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フォルクスワーゲン3台持ちも「今現在のVWに全く興味がない」 オーナーが語る旧車の魅力

フォルクスワーゲン3台持ちも「今現在のvwに全く興味がない」 オーナーが語る旧車の魅力

1957年式フォルクスワーゲン・タイプ1コンバーチブル【写真:ENCOUNT編集部】

65年前の希少な車をコレクターから入手

11月に横浜赤レンガ倉庫で行われた「横浜ヒストリックカーデイ」では、歴史ある外国のクラシックカーも数多く展示された。ドイツのフォルクスワーゲン(VW)・タイプ1、同コンバーチブルの2台で参加したオーナーの板倉さん(男性)は、20代半ばから、VWに乗り続けて20年という愛好家だ。一方で、「今現在のVWに全く興味がない」と言い切る。なぜなのか?

VWのタイプ1コンバーチブルは1957年式で、5年ほど前に購入した。

「もうずっとVWに乗っていて、他にも持っているんですけど、手放すという話があったのがきっかけですね。カブリオレは乗ったことがなくて、古いワーゲンはあるんですけど、屋根を開けて乗りたいなと思って」

今から65年前の希少な車だ。

「50年代はなかなか少ないですね。60年代はたまに出るけど、50年代はほとんど出なくて、結局コレクターの人から譲ってもらったんですけど、そういうところでしかなかなか(手に入らない)。探してもなかなか見つかるもんじゃない」と、縁あって迎え入れた。

他にVW・カルマンギアを合わせて3台所有している。免許を取得した後、国産車を挟んでからは、VW一筋20年という。

「国産車をしばらく乗って20代の半ばぐらいから、今は乗ってないんですけどビートルを乗って、それを乗り継いだり、(車種が)増えたりで今に至ります」

何がそこまでひきつけるのか。

「デザイン性とかシンプルさとか、そういうところかな。もちろん他の古い車も興味はありますけど、VWにはまっちゃったっていう感じです。入り口はデザインですよね。曲線美。曲線がすごくきれいだなと思ったのが一番最初のきっかけですね。最近の車ってあまりかっこいいなって思うのがないので。見た目、デザイン性ですかね」と説明した。

また、「あとやっぱり仲間というか、ネットワークというのもすごく影響があるかもしれないですね。いいお店、車屋さん、修理屋さんがないと乗り続けられないし、そういうところもあります」とも。メンテナンスが必要なときに、信頼できる整備士がいるかどうか。長年VWに愛情を注いでこられたのは、頼もしい裏方の存在もあった。

3台のマニュアル車は休日に気分によって乗り分けている。実際の乗り心地は?

「悪くはないですけど、今の車みたいに快適じゃないかもしれないけど、なんだろう、ちょっとおうかがい立てながら乗るとか、音を聞きながら調子を見るとか、そういうところは面白いですね」

少々危なっかしいところも含め、古い車ならではの味わいをかみしめる。

「クーラー? ないです。シートベルトもないし、ガソリンメーターもないし、ハザードもないし、そういうところがまた面白い。今の車は何でもついてるから。真逆な感じが面白い。乗っている、運転しているっていう感じがすごくします。他の人もそうだと思いますけどね。乗っていることが楽しいですね」と、笑顔を見せた。

もともと台数が少ない上に、旧車ブームの影響もあり、値段は高騰している。購入時の金額は伏せたが、「今もどんどん値段が上がっちゃっているので、相場は分からないですね」と、ますます入手しづらくなっている。古き良きドイツのクラフトマンシップを残す貴重な1台だ。

普段は「ワイワイドライブするのが楽しいので、後ろに犬を乗せてみんなで走っています」。後部に置いている飾りのスーツケースが、おしゃれな車の雰囲気とマッチし、愛車をさらに引き立てる。見ているだけでも旅の気分を高揚させてくれる。

同じVWでも、関心は旧車のみだ。「今現在のVWに全く興味がない。古いVWが好きであって、今のは全然魅力を感じない」と言い切った。

裏を返せば、いくら時代が流れても、時折修理が必要でも、旧車には色あせない魅力があるということ。板倉さんは「長く乗り続けたいなと思います」と力を込めた。ENCOUNT編集部

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