日本GPではピットストップの際にクルーの“超速タイヤ交換”もあって順位を上げ、終盤には逆バンクからのオーバーテイクという卓越したドライビングテクニックを見せて、1ポイントを獲得した角田。この走りに注目したのは、創刊100年を誇る英老舗専門紙「モータースポーツ」だ。記事の小見出しで「死ぬほどの退屈さを前に、壊れたAIの自画自賛に似たスポーツを救うために必要なエンターテイメントもたらすことができるドライバーは1人だけ」と最上級に近い言葉を並べて絶賛した。
本文では、日本GP優勝で今季4戦3勝としたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が他を圧倒していることに触れる一方で「その中で、あるドライバーが他の大半よりも目を引いている(彼がどんな車を運転しているかを鑑みれば)」として角田をクローズアップ。「ユウキ・ツノダはアルファタウリAT04、そしておしゃれに名付けられたRB VCARB 01を運転し、ここ9レースで5ポイントを獲得した。彼はここ9回のGPで6回、チームメート(それが腕利きのリアム・ローソンであれ、窮地に立つベテランのダニエル・リカルドであれ)の前でフィニッシュした」と好結果に触れている。
さらに記事では「この日本人ドライバーは唯一のF2シーズンにおいて、その素晴らしいカーコントロールで複数のレースを制した。これは確かにフェルスタッペンのレッドブルを引き受けるチームメートであり、そして機が熟しきった待望のエンターテイメントを最前線で私たちにもたらしてくれるだろうか?」と期待の高さを示したうえで「今がレッドブルに変化を起こし、ツノダを連れてくる時だ」とレッドブルへの移籍も提言する形で締めている。
THE ANSWER編集部